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ODD VEST

Written by 慶伊 道彦March 03,2014

ベスト、オッドべスト、ウェストコート、チョッキ、ジレ、、、
時代によって、その時その時どきいろんな呼称で呼ばれてますが、
まあ〜そのベストの話。

僕が初めてベストに出会ったのは(まあ〜あんまり興味のない話でしょうが)、
10代最後の頃のVANブームの時代。
タッターソールのベストでした。(物持ちの悪い僕が珍しく今でも持っている一つ)
その後、真っ赤なベストなんてのもはやりましたよね。
オッドベストに出会ったのは、70年初めのロンドン。
バーリントンアーケードにある (今でもあるとおもいますが) "S.FISHER" 
ベストのストックがたっぷりあり超感動!小遣いオーバーで買ったのを思い出します。
今ではそれらは後輩に譲り、手元には1枚くらいしか残ってないですが、
やはりいいものはいいものでんな〜生地といい仕立てといい。
僕のベストクレージーはこの頃からはじまったんでしょうか。
(25年ほど前にセビルローで夏服にベストもオーダー、ビックリビックリビックリさせた)

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ベストも不思議な事に、ニットベストしか着ないシーズンがズーット続いたり
いわゆるテーラードのオッドベストしか着ないシーズンが続いたりがあります。
なんとなく自然にそうなります。(それが、流行りにつながるのかな?)
困るのは、やっと一通り品ぞろいしたなあ〜と感じた時が次の入り口である事です。
 ニットの場合、プリングルのアーガイルから始まりポロのチルデン、トムちゃんのドット柄と、
等のニットベスト完全武装!? ここでニットベストの時代が僕には終わりました、当面は。
いや~~ニットベストに狂って集めたのはなんだったのか?ってかんじで、
一昨年頃からオッドベストに戻ってまいりました。(は~~るばる来たぜ、オッドベスト~~)
はじめはエンジニアGのワーカー風ベストが新鮮でよく合わせました、(シワ感がなんともいいんです)
しかしヤッパリ、今は自然と英国風スタンダードな型のモノを着る事が多くなりました。
ニットとオッドの切替気分のチェンジは10年単位ほど長くはないですが、5年単位よりは長いかな?
意外とロングロングロングと続きます。
ベストの困るのは、(これがネクタイも同じなのですが) ストックスペースに困らないということです。
型の崩れをそれほど気にする必要もないですし、ペラハンガーに数枚づつ重ねてかければ、
あっという間に20枚位はどんなスペースでも収納可能だということです。 
(で!買いすぎちゃうんですよ、これが~)
これが、ジャケットはもちろん、パンツでさえもそうはドッコイいかないですよね。
ですからベストのコレクターになる道はそうは難しくないという事です。(スペースの面では)
僕みたいなフェチがたくさんいれば、"チョッキ" 業界なんてのもありなんでしょうが、
そうはドッコイドッコイドッコイでんな〜

では、最近気に入ってるベストのコーディネイトをいくつか写真で紹介します。
ベストマンのベストショット!"チョッキ"編
あえて、同じスーツに組み合わせてみました。(さくっと仕込んだ写真で少々雑ったです)
ベストで気分も変わり、スーツシーンでもいろいろ手軽に楽しむ事ができます。
それぞれシーン別に考えて、皆さんもベストにトライしたらいかがですか。
まずは、プレーンなフラノのグレー辺りからいかがでしょうか?

 

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