KINOSITA KEISUKE / DIRECTOR
September 01,2014
木下恵介 映画監督
今年の夏休みは、台風が続けて2回も! したがって外出もイマイチ気分が乗らず、
ビールに枝豆、そしてカウチdeビデオで。
ここの所、終戦直後~東京五輪の日本映画が凄く気になっていましたが、、、
(何となくなのですが、僕も当時は子供でしたから当然、その頃の映画は見てませんし)
旗本退屈男の東映や裕次郎の日活は、チビちゃんの頃から小屋通いしましたが。
そこで、この当時の大人な仕草とか佇まいをしっかり見届けたいと、、、思い、松竹、東宝を。
小津安二郎監督ものは、昨年に数多く見ましたので、今回は、木下恵介監督ものを、中心に。
木下監督は、後にホモセクシャルではと噂されたほど、男性同士の深い絆を演出。
(真偽の程は、知りません)
それゆえ、男優のアップ映像や仕草に力こぶ!が入っているのも当然といえば当然か。
同様に、きめ細かいフィルムワークも素晴らしく、繊細な監督の気質がよく見えます。
小津安二郎と彼の映画には、SEXシーンは皆無だとか? (あまり関係ない話ですがネ)
佐田啓治、池部良、上原謙、石濱朗、三国連太郎、そして極めつき森雅之、
かの方の映画には、昭和の美男子が勢揃い。
勿論、高峰秀子、淡路千景、等等、素敵な女優も使ってはいるのですが、(原節子は一度だけ)
やはり、男が映える映画ってのがいいですね。木下モノって感じがでて。
そこで "カルメン故郷に帰る" "二十四の瞳" "楢山節考" 、、、名作はたくさんありますが、
僕のお薦めは、"お嬢様乾杯" "破れ太鼓" "善魔" "花咲く港" など、わりかし初期の頃の
映画です。終戦後の日本人の考え方や行動、文化や服装など興味深く見れますし。
ストーリーもシンプルで当然モノクロ! 昭和のイメージはまさにコレコレコレ!
(お嬢さん乾杯)
終戦後から東京五輪ころまでの映画が、もっとも日本映画が楽しい時期です。
そう言えば、以前書きましたが、"WALK, DON'T RUN" は、東京五輪の直後の東京ロケ。
ケーリーグランドとジムハットンの掛け合いが楽しかったです。この映画でも、昭和人の
気質が良く出ていました。英国TRADとIVYスタイルのバトルが、結構楽しかったです。
成瀬巳喜男 監督
この方も、いい作品を作っています。サイレント時代からの監督としては、息が長い!
今回見たのは、"山の音" "娘、妻、母" の2本。
いや~渋いでんな~~ 山村聰は、まさに昭和のお父様!(ほれぼれ)
原節子、高峰秀子、三益愛子、草笛光子、淡路恵子、素敵なバトル!
毎度変わる着物スタイルもワクワクものでした。
それにしても、原節子様。"東京物語" で、勿論世界的に有名なのですが、
多くの名監督の映画に出演、昭和映画を語るには欠くことのできない女優だったんですね。
僕も年くって、東宝や松竹の映画をビデオでみて、その魅力に遅まきながら気づきました。
山村聰 / 昭和のお父様
森雅之 / 昭和のダンディズム
(以上、全て引用写真です)
いや~~~昭和映画! また会いましょうネ、サヨナラサヨナラサヨナラ