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MORNING SET

Written by 慶伊 道彦February 29,2016

気温の変動が多い季節の変わり目に花粉も舞い、この時期は調子もくるいがち。
こんなシーズンは、よいリズムが大切です。僕の場合は、喫茶店での<おさぼり>
当然ですが、珈琲で一服! 若い時分から "お茶しよ~" といって、よく<おさぼり>
今でも、出張の楽しみは、モーニングセット! 特に名店でなくてもいいのです。
その地域の喫茶店であれば。

喫茶店
僕の生活リズムの要は、朝のコーヒーとランチ後のコーヒーを飲みに、喫茶店に行くこと。
予定が詰まって行けない場合は、ついイライラしてしまいます。

朝のコーヒーで僕にとって大切な事は、モーニングセット「トースト、ゆで卵付き」、
そしてゆっくり新聞を読めること。
会社近くで、モーニングセットを出す喫茶店がここ15年程無かったので、致し方なくスタバ通い。
それが、最近になって上島珈琲店が青山通りにオープン。嬉しいことに、モーニングセットがある!
やはり、朝はモーニングセットを食べながらの、新聞ですね。スポーツ新聞があれば、なおよし。

ランチ後のコーヒーで僕にとって大切な事は、ていねいにネルドリップされた濃いコーヒー。
これが食後の胃を洗ってくれるような気になります。
仲間との馬鹿話もいいし、一人でタブレット遊びもまた良し。要はリラックス時間!

思えば、昭和の喫茶店は、よかったですね。
モーニングセットに新聞、雑誌。雑誌も大人な週刊誌(週間ポストとかあさひ芸能とか)
極めつけは可愛いウエイトレスがいること。若い時代でしたから、常連になり声をかけるのが、
もうひとつの楽しみ。

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(京都六曜社珈琲のモーニングセット)

そんな喫茶店もいつかポツポツと姿を消し、今では探すのも大変。
床屋と喫茶店、この2つが消えたのは、時代の流行もあるでしょうが、
<コミュニケや価格>に貧しくなったのが原因ではないかと、僕はかんがえます。
昭和の方が豊かだったと言うのも考えれば変な話ですよね。
まあ~スタバ、タリーズ、などアメリカ生まれのカフェは、ある意味便利だけで使ってはいます。

そう言うわけで、今週は、喫茶店巡りの話。
勿論、少なくなったとはいえ全国には色んな喫茶店が多くあります。
ですからあくまで僕の生活圏の範囲だけでの(あるいは、であった)お店のよもやま話。

学生街の喫茶店 / 御茶ノ水
アテネフランセのある並木道にはおしゃれな喫茶店がありましたが、今では全て消えちゃいました。
僕には当時レベルのお高い女子大学生をチラ見しながら、声をいつかけようかと考えながら
結局、掛けれなかったという情けない思い出の喫茶店。

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茜草壺 あかねつぼ (レモン) 
レモン画翠が経営していた関係で、ARTに興味がある画学生さんでにぎわっていました。
また僕のように、それぶってソワソワしている男子学生も被って人気の喫茶。
50年前でしたから、画材喫茶店そのものがオシャレ過ぎで、隣に座るナオンちゃんが気になってネ。

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さぼうる
神保町にある入口が<山小屋風>を模した喫茶店。
店内も山を思わすユニークなインテリアでした。(当時、登山はIN!)山は流行りのキーワードでした。
闘争!についても、自分はそれほど関心も濃く無かったのですが、一応当時の風潮にあわせてか
友人たちとよくここで駄弁ったのがなつかしいです。

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名曲喫茶
らんぶる / 新宿
高い高い天井に優雅なシャンデリア、曲線をえがく大階段、なにか舞踏会然とした広い空間で
分かりもしないクラシック音楽を聴く。ウエイトレスのコスチュームがいいのです。大正ロマンって感じで。
一度、その格好に、例の 黒リボンの付いた"フェラガモ" シューズをはいたウエイトレスがいて、
連れの女性がいるにも関わらず、なんか惚れてしまいました。

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大阪時代の喫茶店
喫茶バンビー
およそ45年前、随分利用した喫茶店です。大阪船場での修行時代。
難波のメンズショプトラヤの近所でしたので、仕事がらみでもよくいきました。
そこで先輩の方々から、おしゃれについてウンチクを教わったものです。
大阪IVYの方が、どこがどう東京IVYよりカッコイイか!?なんて話を聞かされました。
JAZZが流れる当時としては、モダンなお店。(一応、JAZZ喫茶でしたから)
確か木製の組まれた床にタイルが使われた壁面、ゆったりした店内。
東宝映画の喫茶店シーンで新珠美千代がでてきそうなお店だったのではないかと。
当時流行ったアメリカンコーヒーが大きなマグカップに入り、それが洒落ている時代でした。

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洋菓子ウエスト
高倉健さんが通った店ということで、当初緊張していったのを憶えています。
何が何でも健さん!って頃、やはり行っておかないとネ、と思い。
当時は、わざわざ行くのがかなり不便に感じる頃で(交通手段が)、それでも何度か行きました。
"アウン" や "駅" など健さんが文芸シリーズを撮り出した頃でしょうか。

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青山壱番館
30年ほど前のモーニングやランチ後の行きつけ喫茶店。現在も当時のままの営業が、うれしいですね。
アールヌーヴォー調の飾りが美しく、古典的普通喫茶店。
ただ、会社の20年前の引っ越しと共に、残念ながら行けなくなりました。
今では、年に2度程!初詣の後とか用事のついでに寄って、のんびり<お茶>します。
金王八幡神社が、幼稚園も経営していた頃です。今では、駐車場。
お決まりのサービスセット!(焼きサンド、バナナ半キレ!、フルーツゼリー、ポテトチップ)
近くに渋谷場外馬券場がある関係で土日は客層が変わり、すごいおっさんおばはんも来ました。

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大坊珈琲店
真剣な眼差しで修行僧のごとき仕草が評判だった店主。残念ながら、1昨年?閉めました。
しかし、その拘りは素敵な本にもなり、今は本で楽しむだけですが。
実際、程よい温かさの濃いコーヒー(ここのは、熱すぎず、すぐに飲める)それは非常に濃厚な珈琲。
ラーメン屋さんの2倍辛い、5倍辛い増し?(こんなこと言ったら店主に叱られるでしょうね)
もっとも僕はカウンターを敬遠していました。(基本的には、飲食はカウンター派なのですが)
理由は、店主の気迫が凄すぎて緊張しまくり、それが苦手でテーブル席の方がリラックスできたのです。
コーヒーで燻ったがごとき古く磨きがかかった店内の壁には、店主の好きな文庫本がミニ図書館!
藤沢周平シリーズ本もズラリ!そこは僕と好みが一緒なのはうれしかったです。

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香咲
20年前に外苑前に会社をうつしてからの行きつけ喫茶は、ここ。
品のよろしいお母さんと端正さが魅力の娘さんの二人で切り盛り。
入口のたくさんの植木鉢がなごみな下町風良い雰囲気をつくっています。
ネルドリップでたてる濃いメな珈琲がまたいいんです。たまに評判のホットケーキを食べたりして。
娘さんは、北欧が好きで(ノルウェー、A-haのファン)コーヒーカップも北欧風でステキです。
最近はランチを始めたので、肝心のランチ後の時間は混雑しているので、行きにくいのが残念です。

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上島珈琲店青山
冒頭にお話しましたように、ここんところ、ココのモーニングセットをいただいています。
店内もいい意味で、広々してゆっくりと新聞を広げられます。朝は、特に空いているのが僕にとって魅力。
マニュアル通り接客言葉は苦手ですが、そんなこと言っていたら何処にも相手にされないのでそれは封印。
インパクトのないスタンダードJAZZの音は、かえって朝には邪魔にならず朝のリズムを刻めます。

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昨今のニュースタイルカフェも利用はしますが(近場はそればかりなので)
やはり、ソコは若い世代かな~と。僕には、人の顔がみえる喫茶店の方が似合っています。
ということで、たいした珈琲店巡りの話ではなかったですが、書きながら自分もリラックスしました。
お蔭さまで書かせていただいたようですね。 (全て引用写真です)

LGBT FILM

Written by 慶伊 道彦February 22,2016

MONTHLY FILM  /  CAROL

 LGBT とは?
レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、以上4つの頭文字。
今年は、LGBT映画が面白いとか。この後も映画公開が待っています。

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"キャロル"
映画の原作は、52年に、あの "太陽がいっぱい" のベストセラー作家パトリシア・ハイスミスが偽名で発表!
偽名で出すしかなかったのは、当時の世間状況。今よりはるかにマイノリティを認めない風潮でした。

そして映画は、新旧2大女優の火花の散るがごとき演技!
実際、ケイト.・ブランシェットの色っぽい凄みは、アカデミー主演女優賞を取った
"ブルージャスミン" での演技に、勝るとも劣らない目チカラ!
対する新進女優 ルーニー・マーラ も、性に目覚める戸惑いをこれまたフレッシュに演じる!
小柄で華奢な体にキリッとした顔は、ヘップバーンの再来とも言われています。
また、NY50年代が舞台なので、ファッションスタイルも楽しめます。
勿論、50年代インテリアも魅力的、壁紙も素敵でシーン毎に変わり楽しめます。

物語を現代の男と女のラブに置き換えると、想像しただけでもつまらなくなりそうですが、
映画にはなりそうもないですよね。そこはそこ!やはり、リスキーな時代"50年代の女と女"の恋愛と
舞台設定をひねることで、これがなんとまあ~美しい映画になっちゃうのです。


裕福な人妻役、50年代のゴージャスなスタイルが楽しめます
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ルーニーは、ケイト(ハウスオブカード出演)の妹、"ドラゴンタトゥーの女"で、ブレーク!
私生活の写真でも、彼女のオシャレぶりがわかります
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夫役、カイルチャンドラー/50年代っぽい素敵なスタイル、ポケットチーフの
入れ方に色気が!
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監督 トッド・ヘインズは、マイノリティなテーマに前向き、"エデンより彼方に" でも、その力量を示した。
この映画も、設定が50年代アメリカ北部を舞台に、ゲイ、人種差別を描いていた秀作。
当時のコネチカット州の風景の美しさを、"イーストマンカラー"で撮影しています。
きっと、この時の経験が、今回の映画製作に役立ったのかと思いますが、、、(16m/mフィルム使用)

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内容は、いろんなメディアで紹介されているので割愛しますが今年の恋愛映画の代表作になるでしょう。
もちろん、アカデミー賞を取る取らないには関係なくです。

05年の "ブロークバックマウンテン" でゲイ映画の限界が広がって、もう10年。
3月封切の "人生は小説よりも奇なり" は、熟年男性2人の結婚と現実問題(保険、年金、不動産、、、)を、
今日風な素敵な恋愛映画に仕込んでいます。(僕は、NYで昨秋見ました)
少しずつですが、LGBTに対する社会の理解が進んできているから撮れた映画でしょうか。
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そういえば、もう1題!
1994年公開映画 "GO FISH"
この当時は、レズは全然世間に理解が得られてない状況でしたので、非常にマイナーな映画です。
学生たちのレスビアン映画でしたが、僕は、前知識なしでフラッとはいったのですが、、、(NYで)
意外と面白く見た記憶がありますが、それよりもなぜこの映画を今でも憶えているかというと、
"GO FISH" の意味を当時いろんなアメリカ人に聞いたことがありますが、誰も答えられませんでした。
僕は、映画を見て少しは分かっていたので、"魚釣り"イコール "ナンパ" かな?とは、思いましたが。
なにか、僕の方が英語に詳しくて?うれしくなったのを憶えています。(それだけの話です、すいません)
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(全て引用写真です)

ちなみに、"CAROL"ですが、有楽町みゆき座にてメイン公開。なんと!あの宝塚歌劇と同じ建物。
粋な映画館セレクトをした(と思える)配給会社に脱帽!

JAMES DEAN

Written by 慶伊 道彦February 15,2016

JAMES DEAN  /  ジェームス・ディーン
"ディーン、君がいた瞬間"
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1月末までの上映でしたので、このブログを読まれる頃は公開終了しています、残念ながら。
単館上映でしたから、僕はもっと混んでいるかと思い早めに行きましたが、ガラガラ?!
拍子抜け!彼を知らない若い世代が多いのでしょうかね。もったいないですね!
全国公開もあるでしょうから、ファンの方は是非!見る価値はありますよ。是非!
監督は、アントン・コービン。ジョイヴィジョンのイアンカーディスを描いた名作 "コントロール"
フィリップシーモア主演の "誰よりも狙われた男" など、魅せる映画を最近製作している実力者。
物語は、"エデンの東" 公開前から "理由なき反抗" 撮影前までの数か月、二人の苦悩する若者が
出会い、そしてぶつかり合い、二人でジミーの故郷フェアマウントまでの旅へ続く。
そこでのジミーとの体験から、写真家として才能が開花していく青春物語。
写真家 "デニスストック" の撮る写真の一枚一枚にストーリーを重ね合わせていく映画手法。
それほど目新しい手法ではないですが、むしろファンには写真が3D化したように感じました。
今では見れないそれぞれの写真からくるストーリーがうれしいです。
"LIFE" 誌にデニスストック撮影のフォトエッセイ "気難しい新星" が掲載されるエピソードと
そのフォトシーンもいいですね!過去に何度もみた写真でしたが、それが生き返ってきました!

写真にあわせて、映画が進む (以下、写真と映画のシーン)
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ディーンは、生涯たった3作のみ映画を撮っただけで、自動車事故死!
それゆえ、当然、一般に紹介されている写真も数少ないです。
ですから、デニスストックの撮る1枚1枚の写真が重要な意味をなすのでしょう。
監督のディーン映画に対する狙いもそこを捉えており鮮やかです。
アパートの室内も、映画でも同じようにセット、その通りの設えでしたのがうれしい限りです。
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ディーンほど、ティーンエイジャー(青春)の苦悩を魅せた役者はいないでしょうね。
特に、父親との距離感をすごくうまく演じています。(昨今は母親中心映画は多いのですが)
僕らは、高校時代、"エデンの東" "理由なき反抗" にはまり、2度見して語り合ったものです。
大人な考え方が中心の時代でしたから、ある意味、僕らは大人常識に理解されない反抗期。
当時ディーンは僕ら若者の側を先取りしてくれたわけです。
若者中心の時代となるのは、もう少し後になるのですが、
少しはディーン映画からきっかけが始まったといえるのでは?

"いい俳優であることは簡単じゃない。男であることはもっと難しい。
死ぬ前にその両方でありたいんだ" ーーージェームス・ディーン"

団塊世代が愛する俳優 "JAMES DEAN"
さっそく家に帰って、再度、3本の映画を見直ししました。過去に何度見たことか!
以下、
"エデンの東" 
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"理由なき反抗" 
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"ジャイアンツ"
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映画を見終わって、パンフレットを選んでいる時、ある年配の男性とスタッフの何気ない会話が耳に。
"映画、よかったよ~" "ファンなのですね" "うん、でも日本にもいたんだよ。自動車事故死した俳優がね"
"赤木圭一郎っていうんだがね、僕は大好きだったんだよ" 
思わずウンウンうなずいた僕でした。

(全て引用写真です)

INFORMAL

Written by 慶伊 道彦February 08,2016

INFORMAL インフォーマル
辞書を開くと、1:略式の 2:普段着の(略式)3:会話体の

今年、急に飛び出してきたファッション業界用語ですが、
業界用語としては、リラックスかつドレス着という位置づけ、
しかし決してカジュアル過ぎず、ドレスとの間に位置する。
オシャレをそれほど意識しなくてすむ"ノームコア"から、もうちょっとモードよりに。
余裕ある大人な雰囲気って感じですが、うまく伝わりましたかね? すいません~語彙不足で。

先日も、80sスタイルで、お話したように、
ゆったりとしたトップス、肩のパッドも薄かったり入れなかったり、裏地もとっぱらい。
ドロップショルダーでユッタリ感ある大人雰囲気!
オーバーサイズ感を生かした量感シルエットともいえるでしょうか。
逆に、パンツは、タック入りでゆったりとしてはいるのですが、くるぶしまでの長さにして若さを!
(スリムパンツで見せるデザイナーもいますが、やはりショート丈)

いずれにしろ、今までの "トムトム" 君なスタイルは、やや時代遅れになりつつあるのでしょうか?
10年ぶりのシルエットの変化は、業界に朗報となるか?!
シャツ、タイ、雑貨、などのコーディネイトの変化も見逃せません。
Vゾーンの変化は、すでに時代を先取りしてミニマムになっていましたので、
コットンニット、ウールニット、が合わせるのにより便利になるかと。

僕なりのINFORMALの解釈ですが:ビジネスマン向けとして
むしろスーツがより重要になってくるのではと。それもアンサンブル、つまりベスト付き!
では、どのようにしてドレッシーといわれてるスーツで今風テーマをこなすのか?
第一に、ドレスシャツ(当然白がいいですが、薄いブルーでもいいのでは)を、ノーアイロンで着る。
シャツ襟のしわ感と、プレーンノットにむすばれたタイとのバランス感が、胸元に好ましい隙を作ります。
(クリーニング代も節約できますし、シャツの傷みも少ないのでは? 余談)
第二に、靴でも今感を出したい所です。オシャレと言われる高額ドレスシューズではなく、
タッセル、スリッポン、チャカーブーツとかで、足元に隙をつくりましょう。(白のスニーカーは勿論IN)
ただこのスタイリングは、ジャケット合わせにはお勧めしません。スーツだからこその組み合わせです。
INFORMALな解釈とはこんな身近なところから、考えればいいのではないでしょうか。


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以上、イタリアでも語っています。~BOGGIカタログより~

下の写真は、ショーの為過剰に演出されていますが、概ねこのようなボッテリとしたシルエット感。
TOPSをオーバーサイズで、ボトムをスッキリさせて今風に!
なるほどなるほどね、ってくらいでいいのではないでしょうか。
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Vゾーンは、こんな感じで、リラックス! スーツの撚れ具合が今!
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ニットタイは、最強の味方
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(全て、引用写真です)

INFORMAL STAYLEを弊社ブランド "BKT" by Brooklyn Tailors で、表現すると、、、
自然なしわ感と、スーツとのバランスがいいです。
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80'S STYLE

Written by 慶伊 道彦February 01,2016

2016年! 僕にとって皆さんにとってどのような1年となるのでしょうか。
ある意味、関係ありそうでなさそうである米大統領選挙等もあり、
切り口の変革モードがはじまるかもしれませんね。
花粉症はもうすでに始まってますが、、、

さて新春早々、音楽界にとっては大変不幸な出来事がおきました。
1月8日には、デヴィットボーイが! 18日には、イーグルスのグレンフライが! 死去

二人は、67,69才と近い年齢ではありましたが、対象的な音楽スタイルでした。
(簡単に説明すれば、というか僕には簡単にしか言えませんが、、、)
グレンフライは、西海岸風、次代のサーフィン音楽につながる、太陽が燦燦としたイメージ。
かたやボーイは、ナイトクラビング!打ちっぱなしコンクリート天井のクラブが似合う曲。

1月の僕は、DVDを "BLACK STAR" の 聞き流し状態。

ところで、80'Sスタイルに、再びデザイナーの食指が!というニュースから。
トップは、ボックスシルエットといいウエスト絞りのないルーズ感が大切になり、ドロップショルダー。
パンツは、タック入りでボリュームをだし裾はくるぶしまでとショートカットで軽さを演出。
ロハスやノームコアの時代が終わり、インフォーマルな時代感覚が大切になるとかなんとか。
パチパチなフィットスタイルは、エディスリマン、トムブラウンが発表してから10年近くも
過ぎていますから、スタイリストは、そろそろゆったり感も恋しくなる頃でしょうか。

この流れは、僕たちが、80年代、古着やDCブランドを好んで着ていたスタイルを彷彿!
NYイーストヴィレッジのガレージから音楽やニューペインティング絵画が飛び出て、
ニューカルチャーとして世界中に発信された頃!
トーキングヘッズ、マドンナ、バスキア、キースヘリング、、、
アフターアワーとしてのクラブスタイル! それは、個性の時代の幕開け?といわれます。
古着をうまく組み合わせることで、夫々が自由に着こなすファッションの時代。
それまでは、IVYなブルックスに傾斜していた僕ですら、ヴィレッジではコスプレとして浮いてしまい、
急遽!古着屋詣での有様でした。(僕の場合は、ユースサイズ、大き目なIVYカレッジルックの重ね着)

と言うことで、そんなスタイルで80年代、僕が聴きに行ったミュージシャンたち!
エコー&バニーメン、バウハウス、ペイルフォンテーン、キッドクリオール、B-52S、クラウスノミ、
ニナハーゲン、ニューオーダー、R.E.M.、シンディローパー、カルチャークラブ、XTC、、、、、
スタイルカウンセル、クラフトワーク、ロキシーミュージック、スペシャルズ、多くのレゲエミュージシャン
勿論、デヴィットボーイ!
そして、DAVID BOWIE の、"レッツダンス" で、クラブシーンは一般の方にも認知されだします。
ボーイは70年代後半から生まれた新しいムーブメント!クラブシーンには欠かせないロックスターでした。
僕も、遅まきながらのファンになり、"ボーイナイト" パーティをモンクベリーズで貸し切りでやったりとか、
80sを懐かしく思い出します。ボーイに感謝!!! ありがとう

DAVID BOWIE  /  ~2016. JAN. 10th. 没

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BLACK STAR  ★
今年1月8日、自らの誕生日(69才)にニューアルバムを発表!
アルバムは、本人が死を覚悟してつけた題名とか、凄すぎ!
今までのバックではなく、ジャズミュージシャンと組んで、まったく年令を感じさせないノリで。
このアルバムは、ボーイのここで終わりではなく新しいスタートなんだと言う思いを印象づけました。

==まるでデビュー作のようなみずみずしさを持つ最新作は、デビッド・ボウイという表現者が何であるかを
僕たちに伝えている。「★」と黒い星だけをタイトルにした新アルバムは「ブラックスター」という。
渋谷陽一==
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以下、NME japan のベスト40曲の中から僕が好きな曲の紹介文を抜粋。
思い出が多すぎて、絞るのもおかしいのですが、スペースの都合上。

ZIGGY STARDUST 1972
デヴィッド・ボウイの楽曲の中でも最も有名な1曲であるにもかかわらず、
意外なことにこの曲はシングルではリリースされていない。
歌詞はロックの究極のスーパースターであるジギーについて書かれており、
彼が自分自身を過大評価した振る舞いをし、最終的には自滅してしまう様子を描いている。
ミック・ロンソンが展開する史上最高のリフによって、この曲は大いに助けられている。

ボウイは『ジギー・スターダスト』のキャラクターについてのアイディアを、ロンドンのカーナビー・ストリート
で偶然、疲れきったLSD中毒のポップスター、ヴィンス・テイラーに出会った後に得たという。
興味深いことに、このアルバムのジャケットはちょうど角を曲がったヘドン・ストリートのあたりで撮られている。

STARMAN 1972
上記のアルバム5曲目に収められている曲。エコー&ザ・バニーメンのイアン・マッカロクはこう語っている。
「この曲が俺に聴いてほしいって訴えるんだ。音楽番組の『トップ・オブ・ザ・ポップス』で
デヴィッド・ボウイを見たとき、俺は『彼のズボンを履きたい』って思ったんだ。
彼の股間をまじまじと見ながら『思春期にはやることがたくさんあるぞ』と考えてたよ」

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HEROES 1977
この時代のロマンスを、デヴィッド・ボウイの素晴らしいヴォーカルと、
絶え間なく響き渡る4つのコードが支配する、まるでベルリンの壁そのもののように頑丈なサウンドで描いている。
リリース時には世間の反応はいまいちだったものの、彼の最も愛された曲としてのし上がってきただけでなく、
ライター勢の投票で堂々のトップに輝いたことで完璧な勝利となった。

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LET'S DANCE 1983
コートニー・バーネットはこう語っている。
「彼の作る作品はたいてい踊りたくなるわ。彼はいい曲の書き方を理解していて、
彼のやることはすべてどこかファンキー。
私はちょっとだけツイストするの。ほんの少しだけね」

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(全て、引用文、引用写真です)

一方、東京の80'Sは、"プレッピー" と "DC" スタイルといえようか。
プレッピーからは、そのものズバリの "プレッピー" という名の店まで青山にでき大HIT!
"ホットドックエクスプレス" なる雑誌が大かっ歩。セレクトショップの後押しをする。
 "ビームス" "SHIPS" などが、大ブームとなり今日に続いていることはご存じの通り。
DCは、"BIGI"  "NICOLE" などのDCブランドと言われ大ブームで乱立状態、
その中から世界的なブランド "コムデギャルソン" が生まれる。
また "ポールスミス" "アニエスb" など海外の当時マイナーなブランドがメジャー昇格にまでなる。

プレッピーもDCも基本はルーズシルエットなTRAD風なスタイル。
意外にも、ハリスツィードや紺ブレザーなどのクラシック感覚を好みました。
勿論、シルエットを変えて、ややオーバーサイズに着て、太目なパンツを合わせましたが。
女の子がマニッシュにきるメンズ服ってイメージでしょうか?
オーバーサイズの量感、
どうやら、今年はこんな気分がよろしいようで~~

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中野 香織

エッセイスト/服飾史家/
明治大学特任教授

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