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Peter Gun

Written by 慶伊 道彦March 05,2012

Peter Gun

アメリカのフィルムノワール私立探偵物の連続テレビドラマ。(1951~61)
DVD化していましたので、アマゾンで購入。このドラマは、昨年、知り合いに教えていただくまで知りませんでしたが、日本では人気がなく途中で打ち切りになったのかな?
登場人物が渋い割には、30分完結物ドラマ仕立てなのでストーリーが性急すぎイマイチだったのでしょう。でも、当時のメンズスタイルをチェックするには楽しいドラマです。

主役の探偵役には、クレイグスティーブンス。彼のスタイリッシュなスーツスタイルが一応ウリ。なにせ悪党どもと大乱闘したあともビシッと乱れてないないない。やはり、主役はこうでなくてはいけません。初期のスパイ映画はボンドも含めて、おおむねドレスコードがあり、主役はいつもビシッとカッコいいのですが、最新作になればなるほどリアリティ重視というか髪はふりみだれ顔にはダメージ、服も埃だらけという状態。
なるほどそれが現実でしょうが、それがどうした!こうした!映画はPOPSだ。
(ショーンコネリーのボンド役で、ダイビングスーツを脱ぐとタキシードというシーンがありましたが、かっこよかったなあ~~)

ドラマの途中で必ずBAR ”マダーズジャズクラブ” 、クールなジャズそれにラヴ関係にある美人シンガーの歌。そしてアメリカ仕様のカクテルを飲む。
男冥利につきますね、このやろう~~ってかんじ。

当時まだ新人だったヘンリーマンシーニのラウンドジャズが全編を通じて流れるのもいいです。ピーターガンのテーマは、ミッションインポッシブルなど、その後のスパイ物に影響大でした。一度聞いてみてください、カッコいいい! (ユーチューブで)

彼のスタイルは、コンテンポラリーイタリアンといっていいのかな?低い位置の2ボタン、ノーベントスーツ。ネクタイやタイバーがこんなスーツだと生きてきますね。
当時、もう一つの流行 ”IVY” ルックとは対極にある大人のスタイルといえます。
極めつけは、ポケットチーフの差し方。
TVホールドが中心なのですが、ほんの5mmくらいまでしか胸ポケットから見せません。これが基本なのでしょう。イタトマ的出しすぎは下品ということか。

ドラマに使われる小道具や背景(夜のネオンサインなど)、室内インテリア(家具や照明ランプ)、いい味だしています。

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