Spaghetti Western
June 11,2018
"The Great Silence"
"殺しが静かにやって来る"
監督は、マカロニウエスタンの初期からの監督 "セルジオ・コルブッチ"
音楽は、マカロニウエスタンにはかかせない、エンニオ・モリコーネ
皆さんは、"夕陽のガンマン"シリーズをおもいだすでしょうね。
この春のニューヨークで見た唯一の映画ですが、見た理由は、NYタイムズの記事。
この映画は、あまりの暴力描写のため50年間、上映禁止されていたとのこと。
ようやく、アメリカでは、日の目を見たわけです。
(日本では、すでに上映されていたのだが、僕は見ていません)
主人公は、幼い時に喉を裂かれたため、話すことはできません。つまりセリフなし!
その役を、なんとなんと!あのジャン=ルイ・トランティニャンが演じます。
"男と女" "暗殺の森" などとは、全然違い、当初、誰だかわからなかったです。
相手役も曲者 クラウス・キンスキー、ナターシャ・キンスキーの父親で、かつ
狂信的なオカルト役で人気。"夕日のガンマン" "群盗荒野を行く" など
マカロニウエスタン映画の悪役には欠かせない役者でした。
クラウス・キンスキーが、珍しく主役をはった映画です。
いや~~これも、渋いマカロニでんな~~
ラストが、あまりにも衝撃的なため、ハッピーエンドバージョンもあるとかいう
いわくつき映画。若いころ、一時、マカロニウエスタンにはまったことが、ありましたが
この手の、映画は見ていませんでした。マニア仕様といってもいいんでしょうね。
当時は、ジュリアーノジェンマなど、娯楽作品だけ見ていました。この手の、
やや社会派のウエスタンは、イタリア独自の感覚なのでしょうか。
あわてて、帰国後、それっぽい映画を、数本借りてみましたが、しかし、いいですね~
本家アメリカのウエスタン映画は、いわば戦後の国策の意味もあり(ジョンウェイン等)
白人対インディアンの戦いの構図でしたが、マカロニは、やんちゃな白人対あくどい
白人の構図、いわば同士討ち? インディアンは、脇役にすぎません。
マカロニのほうが、時代を50年先取りしていたということなんでしょうか。
皆さんも、マカロニウエスタン、いや!スパゲッティウエスタンをみませんか!