Written by 慶伊 道彦September 26,2011
色の時代!といっても、色気の色ではなくカラーがあふれるという話。
カラフルなコンテンポラリースタイル。あふれる色と柄をマスターせよ!
来春にむけて、メンズスタイルにも色が氾濫するという流れがくるからです。
勿論、メンズカラーの王道であるブルーからサックスまでの色は当然ですが、
ベージュ、イエロー、グリーン、オレンジ、ホワイト、、、。
先日のPITTI会場においても、ブルー系のジャケットやブルネロ風ベージュ、オレンジやグリーンのアクセサリー、イエローのパンツetc、男も色気を欲している様がムンムンとしていました。
ここ2~3年、グレー、紺、と抑圧的な色が主流だった反動かともおもえます。
ゴルフスタイルでも、アメリカPGAをみても、ゴルフはクラシック重視のスポーツなのですが、非常にカラフルになってきています。(前にも、リッキーなどを紹介しました)
遙か昔、ピーコック革命といわせて、男が色を着るという取り組みがありましたが(不発?)
今回は、間違いなさそうですなあ~
ウエストサイドストーリー
この映画は高校時代に4~5回、その後も10年おきくらいに見ていますから10回くらいは見た事になります。まあ~僕ら世代の青春バイブル?
今回は借りたDVDで見ましたが、スピィーディな映像の中に色を感じました。
だいたいにおいて、50~60年代の映画は色がきれいです。勿論、技術やマシーンははるかに今の方がぶっ飛んでいますよ。ただ、昔の映画は色に飢えていたんでしょうね。
多分、モノクロからカラー(総天然色映画!)に変わった時代ですから、色に対して貪欲だったのでしょう。
今のTVでいうところのダイナミック効果みたいな強調された色でした。
例の冒頭のバスケットボールコートの小競り合いから、ダンスパーティまでの流れのシーンは一気にたたみかけてきて息を呑むばかり。いつみてもここがいいんですよね~
ダンス会場でも不良達のめかしたスーツスタイルが、これがまたいいんです。
カラーのシャーツに同色のタイというジゴロスタイルがいるかと思えば、
キャメルのコーディロイスーツにホワイトバックスという今風しゃれもの。
主役のリチャードベイマーは、ベージュのジャケットが浅いサイドベントのコンポラスタイル。
不良が決めると、僕のようなまじめ人間?が一生懸命不良っぽく崩すという無理な手間がなくてカッコイイ!
と言うわけで、この秋は、キャメルを中心にブラウン、グレー、オレンジ、ホワイト、などを取り入れ、来春にむけての色への挑戦をしていきませんか。
Written by 慶伊 道彦September 20,2011
フレンチポップスの話をすれば、当然本家アメリカンポップスの話へと流れます。
60s歌姫、コニーフランシス。Connie Francis
決して女性っぽい魅力とは縁がないFACEとSTLYEなのですが、どっこい天童!、
大ヒットを飛ばし続けました。ヴァケーション、可愛いベイビー、ロリポップリップス、、、
日本でも、中尾ミエ、森山加代子、弘田三枝子、青山ミチ、、、が歌い大ヒット。米POPS旋風!
"Where the Boys are" 邦題 "ボーイハント"
MGM青春音楽映画路線での映画デビュ。冒頭からコニーの歌で始まるコニーの為の映画です。
映画は、4人の女子大生がフロリダナンパバカンスに行く<お馬鹿>なストーリーなのですが、
当時は、<美しい十代>だった僕には、その豊かなアメリカにため息しながら見たものです。
特に、4人のうちの2人はすごく可憐でお姫様のような目の輝きをしていたので、アメリカ娘にノックアウト!
=イベットミミュとドロレスハート=
イベットミミュは当時の日本では、ミメオと呼ばれていましたが、いや~ぞっこんでした。
ジョージハミルトンは大金持ちのぼんぼん役なのですが、これがピッタリのはまり役。
その後の彼の映画でも、これを超える役はなかったような気がします。
あまりにアメリカ的美貌を持ったが故のプレーボーイイメージ。
実生活でもジョンソン大統領の娘、あの!イメルダ夫人、そしてリズテイラー、、、有名ところを
落としまくり。いや~あの男ぶりとスキが無いオシャレぶりをみれば、男でさえウットリでしょう。
それゆえ、映画の方は、いまひとつパッとしない役柄ばかりでしたね。
その辺が、"のっぽ物語 "の後も賞レースに参加したアンソニーパーキンスとの違いかも。
しかし、僕にはたった1ッ本のこの映画で十分です。
そして、70才近くになった晩年、ようやくいい味を出してきています。
ウディアレンの "さよならさよならハリウッド"にも出ていましたし、ちょい役ですが、雰囲気はさすが!ってところです。
最後の映画は、大金持ちのトラッドスタイルでウォール街のマイケルダグラス大風呂敷男を叩きのめす役をしてほしいですが、、、?
ところでこの映画 "ボーイハント"は、日本でも(たぶんアメリカでも)まず手に入りません。(マフイアルート?)
わかってはいたのですが、80年代にリメイクされた同名のVHS映画を見ました。
ストリーは、もっとお馬鹿にもっとエロっぽくしたB級物ですが、ラジー賞という不名誉な賞を取りました。
ただ、意外と勉強にもなりました。60年代と80年代のアメリカの立場の違いというか、時代の変わりが見て取れます。
女性のスタイルは、ポニーテイルに対してソバージュというかファラフォセットメジャーズ風。
男性は、ワスプなTRADスタイルは皆無。音楽も、POPSからロックへ。
いや~~60年代っていいですね! (淀川風オチ)
Written by 慶伊 道彦September 11,2011
さて長~~い夏も終わり聞く音楽もCHANGEって感じですが、最近オトのハヤリにはイマイチ疎いので。そこで、今回の気分はフレンチポップス60s!
これから流行るキーワード、<60s、色きれい、都会的> にもピッタリのはまり役。それに、いささかロリコン調でもあり、、、
順々に当時の活躍した代表格を羅列していきましょう。
France Gall フランスギャル
”夢見るシャンソン人形 ”で日本でも大ヒット。ゲンスブールは、Gallをフランスのロリータというイメージで仕上げました。名前もいかしますよね!
Jane Birkin ジェーンバーキン
おなじみバーキンバッグの生みの親。映画でも活躍。”ナック ” ”欲望 ” ”スローガン”
ゲンスブールと結婚を繰り返す。フレンチスタイルの生き証人。
Sylvie Vartan シルビーバルタン
ハスキーヴォイスで歌う甘い囁き、ファッショナブルでYE-YEの元祖。
”アイドルを捜せ ” ”あなたのとりこ ” ちなみに僕大すき!
Brigitte Bardot ブリジットバルドー
勿論、有名女優ですが歌も歌います。ゲンスブールとの”ジュテームモア ノンプリュ ”は、不倫ソングで物議。 今見ても、旬な味。
映画 ”素直な悪女 ” ”裸でごめんなさい ” ”軽蔑 ” ちなみの僕大LOVE!
Mirille Darc ミレーヌダルク
ロジェヴァデム監督の映画でスターに。アランドロンとは永年一緒に暮らす。
”恋するガリア ” ”ウイークエンド ” 素敵な女教師風好みの方。
Marianne Faithfull マリアンヌフェイスフル
イギリス人ですが、アランドロンと恋に落ちたのでフレンチ?。最近でも映画やBEST盤で活躍していますね。
映画 ”あの胸にもう一度 ” バイカースタイルに恋いしたい方、あの柔らかい指をすきな方。
Ye-ye イェイ イェイ
アメリカンロックのカバー曲を歌うシルビーバルタン達ティーン世代のライフスタイル全般を当時の大人は揶揄してこう呼びました。
マリークレールのミニスカートなんかも、このあたりからでてきたのかな?
余談ですが、自転車、ツールドフランスが人気が出てきたのもこの時代。カルチェラタン闘争の本家である、解放区学生運動もこの時期。(あんまり、関係ないですね)
60sの映画も、素敵な映画が一杯一杯。今日は、紹介のみで、いつか詳しくお話したいですが。
突然炎のごとく、エヴァの匂い、20才の恋、アイドルを捜せ、軽蔑、男と女、アンナ、ロシュフォールの恋人達、冒険者たち、昼顔、あの胸にもう一度、スローガン、男性女性、、、、、、、、、、love french 60s!
Written by 慶伊 道彦September 04,2011
J.F.KENNEDY
先月、NHKBS1で、米TVドラマ”ケネディ家の人々”を見ました。いや~まいりましたね。
再三、このレポートに登場しているケネディは、僕達にとっては、青春のバイブル!
あの名演説”松明の炎を~”というくだりに感動したことを今でも覚えています。
戦後っ子である団塊世代は、生まれたときからアメリカ文化を団地のシャワーのごとく、
山伏の滝のごとく、浴びてきましたから。
このケネディ物語は、その最終章ともいえるドラマです。
無論、王室の存在しないアメリカにおいても、ある種の暗黙の了承のもと、
ケネディ家=王室の図式ととらえられています。
さて、映画ですが、非常に良く出来たドラマでした。脚本もいいですし、
そっくりに役作りした俳優陣も素敵です。表情やしぐさ、クセなどをよくとらえています。
ケネディ役のグレッグキニアが考える時、口元に指をあてる手のしぐさ、慢性腰痛をかばう歩き方、、、数々のドラッグ薬など、、、
ジャッキー役のケイティホームズは、私生活ではトムクルーズの奥さんなのですが、60年代ファッションがとても素敵です。きっと、これからの流れを引っ張っていくのでは?
そして、なにより普段おめにかかれない父親ジョセフ役トムウィルキンソンのクラシックイングリッシュスタイル!カッコ良いですね~
ロングアイランドの海岸でジャッキーと jr そしてケネディが一緒にたわむれるシーンは、よく写真集で見ていました。他にも写真集のシーンが数々でて楽しくみました。
昔のブラウン管TVをうまく作って、雰囲気を出していましたし。
後半にでてくるマリリンモンロー役シャーロットサリバンは、モンローというよりマドンナといった雰囲気ですが、マドンナがモンローを意識しているから致し方ないのでしょうか。
しかし、弟ボビー役バリーペッパーがモンローとベットインしていたとは!ケネディと二股!まじめボビーもモンローのあやしさには負けたのかな?
ちょっと彼の普通なところが見え、安心しましたが、笑。
もしかしたら、モンローを意識しているマドンナは、当時、大統領のクリントンとベットを一緒にしていたのでしょうか?!
ケネディは、服装は、そんなにキメ決めではないのですが、なにかしびれさせます。
いつもグレーの2ボタンスーツに白のレギュラーカラーシャーツ、渋いネクタイ。
今風のタイトなTRADスーツではなく、ゆったりとした50年代後半の代表的なスタイル。
そこにアメリカ人の求める男像を感じさせます。
勿論、ケネディのスタイルはその後のメンズファッションの根っこに大きな影響を与えました。
アメリカンスタンダードスタイル=プレジデンシャルスタイル
ケネディの演説でこんな台詞があります。ーーー2年前、パリで私はケネディ夫人の付き添いだと申し上げました。だれも私の服など見てはくれないのです。夫人のファッションにばかり目が行くのですーーー