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Andrzej・Wejda

Written by 慶伊 道彦September 11,2017

アンジェイ・ワイダ  / ポーランド映画監督
2016年没

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"世代" "灰とダイヤモンド" "鉄の男" いわゆる"抵抗三部作"といわれる作品を初期に
撮る。ワルシャワ蜂起のレジスタンス活動や戦後共産化したポーランド社会の
末路などを描いた"ポーランド派"の代表的存在。 

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主役は、ポーランドのジェーム・ディーンと言われた、ズビグニェフ・ツィブルスキー
(39才没)
今では普通になった、レンズから眼が見える薄い色のサングラスが実に魅力的でした。
ラストシーンでの死に方が世界中の若者に共感を呼ぶ。
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もう一つの代表作"大理石の男" その後の"連帯"誕生につながる
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80年、あとの連帯ワレサ委員長率いる造船所の大規模ストライキを描く。
その動きを契機に自主管理労組"連帯"が生まれワレサが委員長となる。
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ワイダの父親は、カティンの森で殺される。ソ連軍によるポーランド兵捕虜虐殺事件を
暴く映画。
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ワイダの遺作となった"残像" "Powidok" は、ポーランドの前衛画家"ストゥシェミンスキー"
の生涯を描いた物語。著名な画家でありかつ、若者のために教壇にたつ指導者でもあった。
第二次世界大戦後、ポーランド統一労働党により弾圧され、失意のうちに生涯を終える。
80年代のワイダ自身の、芸術の自由を主張し反体制に地位を追われる姿に重なる。

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(写真は全て引用写真です)

自由を抑圧する不当な圧力への抵抗を低い目線から描く映画は、国と時代を超え
我々に訴える、是非!この機会に見直ししませんか!

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エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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