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ステンカラーコート

Written by 慶伊 道彦April 26,2010

四月ではあり得ない寒さの中旬、映画を見ました。"EDUC ATION" 17才の肖像。しかしなぜ題名は原題でないのでしょうか?せいぜい17才、、とか。肖像って?
売れ線狙いの戦略がみえみえで、多くの洋画の題名は僕にはよくわからない。
それはさておき、この映画を見たかったのは、60年代のロンドン文化が見事に再現されているという話でしたので。60年代というとついアメリカとなってしまうので、意外と60年代欧州のことは知りません。ですから、当時のロンドンの街並みや家そして内装などが窺えて楽しめました。(スノップと平凡と)
オードリーの再来と欧州では騒がれて各賞を総なめした英国若手女優 "キャリーマリガン" 主演。17才の高校生活が中心の舞台ですから、当然当時のスクールルック(流行りのグレーを重ねたスタイル)を楽しめます。それと、もう一つの場面、大人との恋遊びにはまっているときの見事なLADYスタイル!(やはり女は怪物?)彼女はパリに憧れ、聞く音楽は、シャンソン "ジュリエッ トグレコ" 渋い!!!これだけでも十分映画は楽しめましたが、もっといい付録がありました。
それは、共演男優のスタイルです。これがいいんですよね。特に没頭に出てくる時のスタイル。ソフトボーにステンカラーコート。(アクアスキュータム?) ベージュ.ギャバジンのそのコートがいい雰囲気を出しています。また、グレーのスーツスタイルなのですが、白のレギュラーカラーシャーツに黒のニッ トタイ、シルバーのタイバー。かっこよく決まっています。この男性のスタイルが映画をきちんと締めているなあと感心しました。役どころがロリコン好きのバブルな大人役ですから、陳腐なスタイルですと凡作となったでしょうね。映画を作る際の監督のセンスがその映画を生かす好例かな。
翌日から、僕は、手持ちのステンカラーコートをグレーのスーツに羽織り(もちろん、ニッ トタイにタイバーも)、青学女子校通りをうろついています。(笑) でも、冗談は抜きに トレンチ流行りの昨今、ステン様は見かけないので気分良し。

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