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TOKYO KAIKAN

Written by 慶伊 道彦October 31,2016

東京會舘

毎年、芥川賞と直木賞の発表会見が東京會舘で開かれてきましたが今年は帝国H。
現在、建て直しのため休業中の東京會舘は、旧館、新館と時代の波を潜り抜けて
幾多の物語を紡いできています。
作家 "辻村深月" は、ご自分の結婚式を會舘であげたのが縁で、東京會舘の歴史を残すべく
小説にされました。(芥川賞受賞して帰ってくるとお話になられ、実際実現)
"東京會舘とわたし" 
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東京會舘は、1922年、国際的な文化の道を目指すべく当時の財閥が総力をあげて
つくりあげた大正文化の宝でした。その後、関東大震災、大政翼賛会による徴用、
GHQによる接収と、西洋文化の象徴NO1.ゆえに時代に翻弄されてきました。
そういった歴史を絡め、さらに會舘名物の菓子やカクテル、越路吹雪との逸話など
現実と過去が絡み合う長編小説に仕上げています。
人生のめぐり合い小説と捉えてもいいですし、日本のクラス階級と西洋文化との
接点の小説と捉えてもいいでは? 
兎に角、今ではなかなか味わえないクラス階級(もしくは憧れている方々)の、
当時の人々の考え方や姿勢をこの小説で満喫できます。
東京會舘が、大正、昭和を代表するカルチャーであることを深く知らされました。

下記の写真の帝国劇場と東京會舘は、実は地下通路で繋がっていた!
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この玄関前でのエピソード話も優れています
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12階のシャンデリアがあるパーティルームでの逸話も満載
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当時、上流階級の人が憧れるサロンでした
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バーテンダー今井正 / 彼が残した會舘での物語がしびれます
僕がファンのテンダー上田氏の師匠 "今井氏" のカクテルとの闘い方にうなりました
日本のカクテル誕生の物語
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当時のロッシーニBAR
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會舘名物、マロンシャンテリー 素敵な話に仕上がっています
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(全て引用写真です)

僕が、サラリー奉公時代(50年近く前)會舘で、2~3度、展示会をやりました。
当時の日本は、とにかく上昇志向が強く(前年比200%が当たり前の時代)
贅沢の中流化が始まっていました。ですから、冒頭お話したエリートでなくても、
それを真似るとか気取るとか、そういう風潮がこの当時から出てきたわけです。
ですから、僕が奉公していたような中小問屋でも會舘で展示会ができたわけです。
その頃の僕は、まだ青っちょろくBARなども知らず、残念ながら今井流カクテルは
味わっていません。それが、今思うとコンチクショウ!この馬鹿野郎ですよね。
その当時の憧れの會舘の物語! 小説で満喫!

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