Robert Bresson
March 21,2017
Robert Bresson / ロバートブレッソン
50年代~60年代のフランスを代表する映像作家、
ジャン・コクトウらと文化活動集団を一時期作る。
写真で分かるように、かなりの男前である。端正な顔とどうようにか?
演技指導においても、芝居がかった演技を嫌い、素人を優先して採用。
作風には、小津安二郎や遠藤周作の影響を感じると、どこかに書かれていました。
無駄をそぎ落として、朴訥なセリフ回しなどからその辺りのことが覗えます。
先週、ロバートブレッソン監督の "スリ" を、見ました。
限りなく少ないセリフ(あってもわざと素人臭い棒読み)、少ない登場人物。実際、
ほとんどが素人俳優だったとか。しかし、映像は鮮明!白黒の良さを引き出しています。
物語は、ドストエフスキーが原作、当時のフランス人が好む反体制な香りがプンプンと。
スリの場面になるとその技の動きを追いかけ、スリリングとなる。
実際、頭領役を演じる俳優は本物の魔術師で、スリの演技指導を徹底したようである。
この映画で、デビューしたMarika Green/マリカ・グリーン
ビックリするくらいみずみずしい登場ぶり!いや~芦川いづみのようです。
その後の映画は、イマイチのようですが、姪っ子が,あのエバ・グリーン。
美人の系譜をついでいます!
ロバートブレッソンといえば、彼女も忘れてはいけません。
アンヌ・ヴィアゼムスキー
ロバートブレッソンとの映画 "バルタザールどこへ行く" で、16才で俳優デビュー。
その後、十代でゴダールと結婚、"中国女" "東風" を、一緒にとる。
また、ドミニク・サンダの映画デビューも彼の作品でした。
21才の時、"やさしい女"
ドミニク・サンダは、その後、ベルナルド・ベルトリッチ監督の作品
"暗殺の森" "1900年" と、大作に起用される。本当に魅力的な女優さんですよね。
特に、当時の(60~70年代)監督は、清楚な美人女優を掘り起こすのが
巧みでした。ですからそれは、この頃のフランス映画が僕にとっては欠かせない理由の
一つです。