On The Road
September 07,2007
オンザロード“路上”
50年代に出版されると同時に「ビート・ジェネレーション」の聖書とまで世界的にその名を知られた“路上”はジャック・ケルアックJack Kerouacの代表作で、大戦後のアメリカ青年たちの精神的風土を舞台として、新鮮な感性と激しい苦悩を克明に描いた一大青春小説です。ケルアックの自伝的内容を反映したもので、登場人物にはその後のアメリカンカルチャーに多大な影響を及ぼした大物たちが沢山登場します。アレン・ギンズバーグ Allen Ginsberg、ウイリアム・バロウズWilliam Burroughs、、、その後の多くのアーティストにも影響を与えました。Dennis Hopper, Patti Smith, Lou Reed, Philip Glass, Cecil Taylor, Norman Mailer, Bob Dylan,禅Zen。
イタリア発のクラセコルックももう10年。そろそろ倦怠感が漂いだしてきました。だいたいにおいてファッションなるものは成熟して完成度が高まってくると急にダウンするものです。その後には、急進的な若者文化発の新しいモードが少しづつ大人文化にも感化してくるわけです。
先に“路上”と言う言葉を出したのは、別に哲学的な話をしたかったわけでもなく、ヒッピー文化を語りたかったわけでもありません。あくまで、ファッションとしてとらえたアメリカ50年代の青春をとらえたかったからです。“逃亡者”デビットジャンセン、“ルート66”、“避暑地の出来事”トロイドナヒュ、“顔役時代”トニーカーティス、、、。
50年代は今トム・ブラウンで話題になっているブルックスブラザーズのかっての全盛時代でした。そこで修行をしたラルフローレンは、その後ワイド・タイでデビュー。独立後は世界的大御所にまでなっている事は皆さんご存知の通りです。
これからFAIRFAX流ではありますが、50年代~60年代のアメリカに影響されるメンズファッションを語ってまいります。半年かけて、弊社もそういった文化を発信できるSHOP造りをしていきたいと思います。