LGBT FILM
February 22,2016
MONTHLY FILM / CAROL
LGBT とは?
レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、以上4つの頭文字。
今年は、LGBT映画が面白いとか。この後も映画公開が待っています。
"キャロル"
映画の原作は、52年に、あの "太陽がいっぱい" のベストセラー作家パトリシア・ハイスミスが偽名で発表!
偽名で出すしかなかったのは、当時の世間状況。今よりはるかにマイノリティを認めない風潮でした。
そして映画は、新旧2大女優の火花の散るがごとき演技!
実際、ケイト.・ブランシェットの色っぽい凄みは、アカデミー主演女優賞を取った
"ブルージャスミン" での演技に、勝るとも劣らない目チカラ!
対する新進女優 ルーニー・マーラ も、性に目覚める戸惑いをこれまたフレッシュに演じる!
小柄で華奢な体にキリッとした顔は、ヘップバーンの再来とも言われています。
また、NY50年代が舞台なので、ファッションスタイルも楽しめます。
勿論、50年代インテリアも魅力的、壁紙も素敵でシーン毎に変わり楽しめます。
物語を現代の男と女のラブに置き換えると、想像しただけでもつまらなくなりそうですが、
映画にはなりそうもないですよね。そこはそこ!やはり、リスキーな時代"50年代の女と女"の恋愛と
舞台設定をひねることで、これがなんとまあ~美しい映画になっちゃうのです。
裕福な人妻役、50年代のゴージャスなスタイルが楽しめます
ルーニーは、ケイト(ハウスオブカード出演)の妹、"ドラゴンタトゥーの女"で、ブレーク!
私生活の写真でも、彼女のオシャレぶりがわかります
夫役、カイルチャンドラー/50年代っぽい素敵なスタイル、ポケットチーフの
入れ方に色気が!
監督 トッド・ヘインズは、マイノリティなテーマに前向き、"エデンより彼方に" でも、その力量を示した。
この映画も、設定が50年代アメリカ北部を舞台に、ゲイ、人種差別を描いていた秀作。
当時のコネチカット州の風景の美しさを、"イーストマンカラー"で撮影しています。
きっと、この時の経験が、今回の映画製作に役立ったのかと思いますが、、、(16m/mフィルム使用)
内容は、いろんなメディアで紹介されているので割愛しますが今年の恋愛映画の代表作になるでしょう。
もちろん、アカデミー賞を取る取らないには関係なくです。
05年の "ブロークバックマウンテン" でゲイ映画の限界が広がって、もう10年。
3月封切の "人生は小説よりも奇なり" は、熟年男性2人の結婚と現実問題(保険、年金、不動産、、、)を、
今日風な素敵な恋愛映画に仕込んでいます。(僕は、NYで昨秋見ました)
少しずつですが、LGBTに対する社会の理解が進んできているから撮れた映画でしょうか。
そういえば、もう1題!
1994年公開映画 "GO FISH"
この当時は、レズは全然世間に理解が得られてない状況でしたので、非常にマイナーな映画です。
学生たちのレスビアン映画でしたが、僕は、前知識なしでフラッとはいったのですが、、、(NYで)
意外と面白く見た記憶がありますが、それよりもなぜこの映画を今でも憶えているかというと、
"GO FISH" の意味を当時いろんなアメリカ人に聞いたことがありますが、誰も答えられませんでした。
僕は、映画を見て少しは分かっていたので、"魚釣り"イコール "ナンパ" かな?とは、思いましたが。
なにか、僕の方が英語に詳しくて?うれしくなったのを憶えています。(それだけの話です、すいません)
(全て引用写真です)
ちなみに、"CAROL"ですが、有楽町みゆき座にてメイン公開。なんと!あの宝塚歌劇と同じ建物。
粋な映画館セレクトをした(と思える)配給会社に脱帽!