CHINA TOWN '37 style
October 07,2013
チャイナタウン / 74年製作、ロマンポランスキー監督、ジャックニコルソン主演、
1937年のロスアンジェルスを舞台にした、フィルムノワールの傑作。
ジャックニコルソンの代表作であることは勿論ですが、フェイダナウェイの妖艶なマダム役が、まさにファムファタールのはまり役でした。二人にとっての代表作でしょうか。
僕がこの映画に最近注目する理由は、ニコルソンや共演者の服装です。
30年代後半から40年代にかけて、アメリカでは大衆消費社会が生まれます。
当然、ファッションにも影響。オーダーと量産とが入り混じった時代でしょうね。
ニコルソンは、シーンの毎回スーツを変えます。勿論、それは監督の意図があっての事なのでしょうが、僕ら服好きには毎度違うスタイルを見れてうれしい限りです。
ジャケット、シャーツ、タイ、ハット、、、うれしい仕掛けが一杯です。
特にスーツは、背中にディティールが施されているものが多いです。
アーム、ダーツ、プリーツ、背バンド、、、背中で探偵のその時の気分を表現しているのでしょうね?(クセのある探偵稼業ということを強調か)
40年代のスーツの特徴は、量産ものとは違うのだ!ということを見せつけるための
テクニックが背中のディティール等にもあるのではないでしょうか?
それと、普通のビジネスマン風を表すTRADな背広の共演者との違いもわかりやすいゾ。
ワイドラペルのスーツ、レギュラーロングポイント&オルタネイティブストのシャーツ、
プリントのワイドタイ、つばひろのフェルトハット、、、
ポストアイビーというか、今後のメンズスタイルを知る恰好のサンプルとなりますね。
映画のレベルも高いですから、是非!TRY AGAIN!