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COOL! WHITE SHIRT

Written by 慶伊 道彦May 30,2016

白シャツ
いつの時代にも消えずに存在し続けるアイテムとはいえ、何度も時代に翻弄された歴史が!
(ちょっと、オーバーですが)
白シャツは50~60年代は、トップランナーを走っていました。唯一、IVYファンの大好きな
イエローのボタンダウンシャツのみ、例外でしたが(ダスティホフマンの"卒業"などでおなじみ)
その後、70年代に入り、POLOが NEW TRAD を打ち出し、ボールドでカラフルなシャツが全盛。
様々な柄や色が男の色となり白シャツは、時代のはるか彼方に追いやられました。
いっとき(90年代)白の復活が、ミニマム系デザイナーによりなされましたが、あくまで一時的。
それが、今日、古典的なスタイルの見直しから、クラシックスタイルの主流に躍り出ました。
白シャツ抜きにはエレガントも語れませんし、意味合いは違いますが、
クールビズ野郎の胸元もスッキリしないでしょう。

色を極力排除するミニマムな装いは、今期はグレースーツにグレータイという極め付け!
このキモは、白シャツと白のポケットチーフの織りなすバランス感がキーワードとなります。
勿論、袖口からのぞかせるべきカフスの白も!

"北北西に進路を取れ" ケイリー・グラント
シャツ襟の収まり方が素敵、グレーコーディネイト!
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"ゴールドフィンガー" ショーン・コネリー
白のバランス感と黒ニットタイ
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"金髪は熱いのがお好き"で共演した、トニーカーティスとジャックレモン
カラーピンも、白シャツには相性がいいです
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IVYアイコン パーキンス
シャツの腕まくりが、男らしい匂いを引き出し
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"動く標的" ポールニューマン
胸元を緩める仕草が、婦人を虜にします。このラフさ加減が今どきな匂い
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"BKT by Brooklyn Tailors" クレリックタイと隠しボタンのボタンダウンの妙味
小剣は、あくまでチラッ見せ程度がより効果的
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モード系の今日的な白シャツスタイル トム・ヒドルストン
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"グレート・ビューティ" 完璧なイタリアンになりたい方のスタイル
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以下、ウィンドウより、胸元クラブ
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(俳優写真は引用です)

ドレスシャツをクリーニングする際、プレスをどのようにしたらかっこよく決まるか!?
こだわる方ほど悩みは深いでしょうね。特に、白シャツは出来不出来がわかりやすいので。
プレスは、強いといかにも新品ですと言ってるみたいでかっこ悪いし、実際新品の際の良さは
失われていますからね。(ステッチワークなり生地そのものの風合いは、プレスで失われます)
まるで、修正した美人顔写真ってところでっしゃろ。
僕は、ノンプレス派です。その方が、ステッチや生地のシワ感が得られますし、
シワから出てくる陰翳が、ネクタイのディンプルによる陰翳と相まって、大人な香りを出します。
ただ、シワシワ過ぎるとジェントリースタイルに合わなくなるので、そこは要注意!
クリーニング後の濡れている間に、しっかり形を整えるくらいの努力は惜しんではいけません。
(乾いてしまうとステッチの縮みがのびませんので、濡れているうちに)
クリーニング屋さんに頼む場合は、できれば "手アイロン" で "ソフトプレス" 希望と!
やはり、女から見ると男は面倒な生き物でんな~

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エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

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