STAZIONE TERMINI
December 28,2015
よろめきの美学 / 映画 "終着駅"
ネオリアリズムの巨匠、ヴィットリオ・デ・シーカ監督。(先日、この方の特集を書きましたが、、)
今年のイブは、よろめきビデオでカウチイブ!と、あいなりました。
日本では、三島由紀夫の小説 "美徳のよろめき" が、50年代に大ヒットしましたね。
そして映画のほうは月岡夢路主演で。
50年代後半子供の頃、確か母に連れられてと記憶。内容が全くチンプンカンプンなのは当然。
この映画! まさに=よろめき=ドラマの代名詞となった。大人になり見ると、ウッフ~ンな映画ですよ。
不倫は文化!とは、当事者のセリフではなく、まさにこんな映画そのもののことをいうんでしょうか。
終着駅
ヴィットリオ監督のこの映画、まさに、よろめき!逢引き!不倫!の大大大傑作です。
(なかなか今日の恋愛の参考にはなりませんが、、でも、憧れってものが!ね)
また、実に主演の女優、男優がいいんですよ。当時もっとも輝いていたといわれる
ジェニファージョーンズ、そしてモンゴメリークリフト。
ジェニファージョーンズが、諦めの悪い男への、これまたあきらめきれない女の表情をするのですが、
いいんですよ!またコレが!アアァ~溜息でっせ
淀川長治の言葉をかりるなら、こういってます。
== はい、『終着駅』、これイタリア映画です。ヴィットリオ・デ・シーカの監督です。
それでジェニファー・ジョーンズ、アメリカの女優ね。それからもう一人、モンゴメリー・クリフト、
これもアメリカの男優ですね。この二人が出るんですね。 けど、監督はデ・シーカなんですね~~~
~~~(中略)~~~ という訳で、この『終着駅』は彼女の、
本当にほしかった、デ・シーカで名女優として演りたかった作品ですね。
ジェニファーの野心があふれた作品ですね。 ==
ジェニファージョーンズ
代表作は、"聖処女" アカデミー主演女優賞受賞、
"慕情" ウイリアムホールデンとの香港ケーブルカーの逢引きシーンが、僕には印象的でした。
ゴシップ絡みですが、彼女にベタ惚れの映画プロデューサー、=セルズニック氏=に
~~もし私を落としたいのなら、映画 "風と去りぬ" に匹敵する作品を私の為に用意してくださいな~~なんと!!
彼は、上記の映画は勿論プロデュース、他にも、"レベッカ" など一連のヒッチコック物、
それに"キングコング" という大作を製作した俊腕プロデューサー。
そこで、彼は、往年の大ヒット作 "逢びき" に対抗しイタリアを舞台にした、よろめきドラマで設定。
こんな経緯で作られた映画だとか。(やはり色恋は文化を生みますでんな~)
経緯は別として大傑作映画です。 勿論、その後二人はメデタク結婚しましたとさ。
モンゴメリークリフト
50年代最もいけた男優。実に顔の整った50年代調男前。
あまりの魅力に女優は勿論フラフラ、男性ともあるバイセクシャルだったらしいですが。
皆!ほっとけない魅力ですかね?
しかし、顔に似ず社会性を求める映画を好み多く出演、そのため一般人には、もう一つ知名度は欠けます。
"地上より永遠に" "去年の夏突然に" "若き獅子たち" etc.
"陽のあたる場所" そしてこの映画の共演が縁で、リズことエリザベステイラーと恋仲に。
リズとのお付き合いの最中、自動車事故にあい、大切な顔が損傷し、整形。
それ以来、尽きが落ちたように人気にかげり。
しかしリズはズーット支え続けたらしいですが、45才の若さで永眠。
考えるに、ジェームスディーンほどの影響力はないですが、
若い時の映画だけを残して去るというある意味幸運な映画人生かと。
この映画でも、恋に一途な男の真剣すぎる目線がうらやましいですね。
(すべて引用写真です)
さて、こちらは "よろめき" とは、全然関係ない真逆なブサイク野郎パーティ!
そう!弊社の年末忘年会 "バックトザフィーチャー"
皆それぞれ30年前の服装で集合し楽しみました、写真はその一部です。
バカ笑いしてくださいませ。
皆さん!今年は、僕のダサいブログにお付き合いをしていただき、ありがとうございました。
懲りずに来年もまた2月よりスタート予定!
相変わらずの、ちょい遅れのニュースコメントをお届けします。
A HAPPY NEW YEAR !