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「I VY IS TRAD」

Written by 慶伊 道彦October 14,2008

2年程前に表参道にラルフローレン本家の店がオープン。ようやく日本のメンズにも進化したアイビーテイストのスタイルが伝えられました。また折しも同時期、新人デザイナー・トムブラウンが登場。60年代コンテンポラリーアイビーをアップデートしたスタイルを発表しました。
そういう訳で、日本にアイビールック(もしくはテイスト)が再び脚光を浴びてから、まだ3年と経っておりません。
ファッション界の流れ(常識?)からいきますと、まだまだ成熟期を迎えておらず、来年もアイビーディテール(もしくはテクニック)スタイルが続くものと考えます。

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日本の雑誌等、ファッションディレクターは次々と新しいスタイルを読者に発表しなくてはならない宿命みたいなものがあり、今秋にはもう“アメリカよ、さようなら”“イギリスよ、こんにちは”と、キャンペーンをはっています。お客様としては、ほんのちょっと前にイングリッシュスタイル(クラセコも)を卒業したばかりなので、そのキャッチフレーズにはさほど意味があると感じられませんが、むしろまだまだアイビーテイストは未消化の状況なので、スタイリングへのテクニックとしてスパイスに使ったり、ディテールの面白さを組み合わせたりしていきたいですね。大人目線で取りあげると、まだまだ掘り起せるテーマだと思います。

「IVY」「PREPPY」「TRAD」このスタイルはどう違うのか?もちろん語義を専門に扱う評論家にとっては大きな違いを論じる事の必要はあると思いますが、トレンドとしてとらえるとこの3つのキーワードは今日風に同じ気分としてとらえていいのではないのでしょうか。
という事で、「IVY IS TRAD」
アイビーとは、アメリカで50年代半ばに、日本では60年代初めに大流行した「アイビーリーグモデル」から派出したスタイルです。もともとは学生がブリティッシュカントリースタイルをデイリーウェアとしてとらえていったのですが、いろいろなディテールにこだわる事で学生らしいスタイルとなっていきました。

メンズファッションの故郷、ブリティッシュカントリーを「IVY」の眼でとらえ、その特徴ともいえる「ディテール」「カレッジ」「スポーツ」等々を、メンズビジネススタイルシーンのコーディネイトの端々に(隅々に)含ませて打ち出してみたいと思います。学生から生まれたルックをビジネスマンの社会ルールの中で感じるスタイルに。シャツ、ネクタイ、スカーフ、ソックス・・・あるいは着こなし方、着くずし方などで今の気分を出したいと思います。

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エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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”FAIRFAX” 代表取締役

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