THE 3 SOUNDS
January 17,2018
ザ スリーサウンズ
アメリカ国内で1950年代後半から大人気だった
ザ スリーサウンズを紹介します。
僕自身は若い頃はまったく無視していて、
このピアノトリオを聴き始めたのはだいぶ後になってからです。
演奏スタイルがホテルのカクテルラウンジで聴いているような気がして、
ハードバップ派の僕には、おとなし過ぎて、なんか型にはめられていて
物足りなさを感じて避けて通っていました。
でも今ではこの雰囲気が心地よくなってきたのは、
僕自身が歳をとった証拠なんですが。
実はよく聴いてみると、ブルージーでファンキーなのです。
日本で人気が出始めたのも、かなり後だったと記憶しています。
日本のジャズファンは黙々と聴くタイプの人が多いので、
なかなか評価されなかったのだと思います。
彼らが凄いのは、結成してから約16年間メンバー交代をしていません。
ピアノのジーン ハリス、ベースのアンディ シンプキンス、ドラムのビル ダウディの
一体感のあるトリオ演奏が癖になります。
このトリオのデビュー作
1958年 introduthig 3 sounds
1961年 Moods
1964年 BLACK ORCHID
数多くのアルバムをBlue Noteからリリースしました。
50年代のアメリカ、一般的にはジャズをラジオやジュークボックスで
聴いていた時代だからこそ、ザ スリーサウンズのBGM的なサウンドが受けていたようです。
ジャズファンだけでなく、ポップスファンにも人気を博し、
軽く流して聴けるサウンドがアメリカでは逆に受けたのでしょう。
若い人にはあまり馴染みがないと思いますが
日本でもジュークボックスが流行っていましたね。
いかにもアメリカ的な雰囲気がして、僕もよく洋楽を好んで聴いていました。
当時、日本でもジュークボックスでスリーサウンズが聴けていたら
間違いなくハマっていたでしょう。
(画像は全て引用)