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NY New Restraunt

Written by 慶伊 道彦April 24,2017

毎度、NYに行くたびにフラフラとNEWレストラン周り、
仕事の役に立っていると考えてのことだが、単にアルコール好きなだけかも?

CHUMLEY'S  /  86 Bedford St.
1920年代~30年代前半は、アメリカ禁酒法時代。
Leland Chumley が、ウエストヴィレッジの地下に潜り酒場としてオープンした
"CHUMLEY'S" は、ヘミングウェイ、ジョン・スタインベック、アラン・ギンズバーグ、
そしてF・スコットとゼルダ、などなど知識人たちで連夜盛り上がったとのこと。
その際の作家の肖像画や古い絵、写真などなどが今日になり地下の物置から見つかる。
それらを持ち出し、できるだけ当時のままの状態に仕上げて、お店の壁をおおいました。
ですから、お店は、裏口からはいれる通路もあり、BARのスツールに当時の面影が
残されています。ウエストヴィレッジは、ボヘミアン、そしてビートジェネレーション,
その後、フォークの若者へとバトンを渡されニューヨーク派の歴史が刻まれています。

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EMPOLOYEES ONLY  /  510 Hudson St.
近くにあるこの店も、当時は、潜り酒場!禁酒法時代のBARとスツール、
その中で、粋なバーテンダーが腕をふるう。スタンダードカクテルではなく、
オリジナルなカクテル中心のメニュー。この界隈らしいBARレストランです。

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反対側からみるバーカウンター
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The Beekman  THOMPSON HOTEL
ローワーマンハッタン(ニューダウンタウン)ウォールストリートに近いが、
建国当時は、このあたりがニューヨークの入り口でありかつ中心。
1881~83、5 BEEKMAN St. に、iconic Temple Court が建立され
今回、ホテルは当時の建物をリモデルしている。
界隈は、NYへの入口!当時は文化の中心でありシェクスピアハムレットの舞台も。
Edger Allan Poeのコレクションや多くのART COLLECTIONもホテルのウリです。
勿論、宿泊したわけではありませんが、僕にはちょっと荷が重いホテルです。
やはり、ちょいとぶらり、一杯飲みに行くにはなんとかなりそうなホテルですかね。

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最上階のフロア、簡単に入れたのに驚き!セキュリティに問題あり
しかし、凝りに凝った内装です、宿泊客はねれるのかな?心配
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この様に、吹き抜けになり、アパートメントのよう。
真上から下を見下ろす感じ、真下はラウンジスペース
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真下の一階ラウンジは、そのようになっています
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Le Cou Cou  /  11 HOWRDS 
ノリータエリアより下に位置し、最近はこの辺りまで再開発が進んできており、
今後の開発エリアの目玉となるのでは?NOLITAに対してSOLITAと。
ホテルの1階にあるこのレストランは、日本では考えられない高い天井で開放感が
ありました。また、たくさんのスタッフが忙しく働く様を見れるオープンキッチン。
最近、ニューヨークはそのようなスタイルが新しいのでしょうか。
僕のホテルからの近いせいもあり、3回ほど朝、夕と訪れました。

朝のエントランスのたたずまい

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夜は、こんな風にBARとなります
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こちらはレストランスペース、朝の光で
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ディナータイムには、こんな感じになります
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オープンキッチン、おおぜいのスタッフがキビキビと
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(写真は、全て引用写真です)

Truman Capote

Written by 慶伊 道彦April 17,2017

Truman Capote  /  トルーマン・カポーティ

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1940年代のNY。第二次世界大戦中のアメリカ、しかも30年代の大恐慌からの復活、
リッチでセレブなバブルカルチャー、マティニーもJAZZもその頃に今のスタイルと
してうまれ、ロックフェラーセンターもティファニーも40年前後に完成、
なにかとアメリカ文化の強さを僕ら戦後ベービーは感じて大人になりました。

そして、今日、お話しするのはトルーマン・カポーティの "ティファニーで朝食を"
たしか、40年代前半の作品。ちょうど大戦の真っ最中の時代。
トルーマン・カポーティは、自伝映画で知っている程度ですが。("冷血" は読みました)
地方出身でホモセクシュアルを公言する彼は、普通の都会人とは一種違う
特別なセンスを感じさせ、時代が新しく変化する空気を読み取ることができる青年でした。
ですからこの本には、当時のNYの息遣いを感じとれます。
小説ではNYのその時代の空気感を読むことができ、戦争中というくらい時代でも、
NYという都会だけの話かもしれないですが、華やかさを感じました。
アメリカンTRADが好きな人には是非!

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"ティファニーで朝食を"

==以前暮らしていた場所のことを、何かにつけふと思い出す、どんな家にすんでいたか、
近辺にどんなものがあったか、そんなことを。たとえばニューヨークに出てきて
最初に僕が住んだのは、イーストサイド七十二丁目あたりにあるおなじみの
ブラウンストーンの建物だった。==

==映画スターであることと、巨大なエゴをかかえて生きるのは同じことのように
世間では思われているけれど、実際にはエゴなんてひとかけらも持ち合わせていない
ことが、何より大事なことなのよ。リッチな有名人になりたくないってわけじゃないん
だよ。~~~~~~~~~~~~~~
いつの日か目覚めて、ティファニーで朝ごはんを食べるときにも、この自分のままで
いたいの。~~~~== (新潮社村上春樹訳P50より抜粋)

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さて、勿論、あの大ヒット作!ヘップバーンの映画は何度見たことか!
映画は、原作とは方向性が随分と違う作品に出来上がっていますが、
楽しみが二つあるって考えればいいのでしょう。(モンローとヘップバーンと)
ヘップバーンのめちゃめちゃお洒落さんブリも当然当然とウナルことながら、
脇役の(語り役)、ジョージ・ペパードのIVYルックにため息!
ネイビーブレザー、ヘリンボンツィードジャケット、白のボタンダウン、そして
レジメンタルタイ、ステンカラーコート、、、

お見事な永遠IVYブルックススタイル
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作家役ですから、当然ヘリンボンジャケット(インテリの証)
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スリムなニットタイ! 短いのは?当時の経済状態?(当然、コストはさがりますから)
ダブルが姿を消したり、ヴェストが背抜きになったりと、経済がスタイルにも影響します
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このシーン!たまんないです!言葉が出ません
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ステンカラーコート(僕らには、この言い回しのほうがいいです、バルマカンよりはネ)
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ラストシーンも原作とは、随分違いますが、やはり素敵なカップルはこうでなくては
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(写真は、全て引用写真です)

Moderato Cantabile

Written by 慶伊 道彦April 10,2017

雨のしのび逢い / Seven days & Seven night (アメリカタイトル)

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監督:ピーター・ブルック
原作:マクリッド・デュラス
俳優:ジャンヌ・モロー、ジャンポール・ベルモンド
ジャンヌ・モロー、32才の映画ですが、これでカンヌ映画最優秀女優賞をとる。
ちなみにジャンポール・ベルモンドはこの映画の時は、26才の青年でした。

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"きゃあぁぁ~~~!" 映画は、女の絶叫から始まる、実にアンニィで印象的な場面です。
このとき、ジャンヌ・モロー演じる人妻は、子供のピアノレッスンの付き添う。
曲は、アントニオ・ディアベリの "ソラチネ" の反復練習。
"モデラート カンタービレ" このピアノ曲が映画では効果的に使われる。
"普通の速度で、歌うように" という意味合いですが、映画のタイトルにもなります。
しかし、どうでもいいことなのでしょうが、どうして日本では毎度毎度タイトルに??
なぜ "雨のしのび逢い" なのでしょうか? どうにもよくわかりません。
映画では、雨降らなくても逢引していますしね。ヤレヤレ

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物語は、ボルドー北にある海岸沿いの田舎町。夫の束縛が強く満たされぬ思いの
ブルジョア人妻と、労働者で失業中の男との7日間の恋!
"殺されるほど、愛されたい" 束の間の火遊び。
ストーリーは、人妻よろめきドラマですが、そこは原作もしっかりして、
監督もあの!ピーターブルック!モノクロのシンプルで淡々とした展開。
純粋で生きることに真剣な二人の接点。女の絶叫!が、効果的なドラマ。
ビデオで、楽しませていただきました。
一度ならず二度三度と見たくなる映画です。恋愛を体験した方へのお勧め。

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ジャンヌ・モローがまたいいのです、惚れ直しました。揺れ動く人妻の心を動作でも。
ワインの飲み方、BARでの会話の変化、気持ちの動揺を表現します。
また脇を支えるベルモンドも、この時はまだ26才の青年、前年 "勝手にしやがれ" で
スターの仲間入り、そしてこの映画でジャンヌ・モローに鍛えられて一皮むけた
のでしょう、その後、大スターの道を登ります。
写真は、60年、カンヌ映画祭に出席した際のものでしょうか。
二人とも実にチャーミングですよね。

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(写真は全て引用写真です)
因みに、この年は映画の豊作年でした。
カンヌパルムドール賞は、"甘い生活" フェデリコ・フェリーニ監督

Prestige Records

Written by 慶伊 道彦April 03,2017

Prestige Records  /  プレスティッジ レコード

先日、僕のJAZZ音痴ぶりをお話ししましたが、アメリカの黄金期50年代を
いたずらしていた所、プレスティッジレコードなるレーベルに行きつきました。
50年代アメリカは、僕らにワクワク感を与えてくれます。映画、音楽、スタイル、、、
ジェームス・ディーン、オードリ・ヘップバーン、マリリン・モンロー、フランク・シナトラ
ヒッチコック、、、、ビンテージカー、ビンテージファッション、ミッドセンチュリー、、、

さて、プレスティッジレコードは、1949年、Bob Weinstockにより設立されました。
当初は、"ジャズレコードセンター"というレコード店をオープンさせていたのですが、
その後 New Jazz というレコード会社名でスタート、翌年プレスティッジレコードに変更。
全盛期は、55年~60年代前半。
レコードジャケットに書かれる住所がいいですね、446 W 50th ST.NY.

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プレスティッジレコードを代表するミュージシャンは、マイルズディヴィス、ソニーロリンズ
ジョンコルトレーン、モダンジャズカルテット、etc 若くて上り調子にある彼らが
競い合って傑作を残していく。彼らは、ハード・バップと呼ばれる当時最新のスタイル。
その後、フリージャズとして広がりをみせていく。
また、レコードジャケットのデザインも秀逸!実にしゃれていて50年代を感じさせます。

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マイルズディヴィスは、1955年に自らのクインテッドを結成。5枚のアルバムを
残すが、そのうちの4枚はプレスティッジレコードから発売。これには理由があり
マイルズは、コロンビアレコード社と契約を結ぶが、プレスティッジレコードに数枚の
レコーディング契約が残っていたので、まずはそれをこなす必要に迫られていた。
そこで、"マラソン・セッション"という伝説が生まれる。もっているレパートリーを
メンバーが6時間以上も時間をかけて、まるでクラブでセッションをやっているがごとく
立て続けに演奏!そしてそれを2回こなし、そのままレコードに落としこむ。
このレコーディングは、マイルズディヴィス・クインテットの最高の演奏記録となる。
そして、4枚の名盤レコードが生まれた。
メンバーは、マイルズディヴィス、ジョンコルトレーン、レッドガーランド、
ポールチェンバース、フィリージョージョーンズ。
1957年
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1958年
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1959年
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1961年
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(以上、全て引用写真です)
50年代、60年代のアメリカ文化は、理屈抜きに僕らを楽しませてくれます。
今月は、このレーベルCDだけを聴いています。



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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

長谷川 裕也

"BOOT BLACK JAPAN" 代表

山本 祐平

”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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