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Written by 慶伊 道彦October 05,2015

新東宝

元々は、僕がこれからお話する、"エログロ"路線の新東宝ではなかったのです、
1947年、新東宝映画製作所の誕生。
大河内伝次郎、長谷川一夫、原節子、高峰秀子、、、など10大スターが
結集して、"十人の旗の会"を作り、かなり文芸色の強い映画を製作していました。
なかでも、溝口健二監督の"西鶴一代女"は、ヴェネチア映画賞を受賞しました。
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さて、本題 "エログロ" の新東宝の話:
1955年、大蔵貢が登場、倒産した新東宝を新しく再建しました。
まずは、嵐寛寿朗(アラカン、鞍馬天狗でおなじみです)をつかい、"明治天皇と日露大戦争"で、
大ヒットを飛ばします.(こんな時代でしたね、僕の幼少期は)
そして、路線は次に安価な制作費でできるヒット路線。
それには、エログロ路線がピッタリとはまりました。

しかし、エログロといっても僕が取り上げるからには、褒め言葉です。
当時は、小学~中学時代ですから、エロいポスターに欲情?らしいものは感じますが、
たぶんそのエロさは子供には本当は意外とわかってない。むしろ後ろめたい気分だけ?
最近になって、いくつか見直してみましたが、これがなかなか秀作なんでっせ!
B級の極地ともいえるでしょうか。

まずは、女優陣から。
三原葉子様、前田通子様、万里昌代様、久保菜穂子様、
以下のポスターも、いい感じでっっしゃろ!こんなん、今時つくれまへんぜ!
題名も惚れ惚れしますやん、こんなんなかなか浮かびませんぜ!
三原葉子のスタイルのいいこと!当時の日本人はまだまだ足も短く体形も貧相。
しかし、彼女のワンピーススタイルは、西洋人にもひけは取りません。
新東宝は、女優の採用基準が他とちがったのでしょう、アイドル無視って感じでいいですね。
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その後、実力ある彼女たちは、新東宝を去り、大映、東映などに移って大活躍しました。
例えば、万里昌代は、市川雷蔵と"婦系図"で、共演。 
切れ目な瞳にまいりますや~ん!たまりません、これが本物美人かと。
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男優陣も負けてられません。
宇津井健、天知茂、若山富三郎、吉田輝男、、、あと、霊媒師でもある丹波哲郎様。
かれらも、後にそれぞれの配給会社で大活躍しています。
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彼ら、彼女らからは終戦直後、昭和時代の映画にかける情熱が感じられます。
映画は、大作でなくてもいいのです、児童推薦でなくてもいいのです。
作り手の情熱が、我々観客を沸き立たせます。

そういえば、その報道が子供心にも面白くて、いまだに覚えている有名な話があります。
大蔵映画、大蔵貢の釈明会見より~
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高倉みゆき、皇后役女優との、私的関係で釈明会見。大スキャンダルで炎上!
"私は、女優を愛人にしたのではありません。愛人を女優にしたのです"
   ===いや~名言でっせ===
昭和は、遠くになりけり~~
(すべて、引用写真です)


 





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