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Light Colar Suits

Written by 慶伊 道彦March 31,2014

グレーやベージュのライトカラーのスーツが眩しい季節がやってきます。

メンズのトレンドが英国風ということで、カントリージャケット、つまりニュータータンチェックが
中心になる今春のメンズスタイルですが(ドッコイ)
ここは新解釈であえてNEWアンサンブルと呼んでみたいスーツスタイル。
アンサンブルは、普通はLADYSに使う用語ですが、もったいないもったいないもったいない!
ビジネス戦闘服スーツには、そぎ落とした男のクールさが伝わります。
そして上下色を統一することで、スッキリさとエレガントさが得られます。
そこで諸君、やや明るめな色(ライトグレーがスタートは入りやすいと?)のスーツに手を通してみましょう。
ダークスーツをきたときの緊張感とは違い、多分対岸の違う自分気分に浸れるでしょう。

(写真は、GQ英国版より引用です)

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PITTI(メンズ見本市会場)、一押しの今年の春のスタイルからの写真を借り。
チェックのジャケット、ストライプシャーツ、杢の入ったニットタイ、リネンプリントチーフ、
オシャレさんですよね~~~~~
しかし上記のスーツのシャープな着こなしと比べると若さの面でどうでしょう?
若い方にはシャレてていいのですが、チョット年配?(40代後半~)だと収まりすぎではと。
でも流行りと言うことでは、この流れは頭の隅に入れておくべきでしょうか。
知ってて知らん顔って、年配者の特権!エヘンエヘン

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(引用写真です)


リノヴァンチュラ / ラムの大通り
さすが!イタリアンフレンチ男優!
こんなキザなスーツの着方でも、納得の決まり方。我々にはとてもマネできませ~~~ん。
でも、ライトスーツの究極の着こなしですね。 
(Kさん、絶対にマネないでください!危険でっせ)

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(引用写真です)

BLUE FORMAL

Written by 慶伊 道彦March 24,2014

ブルーフォーマル

フォーマルといえば黒と相場は決まっているようなものですが、
今回はあえて、黒の代わりに紺 "NAVY" をお薦めします。
紺をまとった方が、よりエレガントに、より今っと感じられます。
紺のタキシード、紺の無地タイ、紺のボータイ&カマーバンド、ほかアクセサリーetc
セレブはシャツまで紺にして、全身紺一色のドレスアップスタイルをしていますが。
まあ~そこまではネェ

同じクールに見える色ですが黒の強さに対して、紺は"やさしさ"が感じられます。
それは、黒にはキリッとしたスマートさと背中合わせに、"無"とか"暗黒"とかのイメージがありますね。
80年代には、それがミニマムなスタイルには欠かせない色でした。
多くのモデリスト達は、こぞって黒を身につけていました。
しかし、今日ではドアマンカラーというか、ドアマンやボディガードのユニフォームとなり
オシャレさんからは、敬遠されています。 (いずれまた来るのでしょうが、、)
黒のタキシード等は、勿論王道です。しかし最近の色の傾向から、黒の代わりに紺もありかと。
紺は"藍染め"や"デニム"のイメージもありナチュラルカラーの一つとして捉えられています。
マリーンスタイルの復活も、"NAVY" 大いに後押ししています。

同じダークカラーなのですが、黒と紺は真逆に位置する色でしょうか。
しばらくは、紺が主役をはり続けるでしょう。

僕は、若いじぶんから"ネイビー" 野郎です。ですから、小学校の制服も紺サージを姉に~~
タキシードも当初から紺で作っていました。襟とパンツの側章だけは黒にして。
当時は、なかなか紺のドレスアップ関連品はなかったので苦労しましたが、
最近の流れは非常にうれしいですね。実際、手軽に紺の雑貨関連も手に入りますから。
皆さんも、まずスタートとして紺のボータイあたりから入ってはいかがでしょうか?

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(引用写真です)

リノヴァンチュラ / ラムの大通り
船長の役どころですが、まさに!マリーンフォーマル!
ネイビーのジャケットに8メタルボタンが映えます。
メタルボタンは、昨年からのトレンド。素敵です。
白のパンツもこういう具合にあわせるとよろしいんでっせ!

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下記のような、ナイト用フォーマルもいいですね~~ブリジットバルドーもGET!
あっぱれ!船長、マリーンはよろしおすな~
もっとも、リノ様だからのお似合いスタイルでしょうか。
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(引用写真です)

LORDE / PURE HEROINE

Written by 慶伊 道彦March 17,2014

LORDE / ロード 
ニュージーランド、オークランドから昨年春、突如!世界に発信したシンガソングライター。
デビュー作は、当時16才、"ROYALS"が、大ヒット。 流行りのPOPSとは一線を引いた
インディポップというかアートポップというか、メッセイジ色の強い歌を自ら作り歌う。
今年のグラミー賞も獲得、愛読書は、レイモンドカヴァーやアレンギンズバーグとか。
なんともはや~おませでカルチャーなティーンエイジャーが出現したものである。
セレブなゴージャス感覚より本物の豊かさとは?と問う新世代を応援したいです。

その作品を聞くと、最近好きになった若いシンガーソングライターに共通されるイメージが
浮かびます。(もっとも、コチトラ、音楽には全くの素人ゆえの語りですので、、、)
大御所となった"アデル" ,NY生まれの美人シンガー"ラナ.デル.レイ" 
ノルウェイの歌姫"スーザン" 等に共通するのは、アンチ "レディガガ" というか
オルタナティヴでインディな世界を大切に歌っているという事ですか。
いいですね~いいですね~いいですね~ 
LORDE
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ADERE
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LANA DEL REY
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SUSANNE SUNDFOR
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(以上、引用写真です)

週末、映画2本はしご見

"ネブラスカ"
監督 / アレクサンダーペイン
ヒューマンドラマを作らせたらかなわないです。 大ヒット作 "サイドウェイ" もこの方!
アメリカンロードムービーのカテゴリーとはいえ、ちょっと違うアプローチかな。
最近よく取り上げられる老人"ボケ"をテーマに取り扱っているにも関わらず、切り口が新鮮!
出演者全員が実に魅力的。嫌な奴だなあ~も、何故かいいんじゃない~なんて思える。
父親役の"ブルースダーン"が、実にいい演技をしています。
"ギャッツビー"のトムブキャナン役をしたときから、もうおよそ40年!(早いネ~)
最近では、"ジャンゴ"でも渋い役を演じています。一癖ある魅力的な役者です。
モノクロ映像のネブラスカが、普段はNYばかり語って知ったかぶりの僕に、
アメリカの広~~さを教えてくれました。
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コーヒーをめぐる冒険 
監督 / ヤンオーレゲルスター
"グッバイレーニン"の製作に携わって、映画の手法を学んだとのこと。
この映画も、なんとなくその延長上にある若者感覚です。ベルリンの今の街並みを、
ユックリとカメラを流して見せていくので、僕達もベルリンを知っている感覚になります。
ついていない若者の一日を今どき目線に描いたチャーミングな映画でした。
ドイツから才能溢れる新人監督の誕生
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(以上、引用写真です)



American Hustle

Written by 慶伊 道彦March 10,2014

先週、アカデミー賞が発表されました。 まあ~アメリカっぽい本命というか、
作品賞はブラピ製作の "それでも夜は明ける" に、決まりました。
僕の本命は、"ゼログラビティ" でしたがね。理由は、大人の3Dというか、
まったく新しい3D映像とユニークな脚本から作られた傑作でしたから。
(3Dといえば、日本のドキュメンタリー映画"フラッシュバックメモリーズ"は違う意味で最高傑作)
それともう一つ、すでに旬は終わったと思っていたサンドラブロックの絞りきられた肢体!
(感じました!すいません)

そして賞には全然絡みませんでしたが一番興奮した映画は、"アメリカンハッスル"
なにせ、登場人物が全員くせ者で悪でしかもいい奴、いいLADY!
ブラッドリークーパー、クリスチャンベール、ジェレミーレナー、エイミーアダムス、
ジェニファーローレンス、そして意外にも良かったのが、大御所ロバートデニーロ、
(いつもの臭い臭い臭い演技が全然なくて、サッパリと超悪役を)

もう一つ、僕が好きだった見所は、全編、男優はネクタイ!女優はおっぱい!
おっぱいはとにかく、ネクタイは、太幅のハデハデ派手なジャガードタイ!を、みんなが。
70年代後半のアメリカンスタイルを誇張しているので、笑えて楽しみました。

70年代後半といえば、ギャッツビーのPOLOスタイルも一応終わっていますし、
次のプレッピー登場までの中間空白時代。

NEWトラ世代~ 天然素材から化繊ジャガードに、パンツはフレアー(ファーラー)、
シャツはバカデカ襟のGANTシャツ。当然、ジャケットもワイドラペル。
そして、極めつけは、柄柄柄ガラ~ンと派手柄が大きい顔で。
アメリカンTRADにもこういったスタイルの時期があったのです。
もしかしたら次のブリティッシュが終わった後に、また来るかもしれません。
(誰にもわかりませんよね~)

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(引用写真です)

もう1本、映画の紹介ですが、"THE BUTLER"
歴代大統領(アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、、、レーガン)に仕えた執事の
生涯をとおして描いた映画ですが、テーマは、アメリカのBLACKの父親と息子の葛藤。
やはりケネディファンとしては、(チョット出なのですが)、そのシーンが特に好きでした。
ジャッキーからケネディの形見として "レジメンタルのネクタイ" を、頂いたシーンや
もう一度、オバマ大統領にあう時にそのタイを締めるシーン。
シワになったタイをアイロンで、ユックリとのばすシーンはジ~ンときました。
(キャロライン様との交流のシーンもうれしかったです)

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大統領役としては、レーガン役の、アランリックマン、が秀逸でした。
夫人役で、なんと!ジェーンフォンダが相変わらずの素敵なお尻プリプリでグッドグッドグッド。
アメリカの大統領半世紀をサクッとおさらい出来た映画でしょうか。

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(引用写真です)

2本の映画とも、ネクタイ絡みの "おいしい" 映画でした。 ごっつつぁぁん~です。


もう一つ、ネクタイ絡みの話 : 音楽から
Pharel Williams  /  ファレルウィリアムズ
グラミー賞常連のPOPシンガー、それに加えて"GQ"など、ファッション雑誌にも毎度登場。
かなりのファッション通と思います。
今年、"Happy" が大ヒット!!!
実に楽しい曲です。まさに、ハッピーハッピーハッピー
Uーチューブで、聞いてみてください。きっと、幸せ気分に!
冒頭の登場シーンに、白シャツにボータイ、いいですね~いいですね~いいですね~
おしゃれさんですから、アメリカンカジュアルの最新版も手軽にみれます。
帽子は、どこのでしょうか?昔のホーボーを彷彿、
ビンテージのビビアン.W らしい。(昔、マルコムマクラーレンがかぶっていたから)
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(引用写真です)

ODD VEST

Written by 慶伊 道彦March 03,2014

ベスト、オッドべスト、ウェストコート、チョッキ、ジレ、、、
時代によって、その時その時どきいろんな呼称で呼ばれてますが、
まあ〜そのベストの話。

僕が初めてベストに出会ったのは(まあ〜あんまり興味のない話でしょうが)、
10代最後の頃のVANブームの時代。
タッターソールのベストでした。(物持ちの悪い僕が珍しく今でも持っている一つ)
その後、真っ赤なベストなんてのもはやりましたよね。
オッドベストに出会ったのは、70年初めのロンドン。
バーリントンアーケードにある (今でもあるとおもいますが) "S.FISHER" 
ベストのストックがたっぷりあり超感動!小遣いオーバーで買ったのを思い出します。
今ではそれらは後輩に譲り、手元には1枚くらいしか残ってないですが、
やはりいいものはいいものでんな〜生地といい仕立てといい。
僕のベストクレージーはこの頃からはじまったんでしょうか。
(25年ほど前にセビルローで夏服にベストもオーダー、ビックリビックリビックリさせた)

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ベストも不思議な事に、ニットベストしか着ないシーズンがズーット続いたり
いわゆるテーラードのオッドベストしか着ないシーズンが続いたりがあります。
なんとなく自然にそうなります。(それが、流行りにつながるのかな?)
困るのは、やっと一通り品ぞろいしたなあ〜と感じた時が次の入り口である事です。
 ニットの場合、プリングルのアーガイルから始まりポロのチルデン、トムちゃんのドット柄と、
等のニットベスト完全武装!? ここでニットベストの時代が僕には終わりました、当面は。
いや~~ニットベストに狂って集めたのはなんだったのか?ってかんじで、
一昨年頃からオッドベストに戻ってまいりました。(は~~るばる来たぜ、オッドベスト~~)
はじめはエンジニアGのワーカー風ベストが新鮮でよく合わせました、(シワ感がなんともいいんです)
しかしヤッパリ、今は自然と英国風スタンダードな型のモノを着る事が多くなりました。
ニットとオッドの切替気分のチェンジは10年単位ほど長くはないですが、5年単位よりは長いかな?
意外とロングロングロングと続きます。
ベストの困るのは、(これがネクタイも同じなのですが) ストックスペースに困らないということです。
型の崩れをそれほど気にする必要もないですし、ペラハンガーに数枚づつ重ねてかければ、
あっという間に20枚位はどんなスペースでも収納可能だということです。 
(で!買いすぎちゃうんですよ、これが~)
これが、ジャケットはもちろん、パンツでさえもそうはドッコイいかないですよね。
ですからベストのコレクターになる道はそうは難しくないという事です。(スペースの面では)
僕みたいなフェチがたくさんいれば、"チョッキ" 業界なんてのもありなんでしょうが、
そうはドッコイドッコイドッコイでんな〜

では、最近気に入ってるベストのコーディネイトをいくつか写真で紹介します。
ベストマンのベストショット!"チョッキ"編
あえて、同じスーツに組み合わせてみました。(さくっと仕込んだ写真で少々雑ったです)
ベストで気分も変わり、スーツシーンでもいろいろ手軽に楽しむ事ができます。
それぞれシーン別に考えて、皆さんもベストにトライしたらいかがですか。
まずは、プレーンなフラノのグレー辺りからいかがでしょうか?

 

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Blogger

中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

吉田 秀夫

”盆栽自転車” 代表

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"BOOT BLACK JAPAN" 代表

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”テーラーCAID” 代表

伊知地 伸夫

”FAIRFAX” TRAD部門ディレクター

慶伊 道彦

”FAIRFAX” 代表取締役

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