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春到来?!

Written by 慶伊 道彦February 23,2009

寒暖差があるこの時期、なかなか着るものに悩みますね。冬物はあきたし、かといって春物はチョッ トという感じだし。そこでこんなことを考えてみました。いかがでしょうか?冬のスーツでインナーを春物にするという組み合わせ。写真は、ヘリンボーンスーツにマ ドラスシャツと同じ生地で作ったマ ドラスタイ。
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そうこうしているうちに春物シーズンがやってまいります。
マ ドラスジャケッ トは今年も引き続きONですし、ニッ トジャージジャケッ トもリラックスした良さが出ますので着たいです。クタッとしたホップサック地アンコンブレザーは今年大活躍しそうですね。80年代とは違ったボディフィッ トしたNewアンコンスタイルです。ネクタイは、やはりレジメンタルタイかニッ トタイしかないでしょう。
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リラックストラッ ドは、P itt i見本市でも同様の動きとして見られた様ですが、一方タイ ドアップスタイルでは、なんといってもパープルが主役(名脇役?)です。ふた足早い秋の話題をちょっぴり。
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President Style

Written by 慶伊 道彦February 16,2009

ケネディ大統領のイメージスタイル・JFKモデルは有名ですが、基本的にはアイビー卒業モデル・KENTスタイルを彷彿させます。チャコールグレー、サキソニーフラノの2つボタンでやや広めのエリ。但し、元々は3つボタンから入っているので第一ボタンの返しは甘くなっているはずです。
細いロンドンス トライプのセミワイドシャツ、そこに 紺地に 白のドッ トタイを結べばパーフェクト・KENTスタイルの出来上がり。
週後半のビジネスタイムには、やや強めの色のロンドンス トライプシャツにして、タイをレジメンタルタイに結びかえれば、よりスポーティさを楽しめます。もちろん、ブレザースタイルもいいのですが、グレーフランネルスーツにレジメンタルタイを合わせるというズレが大人のニクい合わせ方です。グレーフランネルはもともとはカジュアルな生地ですが(そう言うとほとんどの英国生地はカジュアルとなる)、今ではドレッ シーなラインを感じます。本来ならドレッ シーなスーツには紺の無地タイとかが合せやすいのでしょうが、カレッ ジフィーリングのレジメンタルタイをもってくる事で、大人と少年のアンバランスを楽しめます。是非!
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ジェントリースタイル

Written by 慶伊 道彦February 09,2009

-自分のスタイルというものは、人生をかけて確立していくものにほかならない。大事なことは自分が自分のスタイルにそして自分の選択に心地よくいることだと思う
-------- Mr.ジーン・クレール(GQより)--------
紳士らしくふるまえるスタイルとは?これはトレンドを語るより深く難しい。メンズのトレンド!?はたしてそんなものをおしゃれと呼ぶのだろうか。存在すらしないのではないのだろうか。とっかえひっかえスタイルを替える男性にオシャレな人はいない様に考えます。ものにするまでじっくり仕込んで着込んでこそ、カッコよさが味わえるし、又、わかってもくる。
無論、男のスタイルは絶対に変わらないという事ではありません。時代性を取り入れてはいきますが、同時に
削ぎ落としてもいくのです。メンズのスタイルは引き算が良いとよく言われますが、いかに 無駄なデコレーションをフリルカットしていくかが大切です。
さて、年初スタートのスタイルは、ネイビーのスーツです。
流行とは無関係ともいえるネイビースーツに 白シャーツスタイルは、普遍的な男のスタイルです。それはなんとなくオバマ新大統領のイメージともいえますし、古くはJFKスタイルと呼ばれるPresidential Styleにもつながります。
今週は、GQ January号のAmerican Splender特集の写真を載せます。アクター Jeffrey Wrightの着こなしが普通の人っぽくていい感じですよ。紺のスーツって男っぽいですね。それにしてもGQ表紙のJennifer Aniston!ブラピは巨乳美女好き!!
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007

Written by 慶伊 道彦February 02,2009

評判どおり、ダニエル・クレイグ主演の007第2弾はあたっているようですね。そこで、今週は「007」の話。
007シリーズは「ドクター・ノオ」から1962年にスタートしたのですが、実はイアン・フレミングの原作小説は「カジノロワイヤル」が第一作。なぜ、それからスタートしなかったかと言いますと、イアン・フレミングは「カジノロワイヤル」の映画化権をたたき売ってしまっていたのでした。あまり熱心なオファーがなかった事もあって。
しかし、この権利が後にコロンビア映画の「007 カジノロワイヤル」になったのです。007映画の最高傑作B級C級ムービー!なにせ悪役がウッディ・アレンとオーソン・ウェイルズ。主演がデビット・ニーブンとピーター・セラーズ。他にも、ベルモンドやオトール、ウィリアム・ホールデン、デボラ・カーやジョン・ヒューストンも。もちろんショーン・コネリー主演の007全7巻は全て見ました。最初に見た「Dr.NO」“007は殺しの番号”は1962年ですから、僕が高校生の時にたいした情報もなしにフラット洋画館に入って観ました。すごく興奮したのを今でも覚えています。ショーン・コネリーの新鮮さはもちろん、ジャマイカの海岸のウィーシラ・アンドレスの肢体にはビビりました(田舎の少年には)。
それからは007シリーズの虜になり、寅さんファンのごとく全シリーズを観ています。
思い出に残るシリーズとしては、「ロシアより愛をこめて」のダニエラ・ビアンキ、「ゴールドフィンガー」の悪役ハロルド坂田、シャーリー・バッシーの主題歌「ゴールドフィンガ~~~」のフレーズ、全身を金で塗りたぐった美女etc.etc. ショーン・コネリー主演作品は全て僕のお気に入りですが、ロジャー・ムーア主演のものでは「美しき獲物たち」が印象に残っています。主題歌を80年代の代表するアイドルグループ・デュランデュランが歌い、悪役にクリストファー・ウォーケン、そしてあのグレース・ジョーンズ!!やはり悪役がはまったシリーズは傑作です。ジャイアント馬場をイメージした「私を愛したスパイ」のリチャードキールもよかったです。
007の話になると尽きないのでこの位にしますが、今回の作品、主演ダニエル・クレイグ。現代の設定ですから、ショーン・コネリーの時代背景は無理ですが(B級C級やセクハラ度など)、まったく違う007になっている事は間違いないです。それはそれで楽しめるのですが、いかんせんテンポが速すぎておじいさんには動体視力的につらかったです。(泣)Sコネリーのゆったり感が懐かしく思いました。
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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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