KON ICHIKAWA
June 13,2016
市川崑 / 生誕100年記念映画祭
"光と影の仕草"
==映画は所詮、光と影だと思います。光と影がドラマなのです。その光と影は、
尽き果てることのない永遠なものだと思います。==
<< 光と影を駆使し、漆黒の闇の世界に儚くも美しい家族の愛を照射させ、まばゆい光の中に
人間の孤独を描いた市川崑 >>
"黒い十人の女" まさに、上記のうたい文句がピッタリとはまる傑作でしょう!
モダンでスタイリッシュ、大胆な実験的演出、リバイバルされるや、大ヒット!
もともと画家志望ですから徹底した美意識で制作。
代表作は、多すぎて上げきれないですが、僕が好きだった順に書き上げてみますと、
ぼんち、おとうと、鍵、黒い十人の女、穴、炎上、破戒、野火、好色一代男、、、、
いや~やはり多すぎて書ききれないし順もちょっと無理がありますね。
他にも、勿論、東京オリンピック、横溝正史シリーズ、、、
細雪、日本橋、この映画は日本女性の着物姿の美しさや妖しさが秀逸ですし、美女物語
でもありますね。よかったな~若尾文子と淡島千景、よかったな~岸恵子も!
この映画ではないですが、玉緒さんも可愛かったですね。
"股旅" という任侠時代劇!萩原健一と尾藤オサム、ニューシネマ時代らしい新鮮さが。
ショーケンが役者としてブレークします。
船越英二
大映の息の長いスター
市川昆の映画にもよく出ていますが、初めはもっぱら主演女優の引き立て役でした。
"野火" で、主演!その壮絶な役つくりが絶賛される。その後、性格俳優の道が開ける。
これは、市川昆映画ではないのですが、"痴人の愛" にはいかれましたね、僕ちゃんは。
子供時代でしたが、惚れた叶順子の馬になって四つん這いで歩く様がエロくてね。
一度は、そんな役を務めたいのですが、いまだそんな甲斐性がないゾ。
ちょっと、頼りないけど憎めないコンニャクのような役を演じると天下一品!
こんなお父さんはなかなかいないけど、いると幸せでしょうかってのが持ち味?
市川昆映画では、以下出演しています。
日本橋、穴、野火、ぼんち、黒い十人の女、破戒、夜の蝶、私は二歳、満員電車、、、
大人になって映画を見直すと、船越英二の素敵さがよくわかりました。
(全て引用写真です)