DRUMMER
May 18,2015
アントニオ サンチェス
今、最も話題のドラマーで映画 "バードマン" の音楽を、全篇ほぼドラムだけでやりきり、
その効果音たるや僕も、マイケルキートンが楽屋から狭い通路を通り舞台に出るまで一気に見せる
長回しシーンの凄さ!それにドラム音が重なり、背筋が凍る?ほどの感情の高ぶり。
アントニオサンチェスは、当代イチのドラマーです。普段はパットメセニーを支える役割に
徹していますが、自身が率いるバンドでは、力強い強打音を聴かせてくれます。
4月中旬に、ブルーノートで演奏をしたのですが、僕は残念ながら聴きのがしました。
映画"セッション" 原題"WHIPLASH"(ムチ打つ)
原題は劇中で演奏される曲名でもあり、鬼教師のムチの意味でもあり
原題の方がずっと内容を示してイイと思いますが、日本側はだいたいにおいてこんな感じで。
さて、これも主題は、ドラム!若きドラマーと教師の葛藤、いやそれ以上の緊迫した物語。
監督(DAMIEN CHAZELLE)は、28才。音楽監督(JUSTIN HURWITZ)も若くてすごくイイ。
冒頭のシーンから、ドラム音!!! 次から次へとドラムドラムドラム!
こんなにドラムを聴いたのは、久方ぶりでした。
監督は、この後、ミュージカル映画を撮るようですね。楽しみです。音楽監督も一緒とか。
(主演は、この映画でも主演しているマイルステラーとあの!エマワトソン、いい感じでっせ)
2本の映画!勿論名作なのですが、なぜか同じドラムが主役!偶然にしては時代を語ります。
その昔、またその昔、日本でもドラマーがもてはやされた時代がありました。
なにせ、あの裕次郎がドラマー役を! "嵐を呼ぶ男"
"おいらはドラマー、やくざなドラマー~~おいらが叩けば~~" なんてネ
それから、ジョージ川口という名ドラマーがいましたネ。子供たちもステッキかわりに
棒切れでトントンパンパンとやったものです。
その後、ナベサダや日野皓正が出てきて、トランペットなど管楽器プレーヤーの方が売れて
ドラマーは、リズムを刻む役割のほうに回りました。(おおざっぱな流れでっせ)
勿論、アントニオサンチェスやスライダンバーのように、主役を刻むプレーヤーもいますが。
しかし、そろそろドラマーの出番でしょうか。なんといっても、カッコイイ!
お笑い系になりますが、フランキー堺やハナ肇もドラマー、余談でんな~すいません
"セッション" のサントラが出ているらしいですね、早速購入して聴いてみたいです。
映画の最終章でやる "CARAVAN" 凄すぎ!あれも入っているのでしょうかね。
(全て引用写真です)