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TODD SNYDER

Written by 慶伊 道彦March 12,2012

トッド シュナイダー
ラルフローレン、J、クルーのメンズヘッドデザイナーをへて、2008年には、トライベッカに
”JクルーThe Liquor Store" を、仕掛ける。
その後独立、2011年に自己のブランドを創設し、コレクションを発表する。
以下、雑誌”HUGE" のインタビュー記事より抜粋する。

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<ラルフローレン>や<Jクルー>でのキャリアをいかした正統的なアメリカントラッド/カジュアルこそが本懐。そうした当初の予想の枠を超え、デビューにあたる先シーズンは、かねてからのブリティッシュテーラーリングへの敬意をさまざまに具現化、
続く2012S/Sでは、”ハード&ソフト” をテーマに、フォーマルアイテムを軽やかに着崩してみせた。
異なる要素をミックスしていくそのバランス感覚は、意識的なものだろうか?

メンズウェアはそもそも表現の幅が限られているのは事実。しかし、限られた要素でもミックスの仕方によって、新しくユニークな服になりえます。
コーディネイトにしても同様で、ジャンルにとらわれず、まずは組み合わせてみる。
そうしてなにかをミックスしながら作り上げていくのは、私にとってとても自然なやり方です。

男性のファッションに劇的な変化は訪れないと思いますし、テーラーリングについては継承されていくのもと信じています。
断言することはできませんが、テーラーリングによって作られた服がますますカジュアルに、ディリーに着られていくのではないでしょうか。
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2週間前の<ブリティッシュトラデショナル>の項で使った写真は、このトッドスナイダーのコレクションからです。多くのデザイナーの今秋物作品の中で僕が一番、ピーンとくるものがあったので、使いました。
彼の提言する”ミックス”、それはタイドアップをすることでバランスをとっているように思います。イギリスとアメリカ、ラグジュアリーと実用性、フォーマルとカジュアル、etc.

ラルフローレンの卒業生からは、数人のTRADデザイナーが生まれ一時的に注目が集まりました。古くは、セザラニやJバンクス。ある意味、Jアブードも。
トッドスナイダーの表現手法もやはり、”POLO”の血を引いています。これから数年続けて彼の言うところの新しい”ミックス”感をTRADでどう出し続けていけるかが、生き残れるかどうかの境目となるでしょう。
いずれにしろ、楽しみですし目を離せないアメリカンデザイナーです。

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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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”盆栽自転車” 代表

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”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

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”FAIRFAX” 代表取締役

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