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Le Samourai #1

Written by 慶伊 道彦February 06,2017

今年の僕のブログは、アランドロンの "サムライ" からスタート!

写真を多めに撮りましたので(なにせ、DVDを3回もみましたので、、、)
上下2回(今週、来週)にわけて載せたいとおもいます。
(春樹先生の新しい小説、上・下刊をもじったわけではありませんよ~笑)

"LE SAMOURAI "   フレンチ・フィルム・ノワール 1967年
監督 / ジャン=ピエール・メルビル
主演 / アラン・ドロン
この映画は、公開時には勿論、その後も10年に一回くらいはみていますが、
お正月休みに、なんとはなしにまたまた3回見続けました!(ヒマヒマ男でんな~)
僕が余計な感想をいうより、この方の解説を読んでいただいたほうがスッキリと!

「『サムライ』は、沈黙と直感と行為とを扱った、非フランス的な作品で、
言葉は何ら重要ではなく、情感は久々の濡れたようなパリの街の描写を
アラン・ドロンの哀愁に充ちた目で尽くしている。
この映画が殺し屋の沈黙の中に充填したエネルギーは、たしかに密度が高い。
それは何らニヒリズムではない。情熱でもない。キリッとした、手ごたえのある、
折目節目の正しい行動の充実感である」
(引用―三島由紀夫『映画論集成』より)

あの映画通で有名なアニエス・ベーも、好きな映画のベスト10で入れているくらい
映画通に、この映画の評価は高い。単に面白いだけでなく寡黙な映像美をも感じる次第。
武士道を起点にしたセンスは、日本人にも受ける理由の一つでしょうか。
(内容のナンセンスさで評価なしって方もいらっしゃいますが、知ったことではない)

冒頭、監督の創ったセリフが、、、
"サムライの孤独ほど深いものはない。ジャングルに生きるトラ以上にはるかに
孤独だ" ~新渡戸稲造の武士道より~と、いってるが、あくまで監督の創作。

色んなポスターが出ていますが、どれも素敵です。

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(以上、引用写真です)

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ナタリードロン
ドロンの奥さんなのですが、この映画でデビュー!その後、ドロンと別れる。
女優転身が理由。二人の関係は、政界を巻き込んだ大スキャンダルとなる。
代表作は、僕もはまった!"個人教授" 青い青春?!

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カティ・ロジェ
ピアニスト役なのですが、彼女がドロンに訴える瞳に引き込まれます。
(男は、こういう仕草に弱いのです、役のドロンも)実に魅力的!
この映画以外に、ヒット作がないのが残念ですが、、、
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この映画では、アラン・ドロンも負けず劣らず寂しい瞳で魅了する。
なんていい男なのだろう!特にこの映画では。
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(以上、DVDを僕が写メしました)

以下、映画評論より抜粋~~

引用―ルイ・ノゲイラ著 井上真希訳 晶文社刊「サムライ―ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生」より
メルヴィル「彼(引用注 修理工役のアンドレ・サルグ)は重病だというのに、
私を喜ばせようと『サムライ』であの影のような男を演じるのを承諾してくれたんだ。
撮影が終わり、病院に戻って亡くなったが、
その前に彼にはかろうじて吹き替えをする時間があった。
「いいか、ジェフ、これが最後だぞ」と言いながら、
彼は自らの死期が近いことを知っていたんだよ。
ドロンはその言葉に応じる台詞を入れにやって来た日に彼の死を知り、
あの「わかってる!」を別れの言葉のように言っている。あれが永遠の別れだったんだよ!」

修理工 "これが最後だぞ、ジェフ"
ジェフ "ああ、わかってる"
以上は、この修理工場の中でのシーンでした。
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こんな具合に、この映画には、男の粋ざまがギッシリと詰まっています。
来週に続く~~

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