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MAD Men's Lady

Written by 慶伊 道彦February 22,2010

先週終わりに 書いたウーマンリブ以降の女性の変化に関して凄い反響がありましたので(ウソ)、その続きを。
ウーマンリブは60年代後半から起こった女性の性差別撤廃 等の運動で、その後の男女平等社会の推進に大きく貢献しました。
日本でも60年代後半の全共闘運動をきっかけにして、ラジカルな活動をした中ピ連の榎美佐子に吊し上げられる男性シーンが社会現象となりました。
さて、かのアメリカでさえも60年代後半からの女性への社会観がようやく変わったのですから、ごくごく最近なのですね。
しかしながら、このブログでは違う観点からチョッ ト考えてみたいと思います。たいした事ではないんですが。
ウーマンリブの始まる前の50~60年代の女性は実に魅力的でしたね。(あくまで男性側からかも知れませんが) そして、なにより 服装センスの良いのに感心します。エレガントでアートでクラシックで。昨秋からデビューした トムブラウンのブラックフリースLady's のイメージにも近いかな?当時の素材をデザイナーが好んで素材として取り上げるわけですね。
Mad men に出てくるLadyの中では、特に 2人が話題になっています。一人は、セクシーなワーキングガールJoanことChristina Hendricks。いや~!セクシーですね!それにとってもおしゃれです。こんな秘書が会社にいたら、その会社の機能はマヒしてしまうでしょうね(笑)。
もう一人は、主人公DonのMrs.Draper役 January Jones。上流を夢見る奥様スタイルがとっても素敵です。50年代の服装センスには本当に 魅せられます。写真は、イギリスGQからですが、国を問わず昔の女性に男性が魅力を感じるのが面白いです。そんな訳で、"Mad Men"は男が見ても女が見てもおもしろいドラマですゾ。

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話は変わって映画。先日観たペネロペクルスの「抱擁のかけら」(監督ペドロ・アルモドバル)。ペネロペの魅力満載のおいしい映画でした。50年代のアメリカ女性の魅力は、いまはスペイン映画の中で生きています。(よかった~)
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MAD Men’s the GRAY

Written by 慶伊 道彦February 15,2010

先週の白シャーツの話から伺えますが、MADな男たちのユニフォームは、クラシックスタイルです。体に程良くフィットさせてオーダーしたらしきスーツを着込むのは、部長クラス。いわゆるコンポラスーツ。2ツボタンの広めのVゾーンスーツ、短いサイドベント。若手は、3つボタン、トラッドスーツ。当時は、トラッドスーツは既製服の定番でした。役柄を示してはいますがいずれもスタイルはクラシックでキメキメ。白シャーツに、カラーピンをしたりタイバーを挟んだり、たまにはクレリックシャーツで遊んだり。もちろん、ネクタイも欠かせない大切なアクセサリーです。レジメンタル、ソリッド、クレスト、ワンポイント、チェックもまれに。組み合わせがおしゃれですね。スーツのラベルの型を見ているだけでも飽きません。セミクローバー、フィッシュ、ピーク、ラウンド、、、ベントもフック、センター、ちびサイドベント。やはり、当時は、GRAYが中心でしたというより全てがグレー。まれにブルー。今では溝ネズミ色などと揶揄されていますが、クラシックとはシックで目立たないものなのですね。それから、だからこそワイルドでSEXYな男達の行動もバランスがとれるのでしょうか。
お酒もこの時代には欠かせません。職場のシーンでは、部長の部屋にはウイスキーセットが置かれ、原則4時以降からは飲み出します。今でいうcoffeeですかね。(ハッピーアワーという言葉もここからでたとか?)BARでは、マティニーが主役、もちろんレストランではシャンパン。まさに、全シーンに、アルコール、タバコ、アルコール、タバコ、そしてSEX。(クレイジー&MAD)いつ仕事をしているんだろうと感心してみてしまいます。(苦笑)
主役をはるのが、John Hamm。ドラマの中では一番シニカルな役どころです。スタイルも一番スタンダードなおしゃれです。グレーのスーツにグレーのタイで決めることも多いので今の時代でも着こなしの参考になります。雑誌GQでも、彼を取り上げてGRAY特集していました。
女性の服装ももちろん、インテリア、建築物なども素敵なので女性にも楽しいドラマです。是非!(この後、10年後くらいあとから例のウーマンリブ運動が台頭して、なにはともあれ女性の地位向上と引き換えにミッドセンチュリーな魅力のダウンが始まったとさ) 

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MAD men を楽しむ

Written by 慶伊 道彦February 08,2010

2010年、始まりましたが今年もよろしくお願いします!
早いですね、もうすぐに アカデミー賞の月です。今年は、なんとなく不作?!(アバターのせい?)その前哨戦という位置づけになるゴールデングローブ賞、そのTV ドラマ部門で ”MAD men”が最優秀を獲得しました。エミー賞も勿論。
今年のお正月は、話題のこの”Mm”全シリーズを一気に見ました。いかんせん、全巻一気にみたというのは、20年前デヴィッ トリンチのツイーンピークス(30話?)以来。こちらも20年歳喰っていますから、結構根気がいりました。しかし、よく出来たTV ドラマでしたので楽しめました。映画とくらべても全然遜色ないかんじ。当時の街並みや室内などセッ トもよく出来ていますし。
映画の内容は、僕の好きなミッ ドセンチュリー50年代後半のニューヨーク、広告業界に勤める男たちの物語。題名にマッ ドメンとあるとおり、出世、マネー、SEX、酒、そしてタバコ!狂いまくっている男たちのドラマです。(タバコ 会社のスポンサーがついているのかと思うくらい、全編タバコ、煙草、tabacco、、、しかし当時はそのくらい皆すっていたんでしょうね)
第二次世界大戦が終わり、アメリカは大量消費時代を迎えます。その時代のマーケッ ト戦略にもっとも影響力を持っていたのが広告業界。今と比べものにならないくらいの影響力。消費者は同質化を求めていましたので、大量に売れた時代です。(VWのカブトムシのコマーシャルは大ヒッ トしました)
当然そこで働く男は、エリートで羽振りがよく時代に超敏感、そしてSEX三昧。今でいう、ヒルズ族に近いものでしょうね。会社で働く女性陣もセクシーで素敵なドレス。背景になるオフィスや家のリビングなどの家具調度品、グラスセッ ト、、、ニューヨークが一番!という人種の物語。ここでは、いろいろ詮索せずに素直に彼らの50年代世界にとっぷりつかってみるのが、このドラマを楽しむ上でのルールでしょうかね。
服装に関しては、次週書きますが一つだけ。ドラマ第一巻にでてくる場面ですが、部長が自分のオフィスの部屋で着替えるシーンですが、デスクの引き出しを開けると、そこには白のYシャーツだけ5枚ほど積んであります。いや~~贅沢なシーンでしたね。

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