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MORNING SET

Written by 慶伊 道彦February 29,2016

気温の変動が多い季節の変わり目に花粉も舞い、この時期は調子もくるいがち。
こんなシーズンは、よいリズムが大切です。僕の場合は、喫茶店での<おさぼり>
当然ですが、珈琲で一服! 若い時分から "お茶しよ~" といって、よく<おさぼり>
今でも、出張の楽しみは、モーニングセット! 特に名店でなくてもいいのです。
その地域の喫茶店であれば。

喫茶店
僕の生活リズムの要は、朝のコーヒーとランチ後のコーヒーを飲みに、喫茶店に行くこと。
予定が詰まって行けない場合は、ついイライラしてしまいます。

朝のコーヒーで僕にとって大切な事は、モーニングセット「トースト、ゆで卵付き」、
そしてゆっくり新聞を読めること。
会社近くで、モーニングセットを出す喫茶店がここ15年程無かったので、致し方なくスタバ通い。
それが、最近になって上島珈琲店が青山通りにオープン。嬉しいことに、モーニングセットがある!
やはり、朝はモーニングセットを食べながらの、新聞ですね。スポーツ新聞があれば、なおよし。

ランチ後のコーヒーで僕にとって大切な事は、ていねいにネルドリップされた濃いコーヒー。
これが食後の胃を洗ってくれるような気になります。
仲間との馬鹿話もいいし、一人でタブレット遊びもまた良し。要はリラックス時間!

思えば、昭和の喫茶店は、よかったですね。
モーニングセットに新聞、雑誌。雑誌も大人な週刊誌(週間ポストとかあさひ芸能とか)
極めつけは可愛いウエイトレスがいること。若い時代でしたから、常連になり声をかけるのが、
もうひとつの楽しみ。

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(京都六曜社珈琲のモーニングセット)

そんな喫茶店もいつかポツポツと姿を消し、今では探すのも大変。
床屋と喫茶店、この2つが消えたのは、時代の流行もあるでしょうが、
<コミュニケや価格>に貧しくなったのが原因ではないかと、僕はかんがえます。
昭和の方が豊かだったと言うのも考えれば変な話ですよね。
まあ~スタバ、タリーズ、などアメリカ生まれのカフェは、ある意味便利だけで使ってはいます。

そう言うわけで、今週は、喫茶店巡りの話。
勿論、少なくなったとはいえ全国には色んな喫茶店が多くあります。
ですからあくまで僕の生活圏の範囲だけでの(あるいは、であった)お店のよもやま話。

学生街の喫茶店 / 御茶ノ水
アテネフランセのある並木道にはおしゃれな喫茶店がありましたが、今では全て消えちゃいました。
僕には当時レベルのお高い女子大学生をチラ見しながら、声をいつかけようかと考えながら
結局、掛けれなかったという情けない思い出の喫茶店。

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茜草壺 あかねつぼ (レモン) 
レモン画翠が経営していた関係で、ARTに興味がある画学生さんでにぎわっていました。
また僕のように、それぶってソワソワしている男子学生も被って人気の喫茶。
50年前でしたから、画材喫茶店そのものがオシャレ過ぎで、隣に座るナオンちゃんが気になってネ。

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さぼうる
神保町にある入口が<山小屋風>を模した喫茶店。
店内も山を思わすユニークなインテリアでした。(当時、登山はIN!)山は流行りのキーワードでした。
闘争!についても、自分はそれほど関心も濃く無かったのですが、一応当時の風潮にあわせてか
友人たちとよくここで駄弁ったのがなつかしいです。

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名曲喫茶
らんぶる / 新宿
高い高い天井に優雅なシャンデリア、曲線をえがく大階段、なにか舞踏会然とした広い空間で
分かりもしないクラシック音楽を聴く。ウエイトレスのコスチュームがいいのです。大正ロマンって感じで。
一度、その格好に、例の 黒リボンの付いた"フェラガモ" シューズをはいたウエイトレスがいて、
連れの女性がいるにも関わらず、なんか惚れてしまいました。

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大阪時代の喫茶店
喫茶バンビー
およそ45年前、随分利用した喫茶店です。大阪船場での修行時代。
難波のメンズショプトラヤの近所でしたので、仕事がらみでもよくいきました。
そこで先輩の方々から、おしゃれについてウンチクを教わったものです。
大阪IVYの方が、どこがどう東京IVYよりカッコイイか!?なんて話を聞かされました。
JAZZが流れる当時としては、モダンなお店。(一応、JAZZ喫茶でしたから)
確か木製の組まれた床にタイルが使われた壁面、ゆったりした店内。
東宝映画の喫茶店シーンで新珠美千代がでてきそうなお店だったのではないかと。
当時流行ったアメリカンコーヒーが大きなマグカップに入り、それが洒落ている時代でした。

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洋菓子ウエスト
高倉健さんが通った店ということで、当初緊張していったのを憶えています。
何が何でも健さん!って頃、やはり行っておかないとネ、と思い。
当時は、わざわざ行くのがかなり不便に感じる頃で(交通手段が)、それでも何度か行きました。
"アウン" や "駅" など健さんが文芸シリーズを撮り出した頃でしょうか。

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青山壱番館
30年ほど前のモーニングやランチ後の行きつけ喫茶店。現在も当時のままの営業が、うれしいですね。
アールヌーヴォー調の飾りが美しく、古典的普通喫茶店。
ただ、会社の20年前の引っ越しと共に、残念ながら行けなくなりました。
今では、年に2度程!初詣の後とか用事のついでに寄って、のんびり<お茶>します。
金王八幡神社が、幼稚園も経営していた頃です。今では、駐車場。
お決まりのサービスセット!(焼きサンド、バナナ半キレ!、フルーツゼリー、ポテトチップ)
近くに渋谷場外馬券場がある関係で土日は客層が変わり、すごいおっさんおばはんも来ました。

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大坊珈琲店
真剣な眼差しで修行僧のごとき仕草が評判だった店主。残念ながら、1昨年?閉めました。
しかし、その拘りは素敵な本にもなり、今は本で楽しむだけですが。
実際、程よい温かさの濃いコーヒー(ここのは、熱すぎず、すぐに飲める)それは非常に濃厚な珈琲。
ラーメン屋さんの2倍辛い、5倍辛い増し?(こんなこと言ったら店主に叱られるでしょうね)
もっとも僕はカウンターを敬遠していました。(基本的には、飲食はカウンター派なのですが)
理由は、店主の気迫が凄すぎて緊張しまくり、それが苦手でテーブル席の方がリラックスできたのです。
コーヒーで燻ったがごとき古く磨きがかかった店内の壁には、店主の好きな文庫本がミニ図書館!
藤沢周平シリーズ本もズラリ!そこは僕と好みが一緒なのはうれしかったです。

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香咲
20年前に外苑前に会社をうつしてからの行きつけ喫茶は、ここ。
品のよろしいお母さんと端正さが魅力の娘さんの二人で切り盛り。
入口のたくさんの植木鉢がなごみな下町風良い雰囲気をつくっています。
ネルドリップでたてる濃いメな珈琲がまたいいんです。たまに評判のホットケーキを食べたりして。
娘さんは、北欧が好きで(ノルウェー、A-haのファン)コーヒーカップも北欧風でステキです。
最近はランチを始めたので、肝心のランチ後の時間は混雑しているので、行きにくいのが残念です。

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上島珈琲店青山
冒頭にお話しましたように、ここんところ、ココのモーニングセットをいただいています。
店内もいい意味で、広々してゆっくりと新聞を広げられます。朝は、特に空いているのが僕にとって魅力。
マニュアル通り接客言葉は苦手ですが、そんなこと言っていたら何処にも相手にされないのでそれは封印。
インパクトのないスタンダードJAZZの音は、かえって朝には邪魔にならず朝のリズムを刻めます。

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昨今のニュースタイルカフェも利用はしますが(近場はそればかりなので)
やはり、ソコは若い世代かな~と。僕には、人の顔がみえる喫茶店の方が似合っています。
ということで、たいした珈琲店巡りの話ではなかったですが、書きながら自分もリラックスしました。
お蔭さまで書かせていただいたようですね。 (全て引用写真です)

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