FAIRFAX COLLECTIVE &ease fairfax 胸元CLUB

BLOG

GOOD-BYE "MAD MEN"

Written by 慶伊 道彦September 20,2016

THE END OF THE AFFAIRS
色恋模様の終わり?とでも解釈できますかね。
ドラマでのドレーパー様は、うらやましい以上の恋愛関係を次から次へと、、、
その7年も続いた "MAD MEN" が、昨年終了!
僕は、TUTAYAで、この夏、ようやく見おえました。
長い間、楽しませてくれた、僕にとって非常に魅力あるTVドラマでした。
また、アメリカンスタイル50s!の理論武装もさせていただき、白シャツや
白ポケットチーフ、TVホールド、テーラードスーツの意義など勉強になりました。
思い出深いドラマに!
マディソンアベニューの広告代理店戦争からその衰退までを描いていますが、
50s、60s、70s、と、その年代それぞれのアメリカンライフスタイルを
時系列?順を追って見ることもできました。

ざっと~ドレーパーが、関係をもった女性群の紹介をGQがしていましたが、
なんとまあ~~勢いのある業種は違いますね、笑

manmen1608020.jpg

mnmt1608200078.jpg

スタート当初の写真、一人目の奥さん
ドレーパーのコンポラスーツも似合っています
僕らも、70年代、IVYの卒業生がこぞって、このスタイルを真似ました
224156-mad168026.jpg

二人目の奥さん、隣が先妻
mad 14-06-0826.jpg

ドレーパーは、バルマンカラーコートが好きで、よく着ています
このドラマからブレークしたのでは?と、思うくらい。
美人秘書、その後、奥方に
Mad-Men-S5-160826.jpg

その奥方にも、最後は捨てられます、、、
男にとって権力とは?
Mad-Men-16082701.jpg

DON DRAPER アメリカも70年代に入り、社会も会社も地位も変わる!
大量生産大量販売の時代が終焉!ヒッピー文化に代表される個性を中心の時代へ移る。
広告業界は、もはや時代を代表する業種ではなくなり、当然ドレーパーの会社も。
ドレーパーは、降格!テーラードスーツの身ではなく、レディメードスーツを着る
勿論、あの颯爽とした仕草もなくなり、女性陣もしだいに離れていきます。
このショットは彼に珍しくTRAD仕様ステッチ入りスーツを着込んでいる、
一般職になったという表現? 
md1608-13.png

ブルックスのレジメンタルタイもする、以前だとソリッドタイでドレッシーに
md1608-12.png

チェックジャケットにレジメン、いかにも!っていわせる、陳腐な合わせ。
レディメード感覚なスタイリングと、いえようか。
(レディメードが悪いというのではなく、ドレーパらしさが失われたという感触)
md1608-20.png

ところで、70年代にはいり、巷にボールドストライプタイが流行る。
出演者の多くがストライプタイをする。ストライプシャツやブルーシャツも出てくる
時代考証がきちんとできていますね。
md1608-09.png

md1608-05.png

md1608-04.png

md1608-03.png

特にこの三人のスタイルは、いつも楽しませてくれました。おしゃれさんです。
md1608-010.png

md1608-17.png

md1608-06.png

"シーズン7" 終わりに近いシーンに、アルゴンキン ホテルが出てきます。
当時は、新聞記者や出版関係者がよく使っていましたから。
僕も80Sに、今はなくなりましたが入口横の小さなBARでニューヨークタイムズの
変な記者と一晩、酔っ払い付き合いしたことを思い出させて頂きました。
md1608-14.png

そのホテル前でたたずむ、往年のドレーパーらしい表情で。
時代の変革に吹っ切れた表情でしょうか。
md1608-15.png
(全て引用写真です)
"マッドメン" 最後の終わり方がちょっと雑で手早い感じが僕には感じられ、少し残念。
しかし、7年間にも渡って、僕らを引き込んだ名作といえるのでは?
メンズスタイル史でも、しっかりと50~60S'スタイルの功績の足跡は残しました。
いつかまた、見直して勉強したいです。

Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

Recent entries

Monthly archive