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Gary Cooper

Written by 慶伊 道彦February 05,2012

Gary Cooper

2012年!今年も徒然書き続けます、よろしく!

ゲイリークーパー: 実は昨年末にアップを考えていたのですが越年。理由は、肝心の洋書 ”Enduring Style” を、アマゾンから入荷できませんでした。多分、当初の予定以上にオーダーが入りパンクしたのでしょうか?
そういったわけで、年初にようやくGET。
写真集なのですが、まさにゲイリークーパーの個人アルバムを僕らがながめていますよ!ってかんじ。よくあるスターの決め決め素敵なポーズ写真本からすると、いささか拍子抜けですが、クーパー様の個人アルバムを所有していると思えば、素敵なBOOKです。装丁も渋いしラルフローレン様の推薦文もつけられていますしね。

ゲリークーパーについてよく言われていることですが、彼は ”アメリカの父親像”。善きアメリカ人の典型 ”グットサム” 若き日は誠実でシャイな好青年、年をかさねて渋さをまし力強いヒーローに。アメリカ人は(他の国でもあるでしょうが)こんなイメージが大好きなのです。だから、アメリカ大統領には、そんな父親像が求められているのでしょう。2ボタンスーツが絶対値!3ボタンスーツのケネデイ写真はまず見ませんね。

ゲーリークーパーの銀幕の活躍時代は、1940~60年。僕の少年時代の彼の映画は少し大人っぽすぎ、よく連れられて見たのですがその時はいまいち面白さを感じなかった事を覚えています。同時代では、後述のジョンウェインの勧善懲悪ウエスタン物の方がカッコよかった。ルーゲーリックの ”打撃王” などは、まだ野球聖ということで興味を持ちましたが、ウエスタンの名作といわれている ”真昼の決闘” は、その時の僕にはちょっと難しかったですね。オードリーとの ”昼下がりの情事” も、今の僕の年齢になるとなんとなくクーパーの役どころもわかりますが、当時は、オードリーの相手役としてはちょっと老人っぽいな~というのが感想でした。ジョージハミルトンで見てみたかったが、、、
ただ、”武器よさらば” ”誰が為に鐘は鳴る” は、親友ヘミングウェイの推薦で出演したようですが、こういった男くさい役どころでは、本当!様になります。大スター!
今回、新らためてどの映画をみようかな?と考え、NY都会物を見ました。”群衆” ”摩天楼” という50年前後の映画です。まさに誠実で寡黙なアメリカンヒーローだと言うことが、よくわかりました。広い肩幅の2ボタンスーツが大人のNYスタイル、チャラ男感覚ゼロ。
ゲイリークーパーは、やはり大人受けする俳優です。ごくごく普通のスーツがむしろ男らしさを醸し出しています。

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ピカソ夫妻と
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クラークゲーブルと
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ヘミングウェイと
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断崖
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摩天楼
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昼下がりの情事
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クーパー本のおかげで、ジョンウェインも思い出しました。ミスターウエスタン、まさに共和党タカ派の象徴。クーパーとは正反対ですが、それはそれで一本筋が通っています。西部劇と戦争映画に執念を持ち続けた男。
”駅馬車””アパッチ砦””黄色いリボン””リオブラボー””アラモ””リバティバランスを射った男” いや~~一杯楽しましたいただきました。
クーパーとウェイン、日本でいうと”市川雷蔵”と中村錦之介”といった時代ですかな~~(阪妻と傳次郎?)

ジョンウェイン
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