フレンチトラッド
March 02,2009
今週は映画の話から。
昨年末から新年にかけて観た映画は、" BANK JOB " " 給仕人に乾杯 " "Alexandra " " その男ヴァンダム " " ロルナの祈り " " CHE 1.2 " もちろん" 007 "et c、et cです。一番最近観た映画 " ロシュフォールの恋人たち " からの話をします。この映画は、60年代後半に僕がフレッシュマンの頃(あったと思うんですが...)観ているのですが、当時の印象としては今ひとつだった様に思います。多分、ミュージカル映画だったので、大好きだったウエス トサイドス トーリーと比較してしまったのでしょうか。ジョージ・チャキリスがカッコよく踊っているのですが、同じ様な振り付けだったことも関係あるのかな。カトリーヌ・ドヌーヴは " シェルブールの雨傘 "の可憐な少女から素敵なフランス女性に成長していたので、すっかりファンになってしまいましたが。
今回改めてデジタルリマスター版を見直したのは、なんとなく最近フレンチトラッ ドの風を感じていたので、タイミングよく仏映画を観たくなったからです。
映画を観てなにより新鮮だったのは、色、色、色、色の大洪水。
ピンク、パープル、オレンジ、レモン、ライム、サックス、ブルー、グリーン・・・ フレンチパステルカラーの標本箱のような舞台でした。
男優のスタイルからですが、
G ・チャキリスは、オレンジのシャーツに赤いニッ トタイ、サックスのシャーツに ブルーのタイ、イエローのシャーツに赤いタイ、等々。M・ピコリはサックスのギンガムチェックのシャーツに ブルーのニッ トタイ、他にも同系で格子のシャーツ・タイを合わせていました。とにかく、男優、女優共にスタイル依然に色へのこだわりを強く感じました。港町が舞台なので、セーラー役の白と紺の色が危ない色のバランス感をとっていた様に思いました。色の復権!確実ですかね。
シャーツ、パンツ、ネクタイ、チーフなど、パーツパーツに 取り込んでみましょう。
しかし、当時は僕も子供だったんですね。全然ブスに見えた実姉の F ・ドルレアックが実は個性的でチャーミングな身のこなし方なので驚きました。残念ながら、その後亡くなったのですが、生きていればドヌーヴとは違った意味でいい女優になっていたのかもと感じながら映画を楽しみました。