Jeanne Moreau
September 25,2017
ジャンヌ・モロー
50年、22歳でデヴュー!
多くの魅力的な映画で僕らをクラクラさせてくれました。
同じころ、やはり好きな役者のサム・シェパードもお亡くなりになっていますが
心は、ジャンヌ・モローにとらわれていて、サムのビデオは、未だにみていません。
==日経新聞に寄稿した芝山幹朗(映画評論家)の記事より==
~~彼女の前に出ると、男たちはたちまち浮き足立つ。
こんな女に絡みつかれたら命取りじゃないか。だがそれでも本望だ。
ある種の男なら、きっとそう考える。
"突然炎のごとく"には、<美人でも聡明でも誠実でもないが、すべての男が
欲しがる真の女だ>という恐ろしい台詞も出てくる。
いや、モローは美人で聡明だった。役の上では不誠実な女をいそいそと
演じていても、実生活では、魔力と誠実を併せ持つ人だったにちがいない。
そうでなければ、男の運命を振り回す"ファム・ファタル"の役を演じ切ることは
不可能だ。逆に言えば、彼女は毒と繊細さを秘めた快楽の源泉だった。
情感の埋蔵量が大きいからこそ、60年代の名匠たちは、こぞって彼女と
協働したがったのではないか。
60~80年代には、僕のすきなタイプの女優は沢山いましたが、
やはり、モローはちょっと抜きんでています。僕も、芝山さんのいうところの、
モローの毒と繊細さを秘めた快楽の源に、やられちゃった一人なのでしょう。
54年、"現ナマに手を出すな" 監督/ジャック・ベッケル
共演/ジャン・ギャバン リノ・ヴァンチェラ
57年、"死刑台のエレベーター" 監督/ル・マル
共演/モーリス・ロネ
60年、"雨のしのび逢い" 監督/ピーター・ブルック
共演/ジャン=ポール・ベルモンド
62年、"突然炎のごとく" 監督/フランソワ・トリュフォー
共演/オスカー・ウエルナー
62年、"エヴァの匂い" 監督/ジョゼフ・ロージー
共演/スタンリー・ベイカー
63年、"天使の入り江" 監督/ジャック・ドゥミ
共演/クロード・マン
64年、"小間使いの日記" 監督/ルイス・ブニュエル
共演/ミッシェル・ピコリ
そして最後の映画、"クロワッサンで朝食を" 監督/イルマル・ラーグ
共演/ライネ・マギ
このとき、モローは86才、シャネルをもっともエレガントに身に着ける
(全て、引用写真です)
この他にも、素敵な監督との素敵な映画をたくさん撮っています。
オーソン・ウェルズとは"審判"、ミケランジェロ・アントニオーニとは"夜"
トニー・リチャードソンとは"マドモアゼル"、、、、、、、、、
マイルズ・デイヴィスやピエール・カルダンなどの心を奪い、風のように
時代を吹き抜けていった。 いや~参りました