Les Liaisons Dangereuses
May 14,2018
"危険な関係"
監督:ロジェー・ヴァディム
主演:ジャンヌ・モロー、ジェラール・フリップ
音楽:セロニアス・モンク、アート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズ
これだけでも、なんて刺激的な映画なんだ!と、伺えますね。
今回、ジャン・モロー追悼記念として、4Kデジタル・リマスター版でよみがえる。
モノクローム映像が光と影のコントラストを見事に映し、スタイリッシュな映画として
まったく新しい映画ではないかと、錯覚するくらい素敵な映画になっていました。
監督、ロジェー・ヴァディム
僕は、この方で監督業のお得感に目覚めました。(こちとら、そんな才能はないのですが)
とに角、起用した女優は必ずものにし、また大スターに育て上げる。(そこもスゴイ)
ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェーン・フォンダ、、、しかり
この映画でも、アネット・ヴァディムを素敵な人妻役で起用。(実際、実に魅力的)
やれやれ~~~でんな~~~
主演、ジャンヌ・モローのことは、"雨のしのび逢い"で、語りましたので、
ここは、これが遺作となった天下の美男子ジェーラール・フィリップを取り上げ。
この今の時代では、浮いてしまうくらい整った顔が、モノクロームの陰影にはまり
退廃的な富豪役がピタリ!意外とスキーが上手で、滑走シーンもおまけ付き。
人妻との本気になるラブシーンも、すてき!(ヴァディムの奥さん)
"肉体の悪魔" "モンパルナスの灯" と並ぶ代表作となるが、36歳での死が惜しい。
音楽、これがまた全編炸裂状態!!!マックスな興奮を味わいました。
セロニアス・モンクのピアノ、当時絶好調なアート・ブレーキーの叩き付けるドラム!
モダンジャズ!フランス人がジャズをすきな理由がここに見られる。
共演者も、またスゴイ面子。
ジャン=ルイ・トランティニャンがまだまだあおちょっろい青年役で。
また、あの時代を代表する作家"ボリス・ヴィアン"も出演しました。
インモラルということで、当時上映禁止になった映画ですが、
これだけの映画を、今、楽しみことができたのは、新しい技術のお陰ですかね。デジタル
という。勿論、この世が、映画以上に不道徳になった証でも、、、?(一部、引用写真です)