Written by 慶伊 道彦May 29,2007
いよいよ蒸し暑さが本格的なシーズンが近づいてきました。
即、半袖とかノータイだと云う方には関係ない話を!
(今に始まったわけではない)日本の夏でも絶対きちんとしていたいと云うジェントリーなおシャレをする方へのサジェッション。
A.2ボタンスーツ下1つ掛けスタイル。(3ボタンでもOK)
スーツ(ジャケット)の一番下のボタンのみ留めて、あえて上のボタンを外す着こなしは大人の余裕を感じさせます。当然、上衣は上のボタンを留める様な構造の為、下のボタンだけを留めると胸の部分が開き気味でオープンになります。下のボタンはお臍の下の位置で留めるので、体型もカバーされ見た目にも涼しさを感じさせます。一度トライしてみて下さい。もしかしたら病み付きになるかも?
60年代のケーリーグラント映画でもこのスタイルシーンをよく見ますし、この時期ラルフローレンも好んでこのスタイルをしていました。
この様に正統派トラディショナル ワードローブを着こなしだけでストリートな味を出せる様になれば、本物のおシャレさんといえますね。
B.オックスフォードシャーツとシルクニットタイ。
プレッピー再来の今、この組み合わせは今シーズンのマストアイテムです。
もちろん写真の様にクレリックシャツでなければいけないわけではなく、白のオックスボタンダウンに黒のシルクニットタイという組み合わせがNo.1かつコンファタブルなスタイルでもあります。
それにニットタイは暑い時には少しゆるめて結んでいても様になりますし。
当然、スーツでもジャケットでもOKですが、時にはシャーツを腕捲りして上衣なしでも雰囲気は出せます。
C.リネン混シャーツとブルーカラー。
リネン混は撥水性など機能面でもGoodですが、見た目の清涼感がよりクールさを引き立たせます。白地にブルーのストライプがさらにクールさを加えます。
ネクタイはブルー地のストライプを選ぶのも同様の理由です。
白カラーとブルーカラーは、今シーズンの〝大人のマリーン″。クルーズ感とクラス感の両方を感じさせるお得な組み合わせです。
Written by 慶伊 道彦May 17,2007
トムブラウンとトムフォードの両トム君のブティックがオープンしたので、軽くのぞいてみました。
両極端なファッション位置の二人が、どちらもグレーを基調にしたパッケージだったのが興味深い。もちろん、すばらしい店でした。両店共。
春なので、いろいろなイベントがある時期です。その中から僕が気になったものを。
まずは、映画週間〝LEE MARVIN〝 The Coolest Lethal Weapon。リー・マービンは50年代半ばから70年代前半まで活躍した男優で、味のある個性派です。〝Cat Ballou〝 ではオスカー像を手に入れ、ジョン・ウェインや三船、ジーン・ハックマンなど共演者も個性的です。
特に〝The Killers〝 でのヒットマン役はカッコいいのひと言。映画全盛時代を堪能!映画でもうひとつ、ちょうど〝The Hip Hop Project〝 の封切日。マイナーな映画祭の賞取りをしただけの内容ある映画でした。
次はART。なんとGILBERT & GEORGEのサイン会があり、急遽かけつける。なんとか間に合いお二人から本当に分厚い本にサインを書いていただく。(持ち帰る重さが値打ち?)
そしてBAR。21st×5av.のルーフトップラウンジバー。夕方はそこからNYの摩天楼が貸切り感覚。ブラッドメアリーな気分でした。
Written by 慶伊 道彦May 17,2007
5月中旬、変化の激しかったNYの天候もようやく落ち着き、爽やかな季節となりました。
5av.からセントラルパークへ向かうランニング好きな人の足取りも軽やかだ。
さて、昨シーズンからもプレッピー志向がウィンドウから感じられていましたが、今シーズンさらに顕著になりました。トムブラウンがブルックスブラザーズのディレクターについたのも影響しているのでしょうか。
圧巻は〝バーグドルフ〝のウィンドウディスプレイ!トムブラウンのパンクアイビー(?) な世界がプンプン匂います。
他にもラルフローレン、ブルックスブラザーズ、Jプレス、GAP…etc ウィンブルドンをイメージしたディスプレイが目立ちました。
キーワードは白、トリミング、レジメンタル、ボタンダウン。
実際の着こなしでは、どれか1~2つを取り入れるのがベター。
例えば、ピンストライプのスーツのパンツをはずし(ボトムにジーンズかホワイトパンツ)白のオックスボタンダウンシャーツ、紺×赤のレジメンタルタイ。シャーツ地のポケットチーフ。NY風プレッピールックの出来上がり。
Written by 慶伊 道彦May 08,2007
昨年トレンドだったホワイトパンツが今年は大ブレークしました。ドレスパンツからジーンズまでシルエットもさまざまで。前回のクレリックシャーツ欄でもお話しましたが、白はあらゆる色にマッチして合わせやすいということも大流行の基でしょうか。ホワイトパンツで非常に印象に残っているシーンは、映画”グレートギャッツビー”。(最近、村上春樹訳の新書がでて改めて話題になっていますね。)ラルフローレンが衣装デザインを担当した35年程前の映画です。主人公ニックが隣の大邸宅の主人”ギャッツビー”のパーティに招待を受けて、訪問したときのシーンですが、ネイビーの2ボタンブレザーに白のフランネルのパンツ。この着こなしはあらゆるシーンの中でも最高の印象を残しました。白のパンツってこんなにかっこよくて上品なんだ!!!と、感心した思い出があります。まだ見てないお洒落さんは、是非ビデオでチェックしてください。Y-シャーツが飛び散る有名なシーンもありますがレジメンタルタイとプリントタイも素適でした。
Written by 慶伊 道彦May 08,2007
ようやくといってもいいですが、FAIRFAXのブログに写真が添付できるように
なりました。(まったくアナグロな会社ですいません。)但し、カスタマーの皆様に
出来るだけ旬なメッセイジをお伝えできるようにいたします。よろしく!
第一回目は、今秋に向かってのコーディネイトの傾向をいくつかお伝えいたします。
1: グレーコーディネイト
グレンチェックのスーツにロンドンストライプのシャーツ。グレンチェックの
洋服地を使用したタイ。
* グレンチェック、ハウンドトゥースの格子柄に同様の格子柄のタイを合わせる
やり方は、R.ローレン、トムブラウン等アメリカンデザイナーが得意としている。)
2: ブラウンコーディネイト
a.グレンチェックスーツに同系のチェックの入ったシャーツ。タイはマダープリン
ト。
* マダープリントとは日本名で草木染め。とても古い手法で染めています。マダ
ーで染めた深く沈んだ独特な色合いが今秋の色にマッチ。)
b.同じくグレンチェックにウインドゥペインを入れたスーツにベージュのストラ
イプ入りシャーツ。ネクタイはマダーのメダリオン柄。
* 茶系は今秋にはまだまだブームとはいきませんが、グレー全盛の中でのNEXTカラーという位置づけと思ってください。)
3: ブリティッシュカントリー
ライトウエイトのツィード.スリーピースに赤地のタータンチェックシャーツ。
タイはネイビーのロイヤルクレスト。古いサンモリッツオリンピックの紋章。
* レジメンタルとクレストが一緒になった柄のことを、ロイヤルクレストとかロイヤルレジメンタルといいます。プレッピーな味付け。
4: プレッピー
ラウンドカラーのオックス地シャーツからのコーディネイトを2点。
ネクタイは黒地に白の1本線のレジメンタル。スキニースタイル。
* POLOの得意とする組み合わせです。プレッピーな雰囲気が見直されている
今、オックス地のボタンダウンシャーツが復活。カッレジな着こなしには欠かせません。
以上、何点か今秋にかけての傾向をお伝えいたしました。
Written by 慶伊 道彦May 07,2007
今朝、フランス大統領にサルコジ氏が決まりました。ここでは政党問題は関係なくお話しますが、サルコジ氏のシックなシャーツとタイが素敵でしたね。どうしてフランスの大統領は代々いつもおしゃれなのでしょうか。ミッテラン、シラク、古くはドゴール!!!(ちなみにイタリヤもそうですね) 日本にもシックな方が出てきてほしいですね。(古くは三木首相なんか、、、)
さて、クレリックシャーツが大大ブームになっていますね。その割には、着こなし方にいささか問題があるようなので、ここで一言お話していきます。参考になればいいですが。
クレリックは、実に合わせやすいシャーツです。原因はカラーが白だということです。ですから、多少色柄合わなくても、多少だらしなくてもドレッシーに見えるからです。だから、これほど一般的なスタイルにも受け入れられたのでしょうか。オシャレじゃない方も平気で着ていますね。
オシャレ意識のある方は、クレリックでの差別化を図りましょう。
1.ノータイでは着ないこと。(クレリックの必要がない。変に白襟が浮いちゃいだらしなく見えますし、それなら白シャーツの方が断然おしゃれですし。)ネクタイと組み合わせることで考える楽しさが増すからです。
2.カラーの白は忘れて、ボディ部の柄、色と、スーツ、ネクタイの色柄を合わせる。たとえば、ブルー系にするとか、ベージュ、グレー、etc。ポケットチーフの白が必需となります。
3.次の段階では、白のカラーで逃げれるからこその、逆に色柄MIXなコーディネイトに挑戦。(エトロがよくやっていますね)。大胆なMIXコーディネイトで上級クラス。ペーズリーマダープリントのシルクポケットチーフを胸に。
白襟とカウスがコーディネイトを楽にさせるからこその、守りと攻めの気持ちを持ちたいですね。