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BASQUIAT

Written by 慶伊 道彦January 31,2011

JEAN-MICHEL BASQUIAT
" THE RADIANT CHILD "

2011年!今年もMY.REPORT、お付き合いの程よろしくお願いします。
さて、バスキア生誕50年!もう亡くなられてから20年以上もたっているのですね。(80'sはるかかなたに)
昨年末から彼の特集関連でドキュメンタリー映画 "バスキアの全て" がシネマライズで公開。(ホンマ!おもろい映画でっせ) 当時、友人が撮ってお蔵入りになっていたインタビュを中心に構成。本人の肉声は勿論、バスキア自身がキャンバスにむかっているシーンもうれしいです。バスキアが耳にしていただろう音楽もたっぷり。マイルスディビスを出しての比較コメントもイカしていたし、アフリカンバンパータの "プラネッ トロック" がイヤ~懐かしい。なにより、75~85年という80年代NYカルチャー "EAST VILLAGE" の旬なのりをたっぷりあじわえます。
バスキアの活躍ぶりはPCで検索できますので、ここでは僕のサイドからの話。
70年代後半はTRADにとって受難の時代でした。ニュートラ(Mensの)終わり、次のプレッピーまでの狭間。当時のNYはTRADの情報がすごく少ない時期でした。なにせ流行ってないんですから。(イタリア~ノ)
そんなある年、友人の友人を紹介され、その方がイーストヴィレッジの古い(その辺りは全部だが)アパートにすんでいました。当時、イーストヴィレッジはジャンキーのたまり場!ヤッピーは近づきもしない、いわゆるアルファベットstreet (A~C )。 勿論、僕も恐る恐るの訪問です。道端にはジャンキーが。(貧しい人々が寝ていただけかも)
イヤ~こんなとこマイッタナ~!って感じ。しかし、半日ばかり街を案内していただきブラブラ散歩、なぜかこのエリアにとってもアートな気分が充満しているように思えてきたのです。そして、僕のその時着ていたブルックスのブレザースタイルがまったくOUTだと思えてきました。(買ったばかりのピンピンの吊しの服が気恥ずかしい感じ?)そこで、早速古着屋さんにはいり、当日ナイトクラビングのためのコーディネイトをGET!当時は、今流行のツンツルルックではなく、オーバーサイズのアメリカンスタイルが流行でしたのでサイズもなんとか。《上着袖もパンツも巻き巻き》
それからのNYは古着やさんまわりで感覚を微調整、TRADが終わったのではなくて、古着スタイル感覚で進化していたのが、田舎者の僕にはわからなかっただけなのです。
" TRADは常に進化し永遠だ" 口ではこう簡単に言えますが、よく言っている方々のルックスの悪さ、時代感のなさに唖然としますよね。微妙なCHANGEをキャッチし続ける事は意外と難しいのです。と言った具合に、クタッと着込んだTRADスタイルを当時早めに理解できた偶然は、その後の服装感にモンス~ン!!
そんな当時を思いだしながらの映画鑑賞でした。

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