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BRIAN WILSON / SONG WRITER

Written by 慶伊 道彦September 07,2015

WHAT'S  FILM ! 
今月のお勧め映画、"ラブ&マーシー"
天才音楽家 "ブライアンウィルソン" 、
その生きる伝説の60年代、80年代を同時進行で進めるある意味ラブストーリー


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60年代ブライアンを演ずるポール・ダノが本当によく似てるんです、
口調や仕草をうまく演じています。
これなら、まるで当時のブライアンのそばで見ているって感覚に陥ります。
実際、彼のスタジオでの録音現場に遭遇しているんでは?と、映画を見ながら錯覚。
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ダノは演技派俳優でミュージシャンでもある。本作では伝説的な人物を演じるために
14キロ増量して見た目もブライアンになりきるよう準備。
また、ダノは『ペット・サウンズ』制作に関わったミュージシャンから直接に
ベースやピアノの弾き方の特訓を受け、代役ではなくダノの演奏と歌唱で撮影が行われたとか。
   
SURFER GIRL アルバムカバーそっくりな制作場面もあり、和む
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たくさんの楽器だけでなく物音や動物の鳴き声まで取り入れるスタジオ産音楽の革命的才能!
ポールマッカートニーが絶賛し、のちの "サージェントペッパー" につながる
名作 "ペット・サウンド" の制作過程などビーチボーイズファンには興味深く面白いのでは?
また、晩年の一途な愛の物語は、映画で泣きたい方にもピッタリかと?

3人のブライアン揃い踏み写真/ FACE BOOK より
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さて、彼のことをもう少し掘り下げたい方のための映画!
昨年上映され、今はDVDで売られていますが(ユーチューブでみれるかと?)
ドキュメンタリー映画 "BRAIAN WILLSON  SONG WRITER" は、見ごたえがあります。
ブライアンの歪んで傷つきやすい心情、そこから湧き出る心に響く音楽。
描かれる時期は、62年から69年。湘南的なサーフミュージックからスタート、
その後新しく湧くイメージ制作での仲間やファンとの葛藤、
深い陰翳をおびる切ないラブソング、彼の変貌と苦悩が映画からジンジンと伝わってきます。
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さらに先を知りたい方、あるいはもっと絶望が好きな方のための映画、パート2
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実際、僕も当時はサーフミュージシャンというカテゴリーに縛られていましたから、
(まあ~その程度の音楽通、もしくは本質はよくわかってないレベルでしたが)
"ペットサウンズ" を聴きだすのは、村上春樹さんの翻訳本 "ペットサウンズ" を何気なく本屋さんで
見つけてからです。なるほど~~ってネ!さすが、春樹様!

村上春樹 ==訳者あとがき "神さまだけが知っていること" より==
しかしもしあなたが "ペットサウンズ" をまったく聴いたことがないか、あるいはざっと聴き流す
程度の聴き方しかしてないと仮定すれば、おそらくは本書を読み終えたとき、「この筆者が
こんなにも強く心を惹かれる "ペットサウンズ" というアルバムは、いったいどういう内容の
ものなのだろう?」と興味をもたれるのではないでしょうか。

聴いてみてください。聴く価値のあるアルバムです。そして何度も聴き返す価値のある
アルバムです。 2008年1月 / 村上春樹
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てなことで、革命的なアルバム "ペットサウンズ" "スマイル" は、今もって僕の愛聴盤!
2012年の千葉マリーンスタジアム "BEACH BOYS" コンサートが懐かしい~

(全て引用写真です)

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