YSL
May 07,2011
映画”イヴ・サンローラン”
この映画は、ドキュメンタリー映画ですが、当時21才のサンローランを50年間も見守り
支え続けたパートナーであるピエールベルジェ氏の語るサンローランの創造、愛、苦悩の
物語です。僕のスタイルとは縁がないのですが、60年代彼が20才時のスタイルは実に魅力的でしたし、アンディウオーホールのファクトリーにも出入りしていたらしく、その辺の興味もあり早速見に行きました。
僕が映画を見て驚いたのは、もちろん50年間も公私共に一緒に暮らしたベルジェ氏の
インテリジェンスなセンスもありますが、あのミッテラン社会党(左派)政権下、SYLを大きく
成長させたという事実。フランスでは、左派といえどもファッションという文化の一つに対して最大の庇護をする凄さ!(日本の先生方は、あのクールビズなどというマカ不思議な造語を作り開国以来続く日本の正統ファッション文化の堕落を?)
しかし、お二人の骨董品、美術品への圧倒的収集意欲にはため息!パリ、マケドニア、
ノルマンディの自宅の品々、あれがサンローランの世界観なのでしょうか。
やはりこの映画を見た後のデザートは、トムフォードで決まりでしょう。
YSLリヴゴーシュのデザイナーもつとめましたし、勿論お二人とも美を求めるゲイですし。
映画”single man”
この映画は、そのまま”トムフォード”である。
彼自身の美意識や生活スタイルへのこだわりが、映像、音楽、俳優etcに徹底しています。
内容は、中高年になると誰もが感じるミドルエイジクライシスを取り扱ったもので、
まさにシンプルな映画です。また、60年代のリアルファッションをしっかりとらえています(コンテンポラリー主役教授とトラディショナル教授の2ショットなど)
当時の白シャツのドレスアップが特に映えました。
一日に2本!ヴィスコンティ映画のようなスタイリッシュなゲイ世界観を味わえました。