25歳で逝った天才
November 03,2017
クリフォード ブラウン
テナーサックス奏者、作曲家ベニーゴルソンの作品に
I Remember Cliffordと言う曲があります。
この曲は25歳で亡くなった天才トランぺッター、クリフォード ブラウンを偲んで
ベニー ゴルソンが作曲したバラードです。
ベニーゴルソンとリーモーガンがブルーノートに残したアルバム LEE MORGAN vol.3で
聴くことができ、リーモーガンの吹く悲しく切ないメロディが心に響く名曲中の名曲です。
1956年、マックスローチとコンボを組み活躍して最中の事故で
同僚のピアニスト、リッチーパウエルとその妻と3人で公演地に向かう途中の自動車事故で即死でした。
デビューが1952年ですから、たったの4年しか活躍していないのに
ブルーノート、エマーシー(マーキュリー)などに沢山のアルバムを残しました。
クリフォード ブラウンは天才と言う言葉がぴったりなトランぺッターです。
幅広い音域、天才的なテクニック、歌心のあるアドリブ、そして練習熱心で
誰からも愛される温厚な性格だったそうです。
ブラウニーと言う愛称で呼ばれていた彼はジャズミュージシャンに付き物の
ドラッグにもまったく縁がない真面目な人でした。
あのMILESもブラウニーに一目置いている存在でした。
エマーシーから出ているマックスローチとの双頭コンボでのブラウニーのスリリングな
トランペットとマックスローチのダイナミックなドラムは天下一品です。
女性ボーカルとも共演していてヘレン メリルやサラ ボーンと
名盤を残しています。
お馴染み、ヘレン メリルのYou'd Be So Nice Come Home To、
サラ ボーンのLullaby of Birdlandの聴けるこれらのアルバムでは
ブラウニーのサポートに徹した控えめな演奏とソロになるとブラウニー節が
全編に響き渡っています。
仮にクリフォード ブラウンが事故死していなかったら
ジャズ界は大きく変わっていただろうと言われています。
天才トランぺッター、クリフォード ブラウンは永遠に多くの人に
愛され続けて行くことでしょう。
(写真は全て引用です)