Harlem Nocturne
September 29,2017
正統派ジャズしか聴いていなかった僕にとって
1981年発表のTHE LOUNGE LIZERSは
天と地が逆さになった衝撃的なアルバムでした。
THE LOUNGE LIZERS
このアルバムが発売された当時はジャズ喫茶にどっぷりとハマっていて
ジャズは黙って聴くものだと思っていました。
僕にとって、このアルバムはまさにパンクであって
身体を激しく揺らして聴いていた記憶があります。
ジョン ルーリー、アート リンゼイなど80年代を代表する
NYアンダーグラウンドのミュージシャン達が集結して
当時フェイクジャズと呼ばれたパンク、ニューウェーブ、ジャズを
MIXしたようなアルバムです。
俳優でもあるジョン ルーリーのアルトサックスとアート リンゼイの
破壊的なギターが何とも言えない味わいを出していました。
アンダーグラウンドの聖地
80年代NY CBGB
THE LOUNGE LIZERS
僕はこのアルバムの2曲目のハーレムノクターンが大好きなんです。
ジョン ルーリーのエロティックなサックスがいい味を出しています。
元々はジャズのスタンダード曲で、エリントンを始めソニースティットなど
多くのジャズメンが演奏をしています。
でもこの曲に限っては、ジョンルーリーやジャズジャイアンツはもちろん好きなんですが
僕は昭和のお父さんの定番サム テイラーのテナーサックスの方がもっと好きなんです。
鳥肌ものですよ。
皆様もYouTubeで是非とも聴いてみてください。
サムテーラーはジャズとはちょっと違うムード音楽の第一人者です。
日本の昭和歌謡大全集なんかも出しています。
サムの吹く骨太のハーレムノクターンから猥雑な昭和のエロスを感じるのは
僕だけでしょうか?
話が逸れますが、エロさではキューバのマンボの王様
ペレス プラードのタブー(加藤茶のちょっとだけよの曲)に
匹敵すると思っています。
ところで、ペレス プラードのお洒落にはいつも感心させられています。
お洒落ですよね。
日本のクールビズのだらしなさに比べ、LOUNGE LIZERS、
サムテーラー、南国キューバのペレスさんのようにタイドアップした方が
よっぽど涼しげでCOOLだとは思いませんか?
(写真は全て引用)