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伊知地 伸夫

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

”FAIRFAX” TRAD部門のデザインを長年にわたり担当。
アメトラ的着こなしをモダンに着崩す手法の師匠的存在。
また、中学時代から嵌まっているJAZZ、特に50’s 60’sのビンテージレコードを数多くストック。
今回、その知識の深さを教授していただきます。

DIVA(歌姫)

Writed by 伊知地 伸夫September 18,2018


僕の好きな女性ボーカルの愛聴盤を紹介します。


 ジャズを聴き始めてかなりの年月が経ちましたが
意外とボーカルアルバムは聴いていませんでした。
ずっと昔にビリーホリデイやニーナシモンのレコードをコレクションしていたぐらいで
ほとんど聴いて来なかった女性ボーカルですが、
ある日CDショップで目に入ったのが、この二コレッタ セーケという女性シンガーでした。
全く無知な僕は誰だ‼︎ この美人はと思わず紙ジャケットCDを買っていました。

ニコレッタ  セーケ I Thought About You

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ハンガリー出身の美人人気シンガーです。
このアルバムは2015年にリリースされて、いまだにロングセールスを
続けているアルバムです。
今までのポピュラー寄りから、ジャズに近づいたアルバムで
王道のスタンダードナンバーを同郷のロバート ラカトシュ トリオをバックに歌い上げています。
ジャケットの美しさに負けないくらいチャーミングな歌声を聴かせてくれますよ。
なんて可愛らしいんだろ~

マリア BLCK ORCHID
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マリアはアフリカ南東部のマラウイ共和国でイギリス人の父と
マラウイ人の母の間に生まれ、少女期にロンドンに移住し、
ビリーホリデイやニーナ シモンに影響を受けたジャズシンガーです。
このBLACK ORCHIDはニーナ シモンのトリビュート・アルバムで、
I Put A Spell On YouやBaltimoreをはじめとするニーナの名曲や
ビリーホリデイのDon't Explainなどが収録されています。
僕はこのDon't Explainをラジオか何かで聴いて、調べまくってやっとマリアにたどり着いた次第です。
オリジナルとは全然違うマリアの世界が楽しめます。

メラニー・デ・ビアシオ  NO DEAL
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あのベルギー出身の歌姫で、ベルギーのビリーホリデイ、ニーナシモンと評されています。
このアルバムは音がシンプルでちょっと暗い感じになってしまうのですが、
何故か心にじぃ~んと入り込んくるんです。
病みつきになってしまいました。
あのジャイルス ピーターソンがREMIXしたアルバムも発売されていて、
かなりの注目株の女性シンガーです。

マデリン ペルー Careless Love
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最後は最近一番のお気に入りのマデリン ペルーです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
僕は彼女の事をまったく知らなくて去年発売されたチャーリーパーカーの
トリビュート アルバムThe Passion of Charlie Parkerの一曲目に入っているOrnithologyを聴いて
歌っているマデリン ペルーの虜になってしまいました。
日本にも何度か来日してライブを行っていました。
彼女も僕の大好きなビリーホリデイを彷彿させるようなブルースフィーリングを持っていて
ノスタルジックな世界を繰り広げてくれています。

The Passion of Charlie Parker
「the passion of charlie parker」の画像検索結果

今回は4人の女性シンガーを紹介しましたが、
ニコレッタ以外は僕の好きなビリーホリデイ、ニーナ シモンに影響をされたシンガー達です。
そして4人とも世界的に注目されているシンガーで新作も発表しています。
今回紹介したアルバムは発売されてから少し時間が経っていますが
僕は彼女たちのベストアルバムだと思っています。

そしてThe Passion of Charlie Parkerでは興味深い沢山のシンガーが参加しています。
みんな素敵ですので、是非とも一度トライしてみて下さい。

                        (写真は全て引用)



TAKE FIVE

Writed by 伊知地 伸夫August 24,2018

 ファッションの世界では、IVYのバイブルとして「TAKE IVY」という写真集が有名です。
この本から僕らはアイビーとはなんぞや、アメリカを学んだものです。
今でもこの本は語り継がれていて、わが家では唯一の家宝になっております。

「TAKE IVY」の画像検索結果
このTAKE IVYですが、ジャズの名曲の「TAKE FIVE」から
文字っているのを皆さんはご存知でしたでしょうか?
1959年にデイブ ブルーベックカルテットが発表したあの超有名曲です。
テレビや映画などでたくさん使われてきたあの名曲が由来になっているんです。
僕はこの曲を聴くたびにアイビーリーガー達が颯爽と歩く姿が思い浮かんできます。
タタッタ タタタ ♬  タタッタ タタタ♬ タタッタ タタタ(^^♪

「TAKE IVY」の画像検索結果

「TAKE IVY」の画像検索結果
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TAKE FIVEはメンバーのポール デスモンドが作曲して
デイブ ブルーベック カルテットのTIME OUTに収録されています。
リズムが通常の4/4拍子ではなく、5/4拍子のこの曲は世界的に大ヒットしました。

デイブ ブルーベック カルテット

「デイブブルーベック」の画像検索結果
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この時代のジャズメンの多くはIVYスーツに
SKINNYタイというスタイルでとてもCOOLでした。

アート ブレイキー&ジャズ メッセンジャーズ

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モダンジャズカルテット
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ラムゼイ ルイス トリオ
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アート ファーマー&ジャズテット

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リー モーガン

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ボビーティモンズ トリオ

「ボビーティモンズ」の画像検索結果


ジャケットスタイルやカジュアルファッションが主流の今だからこそ、
スーツスタイルが新鮮に見えるのは僕だけでしょうか?
この秋は是非ともタイドアップして町を颯爽と歩いてみませんか?


(写真は全て引用)

クレオパトラの夢

Writed by 伊知地 伸夫July 25,2018

昔からお世話になっている西麻布にあるKさんのバーで
僕の大好きなクレオパトラの夢を聴かせていただきました。
50年代の録音ですが、バド パウエルのピアノがSWINGしまくっていました。
なんていい音なんだろう!!

Kさんのバーのオーディオ装置はアンプとCDプレーヤーが
日本が誇るアキュフェーズ、
スピーカーはB&Wです。
これらの装置だけでうん百万だそうです。

クレオパトラの夢収録アルバム
The Amazing Bud Powell
バドパウエル に対する画像結果



70年代後半に僕がよく通っていた代々木のジャズ喫茶は
マッキントッシュの真空管のアンプ、スピーカーはJBLでした。
確かA7?という箱型の馬鹿でかいスピーカーだったと思います。
もちろん当時はアナログレコードです。
これらの装置で聴く大音量のクレオパトラの夢は本当に凄い迫力で最高でした。
バド パウエルの唸り声も半端なかったです。


クレオパトラの夢はバド パウエルのピアノ、ポールチェンバースのベース、
アート テイラーのドラムのトリオ編成で、
Blue NoteのThe Amazing Bud Powell に収録されています。
このアルバムはバドの全盛期の演奏ではありませんが、
日本ではジャズ喫茶の人気盤になっていました。
バドの体調もだいぶ良かったようで、名盤の一枚とされています。



バドパウエル に対する画像結果
バドパウエル に対する画像結果

あれから40年が経ち、オーディオも真空管から最新のデジタルに代わり、
落ち着いたバーでよく冷えたマティーニを飲みながら、静かに聴くクレオパトラの夢もいいものです。
ジャズ喫茶とは一味違ったクレオパトラの夢を体験することが出来ました。
改めてバドの
凄さがよく伝わり、唸り声もはっきり聴こえて緊迫感満載でした。

(写真は全て引用)

 

WE GET REQUESTS

Writed by 伊知地 伸夫June 30,2018

久々にオスカーピーターソンのWE GET REQUESTSを聴いた。
やはりいつ聴いても素晴らしいアルバムでした。

ジャズ入門の定番中の定番
「オスカーピーターソン」の画像検索結果

初めて聴いたのが中学2年の頃で当時吉田拓郎の「元気です」と匹敵するくらい
毎日のように聴いていたのを思い出します。

このWE GET REQUESTSはオリジナル曲はなく
全てが聴く側のリクエストというかたちで構成されています。
星に願いを、酒と薔薇の日々、MyOne and Only Love
などなど名曲ばかりを収録しています。
今思うとよくこんな大人っぽいレコードを
中学生の分際で聴いていたなぁと思います。
当時このアルバムの素晴らしさには全く気付いていなく、
友達の手前大人ぶって聴いていたのですが
実は拓郎の「元気です」の方がよっぽど心にしみていたんですけれど。

「オスカーピーターソントリオ」の画像検索結果

オスカーピーターソンのピアノ
レイ ブラウンのベース
エド シグペンのドラム

まるでベルベットの上を玉が転がるようなピアノの音色が
多感な僕を癒やしてくれていたのでしょう。
オスカーピーターソンのピアノテクニックは本当に素晴らしいです。
そして名手レイ ブラウンの存在感が半端ないです。
よく歌っていて、安定感のあるベースワークがこのアルバムの価値を更に高めています。

MyOne and Only Loveでのあまりにも優しすぎるピアノタッチ、
You Look Good to Meではエチュードのようなピアノとベースのボーディングで始まり
ベースソロ、そして三位一体となってクライマックスを迎えます。
じぃ~んと胸に響きますよ。
また決して派手ではないですが、エド シグペンの繊細なブラッシングが
名曲たちをより素晴らしいものにしてくれています。

「オスカーピーターソン」の画像検索結果

「レイブラウン」の画像検索結果

「エドシグペン」の画像検索結果

 
慌ただしい日々が続く中、たまぁに聴くWE GET REQUESTSは
僕の心を癒してくれています。

是非とも皆さんもこのアルバムを聴いて、リラックスしてみてはいかがですか?

                     (写真は全て引用)

Cal Tjader&Acid Jazz

Writed by 伊知地 伸夫June 05,2018

80年代にロンドンで誕生した一大ムーブメント、"ジャズで踊ろう"、ACID JAZZ。
ACID JAZZは80年代にロンドンのクラブシーンから誕生したジャズカルチャーですが、
当時DJ達がこぞって50年代~60年代の音源を取り上げていて、
新しいジャズの到来にとても興奮したものです。
その中で僕がハマっていたのがカル ジェイダーで
彼のラテンジャズは踊るには持って来いでした。

cal tjader に対する画像結果
cal tjader に対する画像結果
「カル ジェイダー wiki」の画像検索結果

当時の僕はヴブラフォンはおとなしい楽器のイメージが強くて、
MJQぐらいしか知らず、あまりヴブラフォンを聴いていなかったのですが、
クラブで流れる音は全然違っていて、ノリノリになれたのがきっかけで
カル ジェイダー、ロイ エアーズ、ボビー ハッチャーソンなどをよく聴きました。
そして最近は暑くなってきたせいか、構えなくて聴ける
南国ムードが漂うカルジェイダーをよく聴いています。

弊社のブランドでON THE ROAD「路上」というブランドがあるのですが、
その由来となったアメリカの小説家ジャック ケルアックが「路上」の中で神様と称した
クール ジャズの第一人者ジョージ シアリングの楽団にカルジェイダーは加入しました。
その後、スタン ゲッツやアニタ オディらとの共演などを通じてヒットを連発しました。

ジョージ シアリング楽団
「カル ジェイダー  ジョージ シアリング」の画像検索結果


スタン ゲッツ ~カル ジェイダーセクステット
「カル ジェイダー  アニタオディ」の画像検索結果

アニタ オディ&カルジェイダー 
タイム フォー2
「カル ジェイダー  アニタオディ」の画像検索結果

当時ロンドンのDJ達の感性には驚かせられました。
クラシックな音楽を聴く環境が変われば、
まったく新しい音楽になることを証明してくれたのですが、

僕の中ではジャズは黙って聴くものだったので、
とても衝撃的で新鮮な感じで楽しめました。
そして夜な夜なクラブ通いをしていたものです。

(写真は全て引用)

ERIC DOLPHY

Writed by 伊知地 伸夫May 03,2018

「エリック ドルフィー」の画像検索結果

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ジャズを聴き始めて以来、ずっと好きでいつ聴いても新鮮で
飽きが来ないミュージシャンの一人がエリック ドルフィーです。
昔、映画館で観た映画『真夏の夜のジャズ』で
チコ ハミルトン クインテットでフルートを奏でる
彼の姿に鳥肌が立つぐらい感動したものでした。
僕の時代はYouTubeもDVDも無く、
この映画で初めてドルフィーの演奏する姿を観ることが出来ました。
彼はとてもお洒落でグレースーツにラウンドカラーのピンホールシャーツ、
そして黒のニットタイ(スキニータイ)というスタイルでCOOLです。

「真夏の夜のジャズ eric dolphy」の画像検索結果

もちろんこの映画のアニタ オディのチャーミングな容姿も鳥肌ものですが。
「真夏の夜のジャズ eric dolphy」の画像検索結果

エリック ドルフィーはアルトサックス、バスクラリネット、フルートを
巧みに操るマルチプレイヤーです。
活躍した時期は50年代後半から62年ぐらいで1964年には亡くなってしまいました。
一般的には全く評価されない時期が続いていて、認められたのが彼の死後です。
当時、彼のスタイルが主流派とは違って、一歩先を行っていたからなんですが。
レコードでしか彼の事を知らない僕は実際は仕事が少なく、
貧しい生活が続いていたとは知りませんでした。
少しゆとりがあれば持病の糖尿病に気がついて治療をしていたかも知れません。
なんとか手助けをしたかったのですが
さすがの僕も当時6歳では彼のなんの役に立てませんでした。

他のミュージシャンのところでも書きましたが、
ジャズミュージシャンは生存していた時よりも、みんな死後に評価されることが多いです。
今ではたくさんののファンがいるのに、生前に評価されていたらと思うと悲しい限りです。

「eric dolphy」の画像検索結果
白のタブカラーシャーツに黒のニットタイのドルフィー。


50年代後半のJAZZはハードバップからだんだんとファンキージャズに人気が集まってきていて、
また一方ではオーネット コールマンを筆頭にFREE JAZZが出始めた時期でもあります。
その中でエリック ドルフィーはハードバップとフリージャズを
足して2で割ったようなスタイルと言えます。
ジャズの伝統を基本にしながら、新しいジャズを探究する姿勢が
60年に発表した初リーダーアルバム『アウトワード バウンド』で聴けます。

Outward Bound(初リーダーアルバム)
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彼の吹くサックスは馬のいななきのようだと言われとても衝撃的です。
この頃はコンスタントにレコードを出したり、たくさんのアーティストの
レコーディングにも参加していて多忙な毎日でした。
彼のリーダーアルバムを買いあさり、有名なAT THE FIVE SPOTや
IN EUROPEなどたくさんのアルバムが今でも僕の愛聴盤になっています。
「ERIC DOLPHY」の画像検索結果

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リーダーアルバム以外にもドルフィー好きが唸ってしまうアルバムがあります。
オリバーネルソンのブルースの真実、ケン マッキンタイヤーのルッキング アヘッド、
ジョージ ラッセルのエズセティックスなどで誰がリーダーか分からなくなるほど
ドルフィーが素晴らしいです。

オリバーネルソン ブルースの真実
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ケン マッキンタイヤー ルッキング アヘッド
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ジョージ ラッセル  エズセティックス
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アメリカではなかなか認められなかった彼はヨーロッパに
活躍の場を求めたわけですが、そのヨーロッパで亡くなってしまいました。
もし生きて活動をしていたら、きっと成功していただろうと思いながら
好きなIN EUROPEを聴いています。
(写真は全て引用)



THE FINAL TOUR

Writed by 伊知地 伸夫April 11,2018

THE FINAL TOUR

非常に興味深いアルバムが発売されました。
タイトルがMILES DAVIS  &JOHN COLTRANE  THE FINAL TOURです。
このアルバムのタイトルからしてマイ ルスとコルトレーンの立場は同等になっていますが、
この当時はマイルスがリーダーで、あくまでもコルトレーンはサイドメンなのですが?
まぁ、そんな細かいことは気にしないでいいですかネ~。

「マイルスデイビス&ジョン コルトレーン」の画像検索結果

 
1960年春、マイルスとジョン コルトレーンの最後の共演(競演)の
ヨーロッパツアーを収録したアルバムです。
これ以降コルトレーンはマイルスグループを脱退し、
その後マイルスはモードジャズを追求し帝王になり、
コルトレーンは後に歴史的名作と評される「至上の愛」を発表、
コルトレーンワールドを作り上げていきます。

メンバーはモダンジャズ屈指の傑作「カインド オブ ブルー」の時の
黄金のクインテットと呼ばれたマイルス以下、ジョン コルトレーン、
ウィントン ケリー、ポール チェンバース、ジミーコブです。
ツアー5公演を収録した4枚組のこのアルバムには、
カインド オブ ブルーに収録されていたSO WHATが
なんと公演ごとに違うバージョンで4曲も入っているんです。
他にも多数異なるバージョンの曲が聴けます。
これらを聴き比べてみるのも面白いですよ。
同じ曲でも違うアプローチの仕方が聴けて興味深いです。
ラウンド ミッドナイト、オン グリーン ドルフィン ストリート、
ウォーキンなど定番曲ばかりで安心して聴けます。
「マイルスデイビス&ジョン コルトレーン the final tour」の画像検索結果

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Kind of Blue
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マイルスとコルトレーンは共に1930年生まれの
同い年でマイルスは若くしてメジャーと契約した大スター、
かたやコルトレーンはなかなか目が出なくて、
マイルスグループに誘ってもらってからの
彼の躍進は皆さんご存知のとおりです。
まだこのツアーの時はお互い離れ離れになるとは
思っていなかったでしょうから?、そのことを知っている僕には
このヨーロッパツアーのアルバムは非常に考え深いものがあります。
皆さんもそうは思いませんか?

コルトレーンはあくまでもサイドメンと最初に書きましたが、
このアルバムを聴いていると、決してマイルスに引けを取らないレベルまで
達しているように思います。
そしてお客さんの反応もすごくいいんです。
僕もこの場にいたかったなぁとつくづく思いました。


(写真は全て引用)


 

NINA SHIMONE

Writed by 伊知地 伸夫March 22,2018


ニーナ シモン

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87年のリバイバルヒット
"my baby just cares for me"
この曲で彼女を知った人が多いと思います。
僕もその一人で87年にシャネルNo.5のTVCMで流れていた曲です。
リドリースコットが監督をした事で有名なCMですが、
この曲は実は彼女のデビューアルバムで
1958年リリースのLittle Girl Blueに収録されていた曲です。
約30年という年月を経て世界的にヒットした曲でした。
やっぱりシャネルの力は凄いですね。
ヨーロッパで細々と活動していた彼女も
この曲のおかげで復活出来ました。
僕もこの曲で彼女が好きになって以来、今でもよく聞いています。
ジャズにとらわれずポップス、ブルースなど
幅広いジャンルを取り入れてるので、
ジャズが難しいと思っている方でも、スムーズに聴けると思います。



What Happened、Miss Simone?(2015年)

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ドキュメンタリー映画「What Happened、Miss Simone?」を観て、
人種差別、黒人公民権運動、夫からのDV、自殺願望、
自身の娘へのDV、離婚、アフリカ移住、躁鬱病などの
凄まじい人生をこの映画から垣間見ることが出来ました。
彼女の曲にMississippi Goddamという曲がありますが
明るい曲調なので、まったく知らなかったのですが、
実は過激な歌で「ミシシッピよ、地獄に落ちろ」と歌っています。

ミシシッピ州で白人至上主義らによって暗殺された黒人活動家や
教会に仕掛けられた爆弾によって亡くなった4人の少女の事件を歌った曲でした。
キング牧師、マルコムXらと親交があった彼女は
これを機にどんどんと過激になっていき、歌には政治的なメッセージが多くなり
音楽業界から敬遠されてしまいます。

デビューアルバム  Little Girl Blue
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このアルバムはニーナ自身のピアノと
ジミーボンド(ベース)、アルバート ヒース(ドラム)のトリオでの録音。
表題曲のLittle Girl Blueを始め、I LoveYou Porgy(ビルボード18位)、
My Baby Just Cares For Meなどの名曲を収録。
魅力たっぷりなニーナの低く奥深い声が聴けます。
そして時折聴こえるクラシック的なピアノアプローチがいいんです。
彼女は4歳の時からクラシックピアノを習っていて、
夢は黒人初の女性クラシックピアニストでした。

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ニーナ シモンの意思は現代にも受け継がれていて
少し前ですが、ローリン ヒルとロバート グラスパーがプロデュースを務めた
「Nina Revisited...A Tribute to Nina Simone」を是非とも聴いて頂きたいです。
ローリン ヒルが5曲も参加していて、ニーナに負けないくらい奥深いです。
アッシャーが歌うMy Baby Just Csres For Meも一味違っていいですよ。
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       (写真は全て引用)


HANK MOBLEY

Writed by 伊知地 伸夫March 01,2018

今回は僕の大好きなテナーサックス奏者の
ハンクモブレーを紹介します。

50年代のハードバップシーンで活躍し、
ハードバップの申し子と言われていたハンク モブレー。
ブルーノートは彼のリーダーアルバムを年4枚のペースで発表していました。

何故好きかと言うと、彼のテナーには優しくあったかさも感じとれたからだと思います。
非常に聴きやすく(初心者でも聴きやすいと思います)、歌うようなアドリブが格別です。
名曲も沢山残しておりますが、僕は60年代のRecado Bossa Nova (Dippin 1965年)や
Carolyn(No Room for Squares 1963年)などが大好きです。
皆さんも是非とも聴いてみて下さい。きっと気に入ると思います。

そして、そしてレコードジャケットのカッコ良さがピカ一なんです。
デジタル音源が全盛の今ですが、最近レコードが売れているニュースをよく耳にします。
僕の時代はレコードしか無くて、LPを買う決め手は
ジャケットのカッコ良さも重要な部分を占めていました。
レコードに針を落として音楽を聴きながらジャケットを眺め、
裏のライナーノーツを苦労して訳し、
またジャケットを眺めるの繰り返しでした。
そのひと時が僕にはたまらなくて、今では懐かしい思い出です。

ブルーノートのレコードジャケットは長きにわたり、
リード マイルスが作ってきて、レコードジャケット界に新風を吹き込みました。
その中でもハンクモブレーのアルバムジャケットはかなりカッコイイと思っています。
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 30年ぐらい前でしょうか??
弊社の取引先の某都市銀行のショーウィンドウを
弊社のネクタイで飾ったことがありました。
その時のディスプレイにもハンクモブレーのレコードジャケットを
飾ったのを思い出します。

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同じテナーサックスのソニーロリンズのような骨太さや、
ジョン コルトレーンのような豪快さが無く、
この2人に比べてテクニックがあったわけでもないですが、
何故か目が離せないというか、気になる存在でした。

60年代に入ってからはファンキー色が濃くなって、更に人気も上がっていきます。
彼のジャズに対してのまっすぐな気持ちは一向に揺らぐことがありませんでした。
                            (画像は全て引用)







DIVA(歌姫)

Writed by 伊知地 伸夫February 18,2018


僕の好きな女性ボーカルの愛聴盤を紹介します。

 
ジャズを聴き始めてかなりの年月が経ちましたが
意外とボーカルアルバムは聴いていませんでした。
ずっと昔にビリーホリデイやニーナシモンのレコードをコレクションしていたぐらいで
ほとんど聴いて来なかった女性ボーカルですが、
ある日CDショップで目に入ったのが、この二コレッタ セーケという女性シンガーでした。
全く無知な僕は「誰だ‼︎ この美人は」と思わず紙ジャケットCDを買っていました。

ニコレッタ セーケ I Thought About You

IMG_4297.JPGのサムネイル画像
ハンガリー出身の美人人気シンガーです。
このアルバムは2015年にリリースされて、いまだにロングセールスを
続けているアルバムです。
今までのポピュラー寄りから、ジャズに近づいたアルバムで
王道のスタンダードナンバーを同郷のロバート ラカトシュ トリオをバックに歌い上げています。
ジャケットの美しさに負けないくらいチャーミングな歌声を聴かせてくれますよ。
なんて可愛らしいんだろ~。♡
「ニコレッタ セーケ」の画像検索結果


マリア BLCK ORCHID

IMG_4296.JPGのサムネイル画像
マリアはアフリカ南東部のマラウイ共和国でイギリス人の父と
マラウイ人の母の間に生まれ、少女期にロンドンに移住し、
ビリーホリデイやニーナ シモンに影響を受けたジャズシンガーです。
このBLACK ORCHIDはニーナ シモンのトリビュート・アルバムで、
I Put A Spell On YouやBaltimoreをはじめとするニーナの名曲や
ビリーホリデイのDon't Explainなどが収録されています。
僕はこのDon't Explainをラジオか何かで聴いて、調べまくってやっとマリアにたどり着いた次第です。
オリジナルとは全然違うマリアの世界が楽しめます。


メラニー・デ・ビアシオ  NO DEAL
IMG_4298.JPG

あのベルギー出身の歌姫で、ベルギーのビリーホリデイ、ニーナシモンと評されています。
このアルバムは音がシンプルでちょっと暗い感じになってしまうのですが、
何故か心にじぃ~んと入り込んくるんです。
病みつきになってしまいました。
あのジャイルス ピーターソンがREMIXしたアルバムも発売されていて、
かなりの注目株の女性シンガーです。

マデリン ペルー Careless Love
IMG_4339.JPG

最後は最近一番のお気に入りのマデリン ペルーです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
は最近まで彼女の事をまったく知らなくて、去年発売されたチャーリーパーカーの
トリビュート アルバムThe Passion of Charlie Parkerの一曲目に入っているOrnithologyを聴いて
歌っているマデリン ペルーの虜になってしまいました。
日本にも何度か来日してライブを行っていました。
彼女も僕の大好きなビリーホリデイを彷彿させるようなブルースフィーリングを持っていて
ノスタルジックな世界を繰り広げてくれています。

The Passion of Charlie Parker
「the passion of charlie parker」の画像検索結果

今回は4人の女性シンガーを紹介しましたが、
ニコレッタ以外は僕の好きなビリーホリデイ、ニーナ シモンに影響をされたシンガー達です。
そして4人とも世界的に注目されているシンガーで新作も発表しています。
今回紹介したアルバムは発売されてから少し時間が経っていますが
僕は彼女たちのベストアルバムだと思っています。

そしてThe Passion of Charlie Parkerでは興味深い沢山のシンガーが参加しています。
みんな素敵ですので、是非とも一度トライしてみて下さい。

                        (写真は全て引用)



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エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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