SHOWA DANDYISM
September 03,2018
昭和ダンディズム / にっぽん美男子列伝
味わい深い昭和のダンディズムを、もう一度、映画でチェックしたいですね。
ここでは、先日、神保町シアターで取り上げられた4人を紹介します。
池部良
なぜか、昔の役者にしては、主演作が少ないのですが、昭和男ブリは一番でしょう!
健さんとのやくざシリーズは違うスタイルゆえ今回のテーマとは違うので、外すとして
サラリーマン役の池部良をみましょう。スーツ姿の池部良には、しびれます。
余計なものを身に着けず、凛とした背広姿!
佐田啓二
こんなにも男前なのに、爽やかな男優はまれでは?主演作もおおいですし、
今でもDVDで、たくさん楽しめます。亡くなったのは早いのですが、デビューの頃から
終わるまで、ほとんどイメージが変わらないという、完成された香りももっています。
まさに、昭和のスタンダードなカッコよさがあります。
上原謙
役どころにもあらわれていますが、ちょっとお公家っぽい冷たい匂いのする役者です。
整いすぎているのでしょうか?それでも、小津作品や成瀬作品では、
損のする役を引き受けて物語をつくっています。居そうでいない、いなさそうでいる
そんなタイプの男前。
森雅之
何と言っても、昭和のトップスターかと。ダンディさは、勿論なのですが、演技力も知的度
も昭和第一人者!
"浮雲" "羅生門" "雨月物語" 三大監督による、三大名作!は無論、しかも意外とつまんない
映画でも出演して、面白い役どころを演じる胆のすわった役者です。
(全て引用写真です)
昭和のダンディの特徴は、シンプルなスーツスタイル、そしてそぎ落としたコーディネイト
無理なおシャレぶりを発揮しないところです。それでいて、実に様になる、、、
彼らがスマートな美男子だから? いやいや。勿論それは否定できませんが、
例えば、小林桂樹しかり、はたまたフランキー堺しかり、コメディアンでも同じです。
ポケットチーフに、昭和がでます。いわゆる、TVスクェア!
きちんと折りたたんだチーフを胸元からチラッとだけのぞかせる。
最近、気に入っている役者は、二本柳寛!日活では知的な悪役を演じたので、
子供時代には印象はよくなかったですが、今になって松竹や東宝の映画をみて
オット!オット!って感じ。日活を見直すと、さらにカッコイイ悪ボス役で!
実にかっこいいですね~~
(成瀬監督、原節子と共演)
こう言うふうに、昔は魅力を感じなかった(子供でしたから)男優を、もう一度見直す。
こんな楽しみも、昭和映画にはあります。