JAMES DEAN
February 15,2016
JAMES DEAN / ジェームス・ディーン
"ディーン、君がいた瞬間"
1月末までの上映でしたので、このブログを読まれる頃は公開終了しています、残念ながら。
単館上映でしたから、僕はもっと混んでいるかと思い早めに行きましたが、ガラガラ?!
拍子抜け!彼を知らない若い世代が多いのでしょうかね。もったいないですね!
全国公開もあるでしょうから、ファンの方は是非!見る価値はありますよ。是非!
監督は、アントン・コービン。ジョイヴィジョンのイアンカーディスを描いた名作 "コントロール"
フィリップシーモア主演の "誰よりも狙われた男" など、魅せる映画を最近製作している実力者。
物語は、"エデンの東" 公開前から "理由なき反抗" 撮影前までの数か月、二人の苦悩する若者が
出会い、そしてぶつかり合い、二人でジミーの故郷フェアマウントまでの旅へ続く。
そこでのジミーとの体験から、写真家として才能が開花していく青春物語。
写真家 "デニスストック" の撮る写真の一枚一枚にストーリーを重ね合わせていく映画手法。
それほど目新しい手法ではないですが、むしろファンには写真が3D化したように感じました。
今では見れないそれぞれの写真からくるストーリーがうれしいです。
"LIFE" 誌にデニスストック撮影のフォトエッセイ "気難しい新星" が掲載されるエピソードと
そのフォトシーンもいいですね!過去に何度もみた写真でしたが、それが生き返ってきました!
写真にあわせて、映画が進む (以下、写真と映画のシーン)
ディーンは、生涯たった3作のみ映画を撮っただけで、自動車事故死!
それゆえ、当然、一般に紹介されている写真も数少ないです。
ですから、デニスストックの撮る1枚1枚の写真が重要な意味をなすのでしょう。
監督のディーン映画に対する狙いもそこを捉えており鮮やかです。
アパートの室内も、映画でも同じようにセット、その通りの設えでしたのがうれしい限りです。
ディーンほど、ティーンエイジャー(青春)の苦悩を魅せた役者はいないでしょうね。
特に、父親との距離感をすごくうまく演じています。(昨今は母親中心映画は多いのですが)
僕らは、高校時代、"エデンの東" "理由なき反抗" にはまり、2度見して語り合ったものです。
大人な考え方が中心の時代でしたから、ある意味、僕らは大人常識に理解されない反抗期。
当時ディーンは僕ら若者の側を先取りしてくれたわけです。
若者中心の時代となるのは、もう少し後になるのですが、
少しはディーン映画からきっかけが始まったといえるのでは?
"いい俳優であることは簡単じゃない。男であることはもっと難しい。
死ぬ前にその両方でありたいんだ" ーーージェームス・ディーン"
団塊世代が愛する俳優 "JAMES DEAN"
さっそく家に帰って、再度、3本の映画を見直ししました。過去に何度見たことか!
以下、
"エデンの東"
"理由なき反抗"
"ジャイアンツ"
映画を見終わって、パンフレットを選んでいる時、ある年配の男性とスタッフの何気ない会話が耳に。
"映画、よかったよ~" "ファンなのですね" "うん、でも日本にもいたんだよ。自動車事故死した俳優がね"
"赤木圭一郎っていうんだがね、僕は大好きだったんだよ"
思わずウンウンうなずいた僕でした。
(全て引用写真です)