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風に吹かれて

Written by 慶伊 道彦August 04,2007

閑話2: 風に吹かれたネクタイの話。最近のトレンドで、タイピンがあります。すごく硬直的なLOOKを作ることが出来ますが。でも、風に吹かれません!?ネクタイの魅力の一つに風に揺られる楽しみがあります。女性だと、髪形とかスカーフなどがそれに当たりますが男性にはネクタイしかありません。(ロンゲの男性は論外) 折角の楽しみをタイピンが奪ってしまうのでもったいないです。男性のスーツLOOKを決まりきった堅苦しいスタイルに限定する必要はありませんね。着崩れた馴染のスーツの一番下のボタンだけをとめて懐にリラックス感をだし、時にはネクタイが風に吹かれてスーツの肩に乗っかるなんていうのが、男の楽しみでもあります。同様なことがネクタイそのものにもあります。やたら重たいネクタイ!?程度の問題は勿論ありますが、僕は軽いネクタイが好きです。なぜなら、風に吹かれるからです。心地よい!ですからマニアご用達の5つ折り7つ折りなどという代物は好みません。重すぎます。その昔、時代がユックリしていた頃はプリントの生地を1年寝かしてからネクタイにしたものです。シルクは空気を吸ってしっとりと重くなるからです。その時代のシルクを芯地なしで作れれば最高の重くても風に吹かれるネクタイが出来るでしょうね。残念ながら、今の時代ではあまりに贅沢すぎます。ですから、程よい作りのネクタイを風に揺れる気分で巻きましょう。

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