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Jacqueline Kennedy

Written by 慶伊 道彦October 31,2011

NY.レポート#1  Jacqueline Kennedy

ニューヨーク滞在中のニュースでいくつか僕の目についたものをご紹介します。
もちろんJOBSの訃報が断トツのBIGニュースでしたが。

しかし僕は、以下この手のニュースには弱いのです。どんな些細なニュースでもすぐに反応しちゃいます。やはり、同じアイルランド移民の上流階級の血が騒ぐのでしょうか?(当然ウソ) 話はまたまたたまたま、ケネディ家のことです。
Jacqueline ジャックリーン
今回は、娘のCarolineが、母、ジャッキーの素顔を語るインタビュー本の発売(ビデオCDもセット)に合わせて、各紙、たくさんの雑誌の表紙を飾っています。もちろん、語る娘の方ではなく、ジャックリーンの写真というのが納得納得ウウ~ン。本の内容は、いまだ読んでないのでわからないのですがだいたいの想像らしきはできますし、机の上において眺めているだけで、なにかグッグッ~とくるんですよね。(やはり血かな~?)


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次のニュース、ジョージハリソンの音楽ドキュメンタリー映画も話題。
"LIVING IN THE MATERIAL WORLD" 監督、マーティンスコセッシ。マーティンスコセッシは、前にボブディランやストーンズの映画を撮り大好評、この手の映画を作らせるとピカイチという評判を取りましたね。僕もボブディランの"no direction home" にははまっちゃいました。何度みたかな~? 残念ながら、ジョージの映画は時間が合わず敗退、見れませんでしたが日本にヤ~ヤ~ヤ~やって来たら是非見てみたいと思います。


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そして、いよいよアメリカTV、連ドラの始まり月間です。話題は、60年代のPanAmスッチー物語。60年代レディースファッションがふんだん。60’s LADY大好きさんとしては、またもや見逃せないTVドラマ!?アテンションプリーズ!


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次に、EMPIRE。これまたマーティンスコセッシ監督が初めてTVドラマを演出したことで話題。20年代禁酒法時代の男のドラマ。スコセッシが得意とする時代背景、悪い訳がないですよ。エミー賞7部門。僕が好きなスティーブヴィシェミが、なんと!意外な主演。
日本では、WOWWOWがほぼ同時期放映。もう、始まっていますね。この映画の話題とヴィシェミに関しては、いつかもう一度、ふれたいと思いますが、しかしなにせ僕んちは、ワウワウウワウワ入ってないんですよね~~~


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camel color--polo coat

Written by 慶伊 道彦October 24,2011

今秋のトレンドセッター、キャメル!

キャメルといえばまずポロコートが浮かびます。60年代以降、ポロコートはリッチなジェントリースタイルといったとらえ方ですが、そもそも発生はポロ競技の際、選手がプレーの合間に体を冷やさないように羽織ったのが始まりとか。
その後、観客が着るようになり、そしてアメリカで確か50年代にブルックスBが、都会着としてスタイル提案、大当たりしたとか、なんて講釈。
映画のシーンでも、リッチなオシャレな男と分からせる為によく使われました。印象的なシーンでは、あのジーンズ的かっこよさのスティーブマックイーンが”華麗なる賭け”での金持ちスタイル。ポロ競技のシーンが格好良かったですが、確かポロコートも着ていたように思います。確かではなくても、そのシーンだとピッタリ!なんて、ポロコートはそんな風に勝手に思わせてくれますから。
それから、ボーイハント”で紹介したジョージハミルトン。彼のポロコートスタイルはとにかく完璧でしょうね。WASPの極めつけって感じ。まさにポロコートの男!あまりにも決まりすぎるということもあり?
この人の前では、ポロコートを脱いで手に掛けた方が正解です。

キャメルカラーは意外と男性は着こなしが難しいです。同系色だけで合わせる女性と違い色あわせが大変だからです。それにキャメルのブレザーって、なぜかかっこよくないのです。着ていて格好良い!と思ったことがありませんから。(バブリーさがつよいからかな?)
でも最近、一つだけキャメルでカッコイイ良いと思うジャケットを見つけました。それは、コール天(コーディロイ)のキャメルカラージャケットです。ちょっと、クシャっとした雰囲気で、襟をたてて着ると、トニパキ(アンソニーパーキンス)の気分!是非!

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tweed gentry man

Written by 慶伊 道彦October 16,2011

先週に引き続き、ツィードの話から。

アメリカ雑誌GQの今月号の特集の一つに、ツィードジェントリーマンがあります。
ツィードスーツにタータンチェックのシャーツ、タイドアップをしてレジメンタルやウールタイ。
写真でおわかりのようにツィードという古い?素材を使っているのに、とてもフレッシュな装いに見えますね。ツィードでもハリスツィードのように厚手ではなく、ウインドウペインやドニガルの薄くて柔らかい生地のスーツですと、ビジネスシーンでもそんなにカジュアル感はありません。それに合わせたタータンチェックのシャーツが雰囲気を醸してします。勿論、もう少しビジネスっぽく決める場合は、ロンドンストライプも悪くないです。

今年の夏のスーパークールビズでノータイ、ポロシャツスタイルの楽さかげんに(だらしなさ)、味をしめた今時リーマンは、冬でも、そのスタイルつまりノータイ、オープンネックでいく感があります。男にしか出来ない女にはないスタイルを棄てるとは、、、
まあ~しょせん、スーツにネクタイというスタイルをコスプレ的に考えているリーマンにオシャレの未来はないでしょうが。
フライデーカジュアルなんていう昔あった業界キャンペーンも、その人達のレベルに迎合していたのでしょうか?今では、誰も言いませんよね。
だいたいドレスとかカジュアルとかという括り方は、すごく古い(というか、昔の方が作法に則っていました)と、思いますがいかがでしょうか?むしろ、昔言い古された、TPOが新鮮に聞こえます。時、場所、場合とかね。このLADYとは明日の5時、このBARで、このスタイルで一杯!


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harris tweed

Written by 慶伊 道彦October 10,2011

2011年はハリスツィードが誕生してちょうど100周年を迎えた記念すべき年だということは、皆さん雑誌等でご存じですよね。
英国にハリスツィード協会というのがあり、そこの登録商標です。シャンパーニュ地方のシャンパンみたいなもの?

僕ら若い頃は高級感のあるいわゆる本物の英国製ツィードジャケットということで、多くの羅紗やさんと当時いわれた貿易商があつかっていました。やはり神戸や横浜に多かったです。それを各地の高級仕立屋テイラーとか英國屋のような一流と言われる店で仕立てていました。70年代初めには、VANなどがいわゆるブリティッシュSTYLEというものを打ち出し、ようやく若者にも広まるようになりました。(ダンロップマスターズ=いわゆるダンマス=などなつかしいブランドです)
それがおよそここ20~30年はファッションの表舞台から姿を消してしまった素材でした。
おじさん臭いと言うことが都会風になじまなかったのでしょう。ところが、上記の生誕100年も重なったのでしょうか、ラギットTRADや英国カントリースタイルの復活というキーワードにうまく乗りカンバックしてきました。
昔は、生地が非常にしっかりしていることや重かったことで主にジャケットとしての需要のみという感じでしたが、今年は、生地に洗いをかけてクタッとした感じをだしジャケットやベストにしたり、皮との張り付けができるようになったので、カバン、スニーカー、ハット、ダウンベスト、などといった当時では考えられなかったアイテムで取り上げられだしました。

ハリスツィードは、もちろんドニガルやツイルなどの無地もありますが、やはりハンドツゥースなどチェック柄が人気があります。同じチェックでもタータンチェックもこの秋カンバック。ツィードとちがいチョットきれいめ色が対照的でいいですね。やはり、ジャケットだけでなくシャーツやネクタイで遊びたいです。

夏はギンガムチェック、冬はタータンチェックやウインドウペィンなどチェック柄は気分を若くさせます。それに知的にも見えます。ロリコンを自認している?ウディアレンが愛用するわけです。お笑い界に興味のない無口な男は、だまってチェックをきるべし!


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NY、緊急レポート:Steven jobs氏が5日、死去しました事は勿論ご承知でしょう。
当然、NYの各紙はTOPニュース第一面。
その夜は、関連するビルでロウソクがともされ、多くのメッセイジが貼られていました。
写真は、その夜、アップル社ビルの前の様子を写したものです。


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St.Tropes---engineer trad

Written by 慶伊 道彦October 02,2011

サントロペ、20年代には上流社会でいち早く有名な保養地としてもてはやされました。勿論、現在もそこそこ高級リゾートというイメージは残りますが、70年代頃からは隣のニースやカンヌに高級というイメージは奪われています。
ただ、ヨットハーバーがあるので、ヨットの修理や造船に携わる技術者、そしてfisherman系の人々が多く住まうマリーンタウンといえます。

ケネディのロングアイランド(EAST)、ハリウッドスターのパームスプリング(WEST)、アメリカのURRER CLASSなリゾートタウンにフランスのやや庶民じみてはいますがENGINEERの情熱的なサントロペ(FRANCE)、ややこしい話ではありますが、この3つを混ぜ合わせると、微妙に素敵な香りの新しいTRADSTYLEが見えてきます。

ブリジットバルドーの出世作”素直な悪女”(1956)、この映画はロジェヴァディムの監督デビュー作でもあります。なんと自分の女房を主役にしました。ブリジットバルドー、当時22才。彼女はこの映画を足がかりにセックスシンボルとして大ブレークします。(当然、映画公開後、離婚) その美しい肢体だけでなくファッションセンスもすばらしく、今年の50~60年代調のファッションアイコンにもなっています。

この映画の舞台は、サントロペ。
冒頭、老紳士役のクルトユンゲルスは赤のオープンカーでサントロペの小高い丘を登ってきます。いいシーンですね。
全裸で庭に寝転ぶバルドー、その肢体が眩しく、大人はそのニンフ的な魅力にはまっていきます。(当然当然)
バルドーの為の映画ではありますが、2人の素敵な男優がいます。
一人は、金持ちの老紳士役のクルトユンゲルス。これが渋くていいんです。スタートシーンの紺ブレに大きな3段のレジメンタルタイ。バルドーの全裸との微妙なバランス感。監督は、いい味出していますね。
他のシーンでのスーツスタイルも大人の決め技として完璧です。
もう一人は、ジャンルイトランティニャン、あの当時はあんなにも若かったのですね。60年代に”男と女””暗殺の森”etc渋い大人の演技を見ているので、なおさら初々しさに驚きます。
彼の着る一張羅のジャケットがまたいいんですよ。アイビースタイル(もちろんフランスには当時ありません)を彷彿する3ボタン段返りにサイドベント。ごく普通のかっこうがすごく素敵に見えるという典型的なスタイルです。
金持ちおじさんの大人スタイルとの逆ブリが楽しいです。
映画では、造船現場や海岸のカフェなど庶民的なマリーン味がみえ興味深かったです。
(以前みたCANNELの映画の地引き網を引くワンシーンを思い出します)

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もう少し前のヒッチコック映画”泥棒成金”もサントロペの海岸線がよく出てきます。こちらは、上流社会に愛された頃のニースやサントロペが舞台です。
ケリーグラントとグレースケリーの黄金コンビですから当然、ウットリ!なのですが、今の気分は、やはり”素直な悪女”の時代かな?(冒頭の全裸のせい?)

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フランスプロヴァンスエリアのニース、カンヌ、サントロペ、辺りを舞台にした映画はたくさんありました。ヘップバーンの”いつも二人で”、アランドロンとジャンギャバンの”地下室のメロディ”、マルセイユを舞台にしたベルモンドの”ボルサリーノ”、”きちがいピエロ”、海辺ファッションがおしゃれな”海辺のレストラン”etc.

高級リゾート地ではなくFISHERMANやヨットマンENGINEERが働く港町が、これからのマリーンルックのイメージかな?

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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

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"BOOT BLACK JAPAN" 代表

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”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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