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GREEN POINT in BROOKLYN #2

Written by 慶伊 道彦March 28,2016

曇り空のNY、今回はグリーンポイントから逆にウィリアムズバーグに向かいウオーキングウオッチ!
そして両者は隣町と近いので、グリーンポイントからウィリアムズバーグまでトコトコ歩き。
途中ややスラムな侘しいエリアを通過して、ウィリアムズバーグエリアに入場!
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ウィリアムズバーグ
行くたびに新しい店がオープンする注目されるエリアです。
この1年でも、GANT, J CREW,がオープン。そして昨年末には、RRLも登場しました!
今春には、弊社チームの "BROOKLYN TAILORS" も大きくなって移転オープン予定。

Gentry  /  Man's of the World
僕のお気に入りの店でしたが、その後閉店し近くで仮店舗。
そして、昨秋に新しい場所で再オープン。
以前のスタッフが今回訪問時はいなくてガッカリ、そしてややモードよりかな?という商品構成に代わる。
僕は、以前の店に昔の "シップス" の面影を見る事ができ好きでしたが、雰囲気が変わって残念。
二階は、全て雑誌 "Man of the World" の世界。その雑誌とのコラボ商品中心の構成。
スーパーリッチな男の世界を室内でディスプレィ、もちろん洋服、家具からインテリア、雑貨、
値段は、いずれも馬鹿っ高くイタリアンガイ気分な趣味の方!むけといえるかと。
あ~あ、変わっちゃった!残念
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GRAND STREET
この通りは、ちょっと渋めなお店が並びます。いわく観光客から外れた路?!
通好みな通りといってもいいのでしょうか。

ARTISAN SHOP / A TOOL'S
まさにブルックリンテーストなメンズショップ。労働着から発想されたメンズウェア
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グランドストリートに店を構えるBKTとのミーティングの後、一緒にディナー。
お店の近くのBARで食前酒スタート。(GRAND st.は、わりかしHIPでCOOLな飲食店が並びます)
その後、彼らの行きつけのイタリアンレストランで食事。

ROMAN'S(ブルックリンらしいカジュアル感でナイス)
人気があるようで、店内はFULL一杯で活気あふれ、店長はじめスタッフは素敵な応対でした。
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オーガニック系の赤ワイン / 手ごろな価格のおいしいワインでした

ブルックリンが、ニューヨーカー達に人気になる理由は、この"気取らなさ"でしょうか。
新作映画 "眺めのいい部屋" ダイアンキートン、モーガンフリーマン、この映画でブルックリンの
現状とか良さを伝えています。(実は、予告編しかみてませんが、、、)
"ブルックリンの恋人" も昨年公開。ここのところ、ブルックリンを舞台にした映画が増えています。
今春に再度訪問しますので、どう変わったかを、またレポートいたします。

GREEN POINT in BROOKLYN

Written by 慶伊 道彦March 22,2016

昨秋初めて、ブルックリンでもウィリアムズバーグではなくグリーンポイントまで足をのばしました。
グリーンポイントは、ブルックリンの北西、ウイリアムズバーグのちょうど上に位置します。
写真のように街並は、ウィリアムズバーグと違いトレンド性には欠けます。
そのかわり、昭和の香りを感じます。レトロな看板、街並、街の人々、、、
ポーランドの伝統料理の店やヴィンテージ家具やインテリアの店も多くあります。
欧州の小さな田舎街はこんな雰囲気なのでしょうか。
ブルックリンを訪問してから知ったのですが、ブルックリン地区はなんと!なんと!意外や
マンハッタンより大きいのです。僕らは、ついマンハッタン中心に見ちゃいますので。
ブルックリンブームといっても、その大きなエリアのごくごく一部が再開発されている訳です。
残されたエリアは、古い街並みを残したままです。取り残されているところもあれば、
逆にそれが地代やレトロといった条件で、新しい世代に人気になることもあります。
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ここは、元々はポーランド移民のコミュニティとして盛えてきたらしいですね。
その昔、造船産業が盛んな頃(NYでも、そんな産業があったのですね、やはり海が側だからでしょうか)
そのためのロープ工場が多くあったエリアのようです。(ニュータウンクリークといわれる)
したがって、ここら一帯は元々は職人や工場労働者の街といっていいでしょう。
欧州系白人の街だったせいか、なんとなく僕が感じるニューヨークとは一味違います。
説明は難しいですが何となくです。黒人が少ないという事もありますが、欧州っぽいとまでは
いかないですが、柔らかい空気を感じることは確かです。

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ウィリアムズバーグとは違い、まったくトレンド性には欠けますが生活の街と考えると、いい街です。

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ウディアレンの映画でよく見た下町っぽいオヤジ達が、僕のブルックリンのイメージでした。
"ジゴロインニューヨーク"では、ユダヤ人街でのドタバタが楽しかったですし、
スパイクリーの "DO THE RIGHT THING" では、やばいイタリア人街での人種問題。
だから、トレンドエリアは、その広いエリアのごくごく一部です。そこが人気になっているわけです。
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いろんな下町チックな店はあるのですが、一軒だけ有名店を紹介します。
Peter Pan Donut & Pastry Shop
お店のアピールは、Fresh Donuts Every Day
写真のように、きれいに並べられたドーナツ!どれもが意外と甘さも控えめで、
僕にもおいしく感じられました。
また、界隈の特徴でもある "ポーランド娘" がカウンター内で注文を受けています。
当然ですが、色白でブロンドヘヤー。欧州っぽいかおりといっていのでしょうか。可愛かったです。
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来週に続く(多くは引用写真です)

ROUTE 66 / BOBBY TROUP

Written by 慶伊 道彦March 14,2016

先週のJAZZ 気分からもう1題、一転!スタンダードJAZZの大ヒット作 ROUTE 66

Bobby  Troup / ボビー・トゥループ
ROUTE 66 の作詞作曲家 JAZZシンガー、ジュリーロンドンと結婚
ペンシルベニア大学出身の生粋のJAZZ-IVYアイコンです。
彼自身、大戦後退役からルート66を走り帰還したという経験からの作詞のようです。
1946年、終戦に湧く若者が、大陸を横断して故郷に帰る道中の気分を作詞したのでしょうか。
僕らは60年代になってからですが、TVドラマ "ルート66" 人気と相まって、よく歌ったものです。

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当初、この曲はナットキングコールが歌っていましたが、その後、多くのミュージシャンが歌う。
チャックベリー、ローリングストーンズまで(クネクネしたミックのビデオが最高カッコイイ)
それぞれ誰の歌がいいかとで騒がしかったですが、僕はTVドラマからのイメージの延長で、
主演でもあるジョージ・マハリスの歌う"ヘタウマソング"が好きです。
(U-TUBEより)
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ルート66は、イリノイ州シカゴ~カルフォルニア州サンタモニカの旧国道(つまり、駅馬車街道)
ルート66写真集では、Mobilのガソリンスタンドや旧い給油機、ネオンサイン、零細モーテル、
ビンテージ看板、、、アメリカンカルチャーを顧みれます。

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TVドラマ "ROUTE 66"
60年(NHKでは、62年)から、放映されたTVドラマ。確か、シーズン4まで続く人気ドラマ。
二人の若者が、シボレー・オープンスティングレーに乗りシカゴからカルフォルニアまで、
旅の途中で出会う様々な人々や事件、まさに元祖青春ロードムービー!
このドラマで当時のアメリカの人間模様を学習!なんとすごいのか!と、語り合ったものです。
主演のマーティン・ミルナーとジョージ・マハリスのかっこよさってってなかったです。
60年代の輝かしいアメリカ文化!まさにコカ・コーラカルチャーでした。
毎週、ゲストが変わる設定で、スザンヌ・プレシットが出たときは、仲間うちで大うけ!
(スザンヌ・プレシット=="恋愛専科"で、トロイ・ドナヒューと共演した可愛い女優)

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カラーボタンダウンシャツにカーディガンのボタンの一番下だけを留めるこのルックに釘付け!
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ルート66ではないですが、50年代、アメリカ横断の素晴らしい写真集もあります。

THE AMERICANS  /  ROBERT FRANK

Jack Kerouac が序文を書いています。
==フィルム上に~~~アメリカの外に悲しい詩を吸いました。
ロバートフランクに私は今、このメッセイジを与える。 あなたは、目を得ました==

ロバートフランクは、1955~56にかけて、アメリカ各州を撮影旅行。
界隈の市民の現実の生活を撮りまくる。その写真は、終戦後ドリームを信じていたアメリカ人にとっては
非常に屈辱な写真集でした。(栄光や豊かさが感じられなく)その後それが現実だったんだと
広く理解されるようになり、写真の質の高さと相まって彼の代表作となる。 
意外にも、アメリカではなくパリで出版される。
彼は、アメリカ人にはなくてはならない車がらみの背景がすきで多く撮っています。
写真集にはたくさん車と人々というテーマで撮られています。

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(全て引用写真です)
青春な50年代! GENTRYな60年代! 当時、アメリカが世界中に輸出したカルチャーです。
今日ではマニアだけのもののように思われていますが、良いスタイルはしっかりと根付いています。
最近は、タイでもIVYスタイルが沸騰中?!とか。いつかミャンマーまで、届いてほしいですよね。

MILES & COLTRANE

Written by 慶伊 道彦March 07,2016

今は閉じられた"BARアルクール"の名物バーテンダーから本のプレゼントがありました。
"Portrait in Jazz"  和田誠 村上春樹
とても素敵な本でしたから、今週はJAZZの話!

Miles Davisの伝記映画! 公開日はいつでしょうか?
内容は、まだよくわからないのですが、多分50~70年代の話なのでは?
スチール写真をみるとですが。
演じるのは、Don Cheadle's どうなんでしょう? うまく演じていればうれしいです。

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マイルズデイヴィス(村上春樹さんは、マイルズと書いています)の若い頃、
お世話になったというメンズショップがあります。
ハーバード大学のエリア、マサチューセッツ州
Andover Shop  / ハーバードスクェア、アンドーバー地区
Charlie Davidson という方が店主で、この方は、J.PRESSで修行して独立したとのこと。

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ニューイングランドスタイル(つまり、IVYの元祖)が好きで、TRAD一筋の方のようです。
音楽関係者に詳しく、また販促が上手というか若手JAZZミュージシャンに服を提供していました。
有名な方にも顧客が、チェットベーカー、スタンゲッツ、モダンジャズカルテット、、、大勢います。
1954年、マイルズデイヴィスにもスーツを作ったようです。
JAZZ YIVY!なスーツスタイルのマイルズ映画を早く見てみたいです。

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JOHN COLTRANE 

ジョンコルトレーンは、後年フリージャズに傾斜し大きく先に行ってしまいましたが、
スタイルの方は、地味なシングルボタンのサックスーツにボタンダウンシャツ、プレーンタイを、
守っています。他のJAZZYIVYなジャズマンと違い、きわめてスタンダードなIVYスタイル。

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JAZZはクラシックで品のいい音楽ではなく、実は不良で危険な匂いの音楽であると聞かされていた。
ただ若い時代、プレーヤーの50~60年代の服装を写真でみては、クールさにしびれてもいました。
僕のJAZZの知識はこのようなレベルでしたが、映画 "NAKED LUNCH" でカッコイイJAZZにしびれました。
それはオーネットコールマンのサックスでしたが、なぜか頭がコルトレーンと勘違い!?
たしかに、フリージャズということでは、親戚? しかしこういった間違い現象を、僕はよくします。
 
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お蔭でJOHN COLTRANE は、"裸のランチ" の影響が覚めない頃、サントラ盤と別にCDを買いました。
"ブルートレイン"  "ジャイアントステップ"  "マイフェイヴァリットシングス" など数枚購入して聴きました。
かなりな晩熟ですが、JAZZ通とは違うブリットロックからの入門者ってところ。
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55年にマイルズデイヴィスからバンドへの誘いがあり、マイルズバンドに抜粋される。
このバンドは、名盤といわれる "ラウンド・アバウト・ミッドナイト" を作り上げ大好評を博すのですが、
コルトレーンの薬物汚染が原因で、マイルズはバンドを解散してしまう。
コルトレーンはその後完全に麻薬から足を洗い、現代音楽の研究をかさねることで頭角を現す。

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年々長くなっていくコルトレーンのソロは、自分で抑制が効かないくらい次々とアイディア湧いて
延々と吹いていたらしいが、有名なエピソードで。
"コルトレーン" でも、どうやって止めたらいいのか、分からないんだ。
"マイルズ"   サックスを口から離せばいいだけだ。

友人から教えていただいた、Uチューブでの二人の演奏シーン! "SO WHAT?"
どちらも、浅いサイドベントのIVYジャケットで吹いているシーンがかっこいいです。
JAZZは、やはり、素敵な不良ですね。
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(写真は、引用しました。一部、文章も引用しました)

Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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