ジャズ喫茶によく通っていた70年代後半にジャズ喫茶から沢山の名盤が生まれました。
その数ある名盤の中で忘れられないのが、ビリー・ハーパーのブラック セイントです。
当時二十歳頃だった僕はこのレコードをジャズ喫茶でよくリクエストしていました。
一時ジャズを聴かなくなった時にアルバムを手放してしまいましたが、
最近またアナログ盤を購入しました。
アルバムジャケットを眺めながら、
ハーパーの奏でるオープニングのテーマーに若かった頃の想いでが重なり、
当時は暇さえあればジャズ喫茶に行き、レコード屋で掘り出し物を探したり、
紀伊國屋を入ったところにあったニューTOPSでカレーとチーズケーキを食べたりしては
呑気に過ごしていたことをレコードを聴くまでは思い出すこともなかったので不思議な気持ちです。
ビリー・ハーパーはコルトレーンに多大なる影響を受けたミュージシャンの一人ですが、
どこかメロディアスで難解なコルトレーンよりも聴きやすかったこともあり流行ったのかなと思います。
アルバム一曲目のオープニングのハーパーのソロフレーズがかっこよく、
その後のアドリブがまさにコルトレーンの分身のように圧倒されます。
70年代の録音ですが、今だに新鮮なアルバムですので是非聴いてみてください。
(画像は引用です)