FAIRFAX COLLECTIVE &ease fairfax 胸元CLUB

BLOG

パリのハケット

Written by 慶伊 道彦March 31,2008

パリのハケット店は、オールドイングランドの中のインショップとサンジェルマン路面店があります。どちらも本場ロンドンの店よりずぅ~っと素敵です。ブリティッシュカントリーとスクールルックが実に魅力的にコーディネイトされています。何故、ロンドン店だとただのチェーン店になってしまうのか不思議?ですが。今春はビジネススーツにもトラベラーズにもカーキを打ち出しています。
一方、オールドイングランドSHOPの方は、経営者もゴールドヴァーグ氏に交代したみたいで(ファソナブルの基礎を作り上げメジャーにしてからアメリカ資本に売った資金で、買収したみたいです)一瞬の血迷ったスタイルは消え、従来守っていたクラッシックスタイルに戻った感があります。この春は紺白のマリーンスタイルを素敵に男女共ウィンドゥディスプレイしていましたが、いつ見てもカッコイイというのがマリーンルックの良さですね。ネクタイは、DRAKESが中心となって構成されていました。やはり、パリno.1のお店です。
c1-1.jpg c1-2.jpg c1-3.jpg c1-4.jpg c1-5.jpg

今週はホテルLUMENに宿泊。リニューアルしたみたいですが、デザイン的にはとりたててアピールする事もないです。でも動きやすいロケーションが便利です。隣に教会があり、そちら側の窓からの雰囲気は静かだしgoodです。
c2-1.jpg c2-2.jpg c2-3.jpg

ひと駅先の小道にアンティーク本の宝庫ともいえる店を発見。
50~60年代のADAMSを数冊買いました。
c3-1.jpg

スプリング ブラウン

Written by 慶伊 道彦March 26,2008

ギャバ綿のカーキブラウンスーツの着こなし例を雑誌や海外ウィンドウディスプレイから紹介します。
やはりギャバやチノには、ブルー系、ブラウン系のタイが合せやすいみたいですね。
好例としては、麻のボタンダウン(OXコットンでも可)白シャーツにブルー水玉のニットタイ。東部ニューイングランドっぽいトレンド感と夏を迎えるにふさわしいシーズン感の両方をおさえる事が出来ます。
ギャバをぴっちり着込むと、なんかスナイパーな危ない男の気分が味わえますね。(カルヤキン役のデビットマッカラムあたりの) シャーツも、ブルー系のラインのきいたもの、もしくは白シャーツ。べたブラウン系のシャーツだと、クリーンさに欠けるので止めた方が良いみたいです。

spring1.jpg spring2.jpg
spring3.jpg spring4.jpg spring5.jpg

テーラーメイド

Written by 慶伊 道彦March 17,2008

僕のスーツは全てテーラーメイドつまりビスポークです。
メーカーのサイズ外であるという事もありますが、それよりは僕の好きなスタイル〝50~60年代〝のスーツがメンズショップには皆目ないと云う事が大切な要因です。(イタリアクラセコばかり なので)ちなみに “ON THE ROAD” では、今春より 2モデルだけですが作っています。
そこで僕のお気に入りのテーラーは〝テーラーケイド〝です。スタッフのノリが最高ですし、なによりデティール過剰に決してしない気分が好きです。オーダースーツの秘訣は?とよく聞かれるのですが、いつも決まってこう答える事にしています。
出来る限り、出来る限り、既製スーツに見える様に作る事。自分仕様の特別デティールはなくても良いですし、自分らしさを出したいならせいぜい一つオリジナルデティールがあれば個性を出せます。
とてもじゃないですが、フラップや袖口、ラペルに、トリ ミングに、裏地・・・凝りに凝ったオーダー仕様を自慢しても鼻につくだけで、決して賢く見えません。(きりのない整形美容を思いうかべればわかると思いますが)男は黙ってエビスビール!じゃなくて普通に見えるスーツ。着る側がリラックスして普段通り着こなし出来る位がGood! 大先生〝高倉健〝が着こなしている気分で。
ところで、先日CA IDさんに行った時に情報をいただいたナポレオンソロ狂いのブログをなにげなく見ていたら、なんと!!! (ON THE ROAD のマーク)が、ガンのグリップに入っていました。拡大写真を見ると単にイリア・クリアキンのイニシャル〝K〝でしたが、一瞬良く似ていたのでビックリしました。
ナポレオンソロのビデオは、友人に 沢山いただいたので良く見ていますが、ロバートボーンのスーツスタイルは本当にカッコエーナー~。今度DVD全巻買いたいです。
gun1.jpg gun2.jpg

ロシアン旋風

Written by 慶伊 道彦March 10,2008

ロシアのオイルマネー好景気がファッションにも大きな影響を及ぼしていますが、クラセコ関連の会社までロシア市場を意識した商品政策が目立ちます。チョイ悪なんて普通に見えるロシアン艶スタイル!(日本では、ラグジュアリーブランド?)光る素材や毛足の長いファーをいろんな部分に贅沢に使用したスタイルが人気です。かのクラッシックジェントリースタイルを追求しているフランスの雑誌"MONSIEUR"でもトレンドとして毛皮を取り上げているくらいです。
毛皮3.jpg

日頃はそのラインには無関心な我社ですが、危機意識がこのような一品を企画しました。(さすがマーケットつくりの天才!以下、ジョークとしてみてください)
昨冬物で評判の良かったラビットの毛皮マフラー。(泣:ロシアではなんとミンクとかシルバーフォックス)
それでも我社としてはリッチなマフラーを1シーズン限りの使用ではもったいないと思い、今春以降も使えないかと知恵をしぼりました。こういった使い方はあるのでしょうか。ラビット毛皮の水着パレオ!?
2度おいしいロシア的ファッションセンス。(以上、ジョーク!)
毛皮1.jpg 毛皮2.jpg

しかし、日本ではプレッピーやらアイビーやらアメリカ東部ファッションが話題ですが、世界的に見ると、ロシア的ファッションの香りがヒタヒタと侵食してきている感があり、クラッシック担当のマーケット担当者も頭が痛いでしょうね。

色の復帰

Written by 慶伊 道彦March 03,2008

色の復帰
メンズにもピンクやオレンジ、グリーン、イエロー、もちろんブルーときれい目な色が戻ってきました。スーツはグレーが続くとして、Vゾーンはグレーやベージュといった昨春から続いているニュートラルカラーから脱却して、この春夏は新しい色を試してみませんか。
写真のように、例えばストライプの部分に強い色のあるシャーツだったり、ネクタイにビビットカラーを選んでみたりと。スーツは無色グレーですから、Vゾーンに強い色のシャーツとかネクタイがきても、それ程強くは見えません。ブルーかイエローのタイから取り入れてみましょう。
色々01.jpg
色々03.jpg 色々05.jpg 色々07.jpg 色々08.jpg

色といえば、アメリカのパワータイを思い出します。
80年代のヤッピーブームの頃のパワースタイルの決め手はサスペンダーとイエロータイでした。(頼れる強い男のイメージを出したのでしょうか?)その後、パワーカラーはイエローからレッド、そしてブルーのタイへと変わりました。
大統領選挙でのイメージ戦略でも有効だったらしいです。2代目ブッシュ大統領は、ここの所人気落ちですが、ネクタイ分野には大いに貢献したと思えます。イエロー、レッド、そして今はブルーと、時代の香りの無地色を読みとって身につけています。今の時代のノリは、情熱的な赤よりは、清潔感のある(クリーン)ブルーと読んでいるのだと思えます。(仏大統領の明るいNAVYは、カッコイイですね、さすが!)
メンズにおける(パワースタイル)色の役割は、思っている以上に大切なのでしょうね。
ところで、クリントン氏が勝てばオレンジ、イエロー、ライトブルーあたりのカラーが、オバマ氏が勝てばネイビー、ワイン、ブラウンといったベーシックカラーの巻きかえし???
色々001.jpg 色々002.jpg

Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

Recent entries

Monthly archive

1