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THE SKIN LIVE IN

Written by 慶伊 道彦June 04,2012

ウディアレンとペドロアルモドバル

ご本人達はこのように呼ばれるのは嫌うでしょうが、今では"巨匠"といわれている二人の監督の映画が同時に公開されています。

ウディアレンの "ミッドナイトインパリ"、ペドロアルモドバルの "THE SKIN LIVE IN"

ウディアレン
初期の頃の彼の作品は、いいでんな~~って感じ、大好きでした。
"007/カジノロワイヤル"(出演と製作)、"ウディアレンの誰でも知りたがってるくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて考えましょう"(監督と主演)
この頃の彼は、お笑いのアイディアがフツフツとわいてきたのでしょうか。おもろくて超クールでした。何回みたのかな~
その後、"アニーホール"で花が咲き、"インテリア""マンハッタン"と続き、"ハンナとその姉妹"で才能は満開。
しかし、多くの芸術家が陥るようにウディちゃんにもジレンマが訪れます。毎年たくさんの映画は公開されましたが、どうもいまいちあの時の感動は訪れません。
他の監督でもいいような作品が多かったように思います。
もう終わったかな?と思いました。ロリコン騒動のニュースもなくなったし年なのかな?と。ところが、昨年、しかも映画でなくビデオでみたのですが(お金をだしてもね~って感じで)、"人生万歳"、しかし予想は裏切られ久々にウディ節が来たと!これはもしかしたら復活?そう思いましたよ。その後の、この新作映画。いや~~良かったですね。
この映画は、ウディ様にしか作れません。ウディ様の映画です。巨匠になってからの復活!たいしたものです、並の監督にはできやせんゼ。

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ミッドナイトインパリ
1920年代のパリにトリップする設定ですが、でてくる人がすごい!すごい!ジャンコクトー、コールポーター、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリ、ルイスブニュエル、ロートレック、ゴーギャン、、、パリの当時の名所も舞台作りにふんだんに。一夜の夢!
これだけだと、なんか陳腐な大作っぽいですが、そこはWO様、最高の仕掛け!
是非!

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ペドロアルモドバル
同じく復活?という意味では、彼もそうでしょうか。
80年代初めに数々のヒット作をとばした頃の映画は、パワーを感じましたね。実に荒唐無稽、世間の常識を罵倒、全学連世代みたいな思想を感じ?共感を得ましたが。
しかし、ウディ様同様、その後世間的には非常にいい映画を作っていますし評価も高いのですが、どうもアンチモラルにパンチがないというか、シャレ気が感じられないのです、その後の作品からは。おもろくありませぇ~~ん。
ウディと同様ペトちゃんもなやんでいたのではないのでしょうか。しかししかし、今回の映画は違いましたよ。"私が、生きる肌"、久々に初期の頃の無茶振りを感じました。初期の作品、"セクシリア""バチあたり修道院の最期""欲望の法則"、、、アントニオバンデラス坊やが、青臭く軟弱っぽくて?それが新鮮でした。その僕ちゃんも中年、久々の黄金コンビで(22年ぶりとか)、痛快軽快なスペインフェチな映画をつくっていただきやんしたよ。
監督の弾けブリが伝わる映画です、是非!

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マンネリだったときにもモチいい映画を沢山作っていましたが、中でもペネロペファンになった僕ちゃんは、"オールアバウトマイマザー"が好き、いや~~久々すごいミューズに出逢ったと思いましたよ。
"ハモンハモン"でデビュしたペネロペですが、やはり、この映画が出世作でしょうか。
ウディ様は、有名なロリコンだし、ペト様は、かのゲイですし、全然タイプは違うのですが、俳優の良さを引き出すというテクは、すごいものがありやんすね。

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THE GREAT GATSBY

映画の話題ついでで恐縮ですが、かのフィッツジェラルドの代表作、"ギャッツビー"が再度、クランクイン。今回は、なんと!なんとのレオナルド・ディカプリオが、演じます。ニック役には、トビーマグワイヤー。キャロウェイ役には、キャリーマリガン。監督は、"ロメオとジュリエット"のバズラーマン。しかも3Dときた!
こうならべると、ツイかのタイタニックの二番煎じラインかな?と、うがった見方をしてしまいます。折角の名作なのですがね。
ラルフローレンが衣装担当したロバートレッドフォードの"GATSBY"は、すごくかっこよくてPOLOブームのハシリとなりましたが、今回は、あのあのあの究極の着こなしのレオ様ですから、どうなることやら~~。アカデミー賞狙いでしょうが。
やれやれ~~

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以上、引用写真です

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