COOL BIZ #2
May 09,2016
映画のシーンから夏のドレスアップスタイルを見つけるのは、非常に難しいです。
(唯一、ハイクラスな方のパーティシーンくらいでしょうか?)
理由は、そもそもが映画の季節の設定に夏は少ない!やはり、ムードある秋から冬のシーンがいいから。
そしてあとは、新芽が出る季節 "春~初夏" ウキウキする気分でカップルが散歩するシーンも多いです。
それに、夏の設定だとしても、多分にバカンスとか避暑地での物語。(ホラーは、別物でしょう!)
"太陽がいっぱい" "パームスプリングの週末" "ボーイハント" etc
その頃の都会は、人っ子一人いなく閑散としたものでしょうから。野良犬だけのシーンとか!
(実際、僕が初めてミラノ、パリと訪れた時(7~8月)本当に人は少なく、
映画のシーンのように給水栓のまわりに犬と人がのんびりとなごんでいましたから)
それでもなんとか、昨年から今年にかけてみた映画の中から、それらしい映画を取り出してみました。
一つは、"グレートビューティ" もう一つは、"ギリシャに消えた嘘"
"グレートビューティ" は、暑い季節のローマ、主役の設定が成功をおさめた作家なので、
いつも優雅なジャケットスタイルで、おしゃれに夜な夜な徘徊遊び。
ほとんどのシーンは、粋なジャケットにノータイのオープンカラーですが、確か2~3度、
タイトアップスタイルがあり、その際のネイビーの無地タイがすてきでした。
"ギリシャに消えた嘘" は、ギリシャが舞台。当然、暑い夏のシーンですが、
ヴィーゴ・モンテンセン演じる投資の詐欺師役。大体において、詐欺師は、むろん上等な服を着る。
人さまは、たいがいが見た目のイメージを記憶しますから。
映画はサマースーツにタイをしたジェントリースタイルのシーンが満載。
だいたいにおいて、逆ばりというか、暑い夏にドレスアップ出来るという身分
(イコール汗かき仕事しない職業)これが周りの方々に一目置かせる訳です。
しいては、ほんまに詐欺にあうんでっせ!!!
しかし、大物詐欺師のスタイルは服装術の参考にはなりますよね。
夏にネイビーブレザー!秋の装いをマリーンクールに着こなす
ローシルクのシャンタンレジメンタルタイが、季節感を感じさせます
コバにハンドステッチをきかせた誂え服仕様、王道コットンギャバジンスーツ!
他にも見つけた夏らしい服装の映画
"ミニミニ大作戦"のマイケル・ケイン
リネンスーツですが、なんとなんとポケットがスラント!
"殺人者たち"のリー・マービン
何でもないスタイルですが、見苦しさや暑さは感じません、
ホワイトシャツにシャンブレーグレーがマッチ!スッキリした装い
"グランドフィナーレ"
奇才パオロ・ソレンティーナ監督の、"グレートビューティ"の後の作品、公開中!
ポスターの話題が愉快です。
フランスでは、"YOUTH" 題名。ポスターも裸の美人(勿論)を老人が見ているのですが、
なんとなく、もう一度、花を咲かせるゼ!まだまだって気分がうかがえる。
日本では、"グランドフィナーレ" 題名となり、かなり晩年を感じさせる。
この先、そろそろ終わりデッセ!てな。
これでわかるように日本は、老人の性(元気と言い換えても)に対する理解が少ないのでしょうね。
老人=仏さま やれ~やれ~
老人マイケル・ケインは、健在!まだまだ素敵な俳優!
ポップ&ロックスター パロマ・フェイスが大胆な使われ方をしています
(全て引用写真です)