ジャズが好きな人の楽しみ方の一つに『ジャケ買い』という、
ジャケットデザインでレコードを買ってしまう楽しみ方があります。
僕もその一人でまったく知らないアーティストでもジャケットデザインで買ってしまう、
言わば賭けみたいな物ですが・・・そんな買い方をします。
COOLなジャケットには必ずと言っていいほどCOOLな演奏が付き物だと思っています。
今回はCOOLなジャケットが多い中でユニークなジャケットを紹介します。
JAKI・BYARDの『SUNSHING OF MY SOUL』
アルバムデザインはとてもCOOLとは言えず、
ひまわりの中のジャッキーの蔓延たる笑顔に思わず笑ってしまいます。
ところがメンバーにびっくり、ベースはデヴィット・アイゼンソンと
ドラムがエルヴィン・ジョーンズのトリオではありませんか!!
デビット・アイゼンソンはオーネット・コールマンのグループで活躍し、
エルヴィンは言わずと知れたコルトレーンのドラマーでした。
強力なリズムセクションを得て、悪いはずがありません。
なかでもB面のセントルイス・ブルースがとんでもないです。
エルヴィンのティンパニーから始まり、デヴィット・アイゼンソンのボーイングが
なんとも怪しい雰囲気を醸し出して、ジャッキーの美しいメロディと
愛重なり合って、思わずニヤリとしてしまうほどの名演になっています。
これまでのジャケ買いの常識を覆した一枚です。
(レコード私物)