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バーテンダー

Written by 慶伊 道彦April 05,2010

銀座の古いビルの一角に TENDERがある。かの上田和男氏のBARである。
その経歴や腕前ぶりは、語る必要もない位に 有名であります。今日お話するのは、その上田さんの最近の話。

10年間に 出た初版「Cocktail Technic」が、いよいよ英訳版が出版されることになりました。それだけ海外のバーテンダーにも要望が多かったのでしょう。昨年も、ニューヨークタイムズに ドカーンと上田さんの “ハードシェイク” カクテルテクニックの話が紹介されていました。そういういくつかの話題が重なり、
4月中旬に ニューヨークで開催される世界バーテンダー技術会議?では、堂々とメインスピーチの場が与えられました。いや~、まったくすごい人ですね。本来、カクテルという欧州発の文化の中では、有色人種はなかなか評価されないものです。スポーツでも大きな大会の惨敗の後、彼らに有利になるかのようなルール変更があるのも似たような事でしょうか。

メンズファッションの世界でも同じです。TRADというスタイルにおいては、アジア発のブランドが認められる事は非常に難しいです。これが、ストリートとかアバンギャルドとかですとカルチャーの違いという事がそれほど影響することもないのですが。消費者である我々もなんとなくWASP,ワスプに憧れる所がある事も事実ですしね。そんな中、最近、人気の出てきた “エンジニアガーメント” は、ですからたいしたブランドなわけです。日本発TRADスタイルを世界に広めた訳ですから。

上田さんは “バーテンダー道” というべき独自の技術を欧州人に 認めさせたのですから、これは本当に
スゴイ!!

話はもどりまして、僕はTENDERに行くと必ず、まず一杯目は “テンダーワン” と決めています。なんとなく上田さんとの出会いに感謝を感じて。

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